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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、架空のキャラクターの
新米巫女の橋本ユリが、神社に関する知識をわかりやすく解説します。

イザナギノミコト(伊弉諾尊)【日本をつくった神様】

2019年10月13日

こんにちは!北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

日本のはじまりは、世界が未完成で神様がいなかった頃から始まります。そこから長い年月をかけて日本は出来上がりました。

橋本ユリ
その日本の土地を作ったとされているイザナギノミコトについてお話していこうと思います。


それでは参りましょう!

イザナギノミコトとは

イザナギノミコトとは、「古事記」や「日本書記」に出てくる、日本の国土と神々を作ったとされる神様です。
まず、この世で一番初めに現れた神様は、「アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)」と言われています。
名前はあまり知られていませんが、この神様が日本で最初に生まれた神様なので、天界の中心的な人物となります。

しばらくして、背が高く、命を生み出すという意味の名前を持つ「タカミムスビノカミ(高御産巣日神)」が生まれ、続いて情報通の「カミムスビノカミ(神産巣日神)」が現れました。

この3つの神は「造化三神」と呼ばれていますが、地上には姿を現していません。

更に「ウマシアシカビヒコジノカミ(宇摩志阿斯訶備比古遅神)」と「アメノトコタチ(天之常立神)」の2つの神が現れました。
造化三神と合わせ、五柱を「コトアマツカミ(別天津神)」と言います。

こうして神様が何人か生まれ、天界を「高天原(たかまがはら)」、地上を「葦原の中つ国(あしわらのなかつくに)」と呼び、死後の世界を「黄泉の国(よみのくに)」と呼ぶようになりました。
この時点では、地上は出来ておらず、植物が少しずつ生えている程度で、神様達も独神でした。

その後、男女ペアを含む七代の神たちが現れます。
これを天地開闢(てんちかいびゃく)で生まれた「神世七代(かみのよななよ)」と呼ばれています。

この七代目にあたる神が、伊邪那岐命と伊邪那美命の兄妹で、後に夫婦となります。
二人は「お互いを誘う(いざなう)神」として生まれました。

 

別名、いろんな漢字表記

イザナギノミコトはいろいろな漢字で表記されます。
古事記では「伊邪那岐神」、「伊邪那岐命」。
日本書記では「伊弉諾神」と表記されます

これ以外にも、「伊邪那岐大神」や「伊邪那岐大命」、「伊弉諾大神」などと表記されることもあります。
「伊邪」は誘うとういう意味で、「岐」は男性を示す言葉と言われています。

ちなみにイザナミノミコトは古事記では「伊邪那美神」、「伊邪那美命」日本書記では「伊弉弥命」などと表記されています。

 

ご神格

イザナギノミコトの神格は、
  • 人類起源の神
  • 国固めの神
  • 生命の祖神
  • 万物を生み出す神
  • 結婚の神
とされています。

 

ご利益

イザナギノミコトはイザナミノミコトとの夫婦神であることから、ご利益は、
  • 夫婦円満
  • 安産祈願
  • 子宝祈願
  • 縁結び
  • 恋愛成就
などから、
  • 病気平癒
  • 健康祈願
  • 延命長寿
  • 五穀豊穣
  • 事業成功
  • 厄除
などたくさんのご利益があります。

 

系図


 

イザナギノミコトの神話

イザナギノミコトとイザナミノミコトは天の神から、形成されていない日本を固め、完成させるように命じられ、アメノヌホコ(天沼矛)と言う矛を与えられました。


二人は天上界(高天原)に居ましたが、天から続く天浮橋(あめのうきはし)まで行き、そこから矛で海をかき回します。

その時に矛先から落ちた塩によって出来上がったのがオノゴロ島と言われています。

その後、オノゴロ島に降り立ち、「八尋殿(やひろでん)」を建て、拠点としました。
そして、イザナミノミコトと夫婦の契りを交わし、国産みを始めます。

国産みとは、日本列島の国土をつくることです。
最初に産まれた「水蛭子(ひるこ)」は不具合の子とされ、葦の船で流されてしまいました。

二番目に産まれた「淡島(あわしま)」も失敗に終わりました。
二度の失敗に、悩んだ二人は高天原に相談に行きました。

そして天の神、天御中主神や神産巣日神の教えに従ったところ、
三度目にして「淡路島」を産むことに成功しました。

次いで、
  1. 「四国」
  2. 「隠岐(島根県)」
  3. 「九州」
  4. 「壱岐(長崎県)」
  5. 「対馬(長崎県)」
  6. 「佐渡(新潟県)」
  7. 「本州」
の順で8つの島を産みました。

次に、
  1. 吉備の児島(岡山県)
  2. 小豆島(香川県)
  3. 大島(山口県)
  4. 女島(長崎県)
  5. 知訶島(長崎県)
  6. 両児島
の6つの島を産みました。

 

その後、神産みを行います。
  • 海の神
  • 山の神
  • 土の神
  • 水の神
  • 風の神
  • 木の神
など自然界を司る三十五の神々を産みました。

最後に「火」の神である「ホノカグツチ」を産んだ時、陰部を火傷し、命を落としました。
イザナギノミコトはイザナミノミコトを比婆山へ葬りました。

イザナミノミコトの死をとても悲しんだイザナギノミコトは、ホノカグツチを殺し、イザナミノミコトを追いかけ、黄泉の国へ行きました。
共食(きょうしょく・死者が黄泉の国の人間になるための儀式)が終わらない内にと急ぎましたが、イザナミノミコトは既に黄泉の国の食べ物を食べてしまっていました。

そこで、イザナミノミコトが黄泉の国の神に元の世界に戻りたいと相談することになり、その間は決して覗かないようにイザナギノミコトに言いました。
しかしイザナミノミコトはなかなか戻って来ず、イザナギノミコトは待てずに中を覗くと、腐敗して見るに堪えないイザナミノミコトの姿を目の当たりにし、驚いて地上へ逃げてしまいました。

イザナミノミコトは姿を見られたことでイザナギノミコトを恨み、追いかけました。
イザナギノミコトは黄泉の国と地上の境目の入り口を大きな岩で塞ぎ、イザナミノミコトが追いかけて来られないようにしました。

その後、イザナギノミコトは穢れを落とすため禊をすると、様々な神が産まれました。

その時産まれた神の中に、
の三貴子がいます。

天照大御神は左目から、月読命は右目から、須佐之男命は鼻から産まれたと言われています。

 

イザナギノミコトに関連する神社

伊弉諾神宮

地上に降りたイザナギノミコトとイザナミノミコトが夫婦の契りを交わし、最初に生まれたのが「淡路島」と言われており、国生み伝承のはじまりの地にあり、日本で最も古い神社とされています。

イザナギノミコトが「幽宮(かくりのみや)」として余生を過ごした場所とも言われています。
幽宮とは、神様としての務めを果たし、人前に現れることなく住まう場所の意味です。

住所:兵庫県淡路市多賀740

アクセス:津名一宮インターから車で5分

ご祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊

ご利益:国家鎮守、延命長寿、夫婦円満、縁結び

 

おのころ島神社

漢字で「自凝島」と書き、「古事記」「日本書記」では、「自ずと凝り固まった島」と、「国産みの地」とされる場所の丘の上にある神社です。
合わせて祀られている菊理媛命は、イザナギノミコトとイザナミノミコトが喧嘩をした際、仲裁をしたことから縁結びの神様と言われるようになりました。

イザナギノミコトとイザナミノミコトは、おのころ島でセキレイが石の上で夫婦の契りを交わすのを見て、日本初の夫婦となりましたが、この石が今も残っており、良縁祈願の石となっています。

高天原と地上を結んでいたとされる天の浮橋は、おのころ島から400m程離れた場所にあります。

住所:兵庫県南あわじ市榎列下幡多415

アクセス: 西淡三原インターから車で15分

ご祭神:伊弉諾命、伊弉冉命、菊理媛命

ご利益:健康長寿、良縁、夫婦和合、安産

 

特に有名な神社として、

多賀大社

イザナギノミコトとイザナミノミコトの二柱の神を祀る神社で、古くから「お多賀さん」と親しまれています。

拝殿に飾られている「お多賀杓子」は、神官が病の平癒を願い強飯と杓子を献上したところ、病が治ったことから、縁起物として信仰されるようになりました。
門前名物の「糸切餅」は二度にわたる蒙古軍からの襲来に耐えたことから、蒙古軍の旗を模した餅を弓の弦を用いて切り、平和や長寿を願ったとされています。

住所:滋賀県犬上郡多賀町604

アクセス:近江鉄道「多賀大社前」駅から徒歩10分

ご祭神:伊邪那岐大神、伊邪那美大神

ご利益:長寿祈願、縁結び、厄除け

 

三峯神社

秩父神社・宝登山神社の三社で、秩父三社と言われています。
日本武尊が東国遠征の際に創建したと言われており、狛犬の代わりに狼を守護神とする山犬信仰を持っているのが特徴です。

関東最大のパワースポットとして有名ですが、とても気が強い場所なので心身が弱っている時や気に負けそうな時は参拝を控え、心身共に元気な状態ではっきりした願い事を伝えに行って下さい。

住所:埼玉県秩父市三峰298-1

アクセス:秩父鉄道「三峰口」駅からバス終点

ご祭神:伊弉諾尊、伊弉册尊

ご利益:仕事、恋愛、健康、厄除け

 

筑波山神社

筑波山は日本百名山の1つで、男体山山頂には、イザナギノミコトを祀り、女体山山頂にはイザナミノミコトを祀っています。
境内は拝殿のある中腹から山頂まで約370ヘクタールと、とても広大です。

江戸時代までは、中尊寺を中心とした神仏習合・修験道の霊場でした。

住所:茨城県つくば市筑波1

アクセス:つくばエクスプレス「つくば」駅からバスで40分

ご祭神:筑波男ノ神(伊弉諾尊)、筑波女ノ神(伊弉册尊)

ご利益:縁結び、夫婦和合、子授け、仕事運アップ、発想力アップ

 

常陸国総社宮

古代、常陸国(現在の茨城県)の国府に設けられ、八百万の神々を1か所に合祀した総社であるため、様々なご利益が期待できます。

住所:茨城県石岡市総社2-8-1

アクセス:JR常磐線「石岡」駅から徒歩で20分

ご祭神:伊弉諾尊、素戔嗚尊、大国主尊、瓊々杵尊、大宮比賣尊、布留大神

ご利益:子宝、健康長寿、無病息災、商売繁盛、病気平癒、家内安全

 

熊野速玉大社

熊野三山の1つで、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮です。
神倉山から今の地に祀られるようになったことから、「新宮」と呼ばれるようになりました。

御神木である「なぎの木」は魔除けとされ、道中を守護してくれると信仰されています。

住所:和歌山県新宮市新宮1

アクセス:JR「新宮」駅から徒歩20分、バスで5分

ご祭神:熊野速玉大神(伊邪那岐神)、熊野不須美大神(伊邪那美神)

ご利益:縁結び、夫婦円満、家内安全、商売繁盛

 

皇大神宮別宮の伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)

月読宮(つきよみのみや)の4つの社殿の1つです。

住所:三重県伊勢市中村町742-1

アクセス:近鉄鳥羽線「五十鈴川」駅から徒歩10分

ご祭神:伊弉諾尊

ご利益:夫婦円満、縁結び

 

江田神社

「古事記」「日本書記」に記されている、イザナギノミコトが黄泉から帰還後、禊を行ったとされている場所である「みそぎ池」が社の近くにあります。
アマテラス・ツクヨミ・スサノオの誕生の地であるとも伝えられています。

神社で詠みあげられる祝詞の冒頭にも地名である「阿波岐原(檍腹)」が出てきます。

住所:宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母127

アクセス:「宮崎」駅から車で15分

ご祭神:伊邪那岐尊、伊邪那美尊

ご利益:縁結び、安産

 

佐太神社

中世では、イザナミノミコトの陵墓である比婆山の神陵を祀った社として、八百万もの神々が集まり、様々な神事が行われたことから「神在の社(かみありのやしろ)」と信仰されていました。

ご祭神の佐太御子大神とは、猿田彦神であると言われています。

住所:島根県松江市鹿島町佐陀宮内73

アクセス:JR松江駅からバスで25分

ご祭神:佐太御子大神、伊弉諾尊、伊弉冉尊、速玉男命、事解男命、天照大神ほか

ご利益:所願成就、恋愛成就、安産祈願、五穀豊穣、商売繁盛

 

左右神社

男女二柱の大神を祀ることから、左右大神とされました。

住所:千葉県香取郡東庄町舟戸716

アクセス:笹川駅から5.5km

ご祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命

ご利益:五穀豊穣、開運招福、縁結び、延命長寿、安産、子宝

 

まとめ

紹介したイザナギノミコトのお話は、古くから日本に伝わる神話です。

神話は神に関わるお話で、実態はなく、科学的根拠もありません。
ですが、今世に残っている以上、人々に語り継がれてきたという事実はあります。

橋本ユリ
私たちが住む、この日本の国土と神々を作られた神様を一度心に留めてみてはいかがでしょうか。

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