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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、架空のキャラクターの
新米巫女の橋本ユリが、神社に関する知識をわかりやすく解説します。

九頭龍神社のご利益・由来・本宮と新宮への行き方

2017年7月25日

湖畔に、優雅にたたずむ九頭龍神社。芦ノ湖東側の湖上に見える朱色の小さな鳥居。

目前に森が広がるこの場所に、芦ノ湖の神「九頭龍」が祀られています。

ご利益は「縁結び」「開運」「金運」

縁結び(恋愛)のご利益があるとして一躍有名になっていますが、水の神様として開運、金運にもご利益があると言われています。

ご祭神は「九頭龍大神 (くずりゅうのおおかみ)」

物事を現実化させる高級龍神が祀られています。

関東総鎮守として箱根山に鎮座する「箱根大神」が生み出す生命の根源である水の力を、芦ノ湖の守護神として司(つかさど)ってきたのが「九頭龍神」です。

九頭龍神の誕生は、箱根大神の大きな力を心身に受けた万巻上人(まんがんしょうにん)が、荒れ狂う毒龍を調伏(ちょうぶく)し、芦ノ湖守護の「九頭龍神」として甦らせたことに始まります。
これが、箱根大神の御神徳なくして九頭龍神の御神威が発揮されることはないと言われる理由です。

由来

奈良時代、池には九頭の毒龍がすみついており、村人を苦しめていました。
見かねた箱根神社の祖、万巻上人は、九頭の龍を湖底に沈む「逆さ杉」に縛り付け、法力を持って調伏させ、悔い改めさせました。改心した龍は龍神にその姿を変えたため、万巻上人は社を建て、龍神を祀ったことが九頭龍神社の起源とされています。

九頭龍神社は、箱根神社の末社という位置づけで、箱根神社内には箱根大神(ニニギノミコト、コノハナサクヤヒメノミコト、ヒコホホデミノミコトの三神)を祀る「御本殿」のほか、森深くなかなか本宮にお参りできない里人のために建てられた「九頭龍神社 新宮」もあるため、様々な神のご利益が期待できる場所なのです。

毎月13日に行われる月次祭には沢山の人が訪れ、芦ノ湖でも特に人気のあるパワースポットになっています。

九頭龍神社周辺は湧き水が溢れ、澄んだ空気に囲まれています。根の生い茂る緑の木々や芦ノ湖の爽やかな風の両方を体で感じられることも、この九頭龍神社の特徴です。

本宮と新宮

757年、箱根神社に続き、九頭龍誕生ゆかりの聖地・芦ノ湖心のほとりに、九頭龍神社(本宮)は建立されました。
2000年辰年元旦には、参拝が困難な本宮より楽にお参りができ、箱根神社との両社参りもすぐできるお社として、九頭龍神社(新宮)が建立。箱根神社の例大祭宵宮、湖水祭(龍神祭)が斎行される神聖な祭場で、社殿の前には霊水「龍神水」が湧出していて、お水取りの人々がたくさん訪れています。
お参りは、本宮、新宮の区別なく、ご自身のタイミングで、心を込めてお参りいただくのが一番よろしいと思います。

どちらも同じ神様が祀られていて、その御心も御神徳も変わりありません。

アクセス(毎月13日の月次祭の行き方)

「水、そして良縁の神」として、里人のみならず多くの方が訪れる九頭龍神社。普段はその森深さから、容易に訪れられない場所も、毎月13日の「月次祭」には参拝船が出航し、賑わいを見せます。

(1)「元箱根港」で乗船受付

まずは芦ノ湖遊覧船「元箱根港」で受付(8:30~)。
乗船券は窓口にて販売しており、往復で1,500円です。
受付でもらうもの
  • 御供(ごく;九頭龍様へのお供え)
  • 御祈祷申込封筒
参拝とともに御祈祷を希望する方は、この封筒に初穂料(2,000円以上)を入れ、良縁や商売繁盛などの願い事や名前を書き、受付に渡します。(初穂料をお納めの方には「神札」「撒下品(龍神水)」の引換券が授与されます)

※モーターボート(13日以外も可)を利用する場合、参拝船到着場所の樹木園桟橋よりさらに近い九頭竜神社桟橋に到着できます(往復30分7,000円)。

(2)参拝船に乗って「九頭龍の森」へ

九頭龍様が鎮座する「九頭龍の森」へは約20分の道のり(9:30出航)。
途中、箱根神社の平和の鳥居や、駒ケ岳を眺めながら優雅に船は進んでいきます。
船は1回の運航だけではなく、9:30になる前に多くの方が集まっている場合は、早めに出航してまた戻って参拝の方をお連れする流れなので、ご安心下さい。

(3)九頭龍の森に着いたら少し歩いてお宮へ

樹木園桟橋から九頭龍神社までは約5分(9:50九頭龍の森に到着)。

徐々に森深くに入っていくと、そこには木漏れ日射す荘厳な雰囲気が広がっています。

途中にある「白龍神社」へのお立ち寄りは、参拝後がオススメです。

※九頭龍の森は入園料がかかりますが、月次祭の日はお昼の12:00まで入園無料。

(4)九頭龍神社月次祭の催行

10:00月次祭開始

九頭龍神社は小さなお宮なので、境内から周囲に広がって祭事の始まりを待ちます。

人里離れ、厳粛な空気の中、祭事が始まります。

お宮横に小さな休憩スペースとお手洗いがあるので安心。

祭事の流れ

  1. 修祓(しゅばつ)
    祭典に先立って、神饌・玉串・奉仕者・参列者をお祓いします。
  2. 宮司一拝(ぐうじいっぱい)
    お祭りの一番はじめのご挨拶です。
    宮司にあわせて皆で揃って御神前に一拝します。
  3. 献饌(けんせん)
    神様にお供えを捧げます。
  4. 大祓祝詞奏上
    大祓祝詞の全文はこちらから→【初心者からの】神社参拝で唱えたい祝詞集と作法
  5. 祝詞奏上
    ここでお祓いを申し込まれた方のお名前と願い事が読み上げられ奏上されます。
  6. 玉串拝礼(たまぐしはいれい)
    お参りは1回、全員で一緒に行います。
    ご代表にあわせて「二拝二拍手一拝」の作法で、ご一緒に心を込めてお参り下さい。
    玉串拝礼申込者の方々は、上記に続いてお参りいただきます。
    (玉串拝礼の申込みについては受付で配られる玉串拝礼申込案内書をご覧下さい)
  7. 撤饌(てっせん)
    神様のお供えをお下げします。
  8. 宮司一拝(ぐうじいっぱい)
    お祭りの納めのご挨拶です。みんなで揃って一緒に御神前に一拝します。
※祭典終了の合図の太鼓が鳴って、九頭龍神社本宮の月次祭が終わります。

(5)いよいよ九頭龍様の前へ

次はいよいよ御本殿へ。

神様の目前で参拝の報告と願い事をもう一度唱え、受付でいただいた御供(ごく;お米など)をそれぞれ芦ノ湖水にお納めし、参拝は終了です。

以前は湖水に玉子やスルメ、お酒などをお供え(投入)していましたが、現在は自然環境保全のために禁止されていますのでご注意下さい。

(6)迎えの船を待ってる間にお土産もGET

参拝後は、おのおのの時間を過ごし、桟橋からの迎えの船に乗り込みます。
桟橋付近には白龍神社のお社や、ここでしか手に入らない九頭龍様にちなんだお土産も販売されているので、お時間がある際はぜひお立ち寄りください。

お帰りの船は原則12:35発が最終ですが、当日の状況によって変更があることもありますので、くれぐれも乗り遅れないようご注意を。

(7)両社参りがオススメ!

実は、箱根神社御本殿のすぐ右手にも、九頭龍神社(新宮)があります。元箱根港桟橋に着いたら箱根神社まで約10分の道を散策。
新宮へお参りする前に、箱根の大神様に参拝し、箱根神社と九頭龍神社の両社参りをされると、出世運・金運・願望実現・縁結び・恋愛運・健康運など、バランスよく全体運をアップできます。御祈祷を申し込まれた際に受け取った「神札」と「撒下品(龍神水)」の引換券は箱根神社境内のお札所で引き換え可能です。

見どころ

散策路
九頭龍神社に向かうには、2つのルートがあります。一つがボートに乗って芦ノ湖湖面に突き出る桟橋に到着する芦ノ湖からのルート、もう一つが緑に囲まれた山道を歩いて向かう散策路です。豊かな緑に囲まれた散策路を歩きながらリフレッシュされてはいかがでしょうか。
二股の木々
九頭龍神社の周辺に茂る木々は、幹が二股になって空高く力強くそびえています。二つのものが一つに結ばれる、九頭龍神社が「縁結び」に多大なる力を与えてくれるといういわれのひとつです。特に湖面側の木々は、そのほとんどの木々が二股になっており、不思議な趣を感じられます。
芦ノ湖
神秘的な雰囲気を残し、雄大に広がる芦ノ湖。九頭龍神社入口の桟橋から目に映る景色は、箱根の自然のみです。本宮への参拝の後、九頭龍神社の湖畔に立ち寄ってみてください。神聖な空気の中、芦ノ湖の風と雄大な自然を満喫できます。

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