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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、架空のキャラクターの
新米巫女の橋本ユリが、神社に関する知識をわかりやすく解説します。

水に感謝し運氣をアップ!関東と関西で龍神を祀る神社20選

2019年11月22日

こんにちは!北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

橋本ユリ
十二支の中で、唯一実在しない龍とはどんなもの?そう思っている方は多いでしょう。


龍のイメージとしてよく描かれるのは、暗雲立ち込める中を漂う巨大な生物、ですよね。
天から地上を見守っているのか、はたまた天災の前触れか、とても神秘的であり怖くもあります。

その龍を神と崇め、龍神として祀っている神社が数多くあります。
それはどうしてでしょう?

神話の中にも多く登場する龍は、いったいどのような神なのか?
龍神系といわれる神社にまつわるお話をしていきます。
また、関東と関西にある、龍神を祀る神社もたくさん紹介します。

それでは参りましょう!

目次一覧

龍神系神社とは


橋本ユリ
全国的に龍神を祀る神社が多く存在するのはなぜ?そう思ったことはありませんか?
神社における龍神の存在とはどのようなものか、とても気になります。


龍神とはどのような神で、どのような逸話で祀られているのかみていきましょう。

 

龍神とは?

龍神にまつわる話を聞くと、水に関わることが多くでてきます。
また、古事記や日本書紀に登場する神として、祀っている神社もあるようです。

まず、龍神とは何かについてみていきます。

 

古事記より

伊邪那岐と伊邪那美は多くの神を生みますが、伊邪那美が火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を生む際に陰部に大火傷を負い、それが原因で死んでしまいます。

嘆き哀しみ、激しい怒りに苛まれた伊邪那岐は、生まれて間もない火之迦具土神の首を切りはねます。
するとその体から炎がほとばしり、真っ赤な血が吹き出し辺り一面が血だらけに。

その剣から飛び散ったり滴ることで神が次々と生まれ、その中の二神が雨を呼ぶ滝と水の二柱となりました。
  • 闇淤加美神(クラオカミノカミ)
  • 闇御津羽神(クラミツハノカミ)
オカミは龍神の古語で使われています。

 

日本書記より

ある書によると、伊邪那美は火の神・加具土神(カグツチ)を生んがのが元で死んでしまいます。
激しい怒りのあまり、伊邪那岐は腰に挿していた十拳剣(トツカノツルギ)を抜いて加具土神の首を切りました。

するとその剣についた血がたくさんの岩に落ちで多くの神が生まれ、その中から水神いわゆる龍神=オカミが生まれます。
・淤加美神(オカミノカミ)→高龗神(タカオカミ)と闇龗神(クラオカミノカミ)

高龗神は山の上に降る雨で、水・雨の神であると同時に山や雷の属性を持っています。
対して闇龗神は峰の間を流れる谷川をイメージしています。

山に降る雨と谷を走る川。二つの神は古来から雨乞いの神として祀られてきました。

 

伝説より

天を翔ける龍のイメージからも、龍神は神獣として例えられ、龍神にまつわる伝説が多く残されています。

龍神がいたとされる地には龍の字がつき、龍神を祀る神社や寺が鎮座しています。
伝説も龍神のご神格に基づいたものが多く、どの地で長く崇められ、祭事も継承されています。

 

伝説の特徴

  • 山・滝・淵・池・湖に棲んでいた
  • 雨乞いで龍神が雨を降らせた
  • 御神水が湧き出るところに龍神がいる
  • 龍神の痕跡がある
最近話題になっているのが、龍の形をした雲で、SNSでもよく紹介されており、パワースポットとしても注目されています。

 

龍神の宿る手水舎(ちょうずや)で正しいお清めを


御神水を育む龍神を祀る神社には、必ずといっていいほど龍の手水舎があります。
参拝前にきちんとお清めをしていただくために、ここで正しい御手水の方法を紹介します。
  1. あらかじめ、ハンカチなどを出しておく
  2. 手水に向かって一礼する
  3. 右手で柄杓を持って水をすくい左手にかける
  4. 左手に持ち替え、右手に水をかける
  5. 右手に持ち替え、左手に水を溜め、それで口をすすぐ(口元を隠す気遣いも)
  6. 左手に水をかけ清める
  7. 柄杓を立て、柄に残り水を伝わせて清めたあと、元に戻す
  8. 手の水気を拭う
この一連の作法は、柄杓一回のすくいで行いますから、水が足りなくならないようにしましょう。
また、手の水気を払う動作は控え、すぐにハンカチなどで拭いましょう。

龍神様が見ていますから、御無礼のない作法で清めてください。

 

関東にある龍神を祀る神社10選

1.荏原神社(えばらじんじゃ) 東京・品川

東京の品川駅から北寄りの目黒川沿いに鎮座する荏原神社は、元明天皇の御代、和銅2年(709年)に奈良の丹生川上神社より高龗神を勘請、長元2年(1029年)に神明宮、宝治元年(1247年)に京都・八坂神社より牛頭天王を勧請し、古くより品川の龍神様として、篤く崇敬されてきました。

住古より品川貴船社と称されていましたが、旧荏原郡のなかで最も由緒ある神社であったことから、荏原神社と改称されました。

弘化元年(1844年)に建てられた拝殿は見事な彫刻が施されており、屋根の左右から顔をのぞかせる龍神だけでなく、拝殿の天井に描かれた凄みのある龍神を拝むこともできます。

住所:東京都品川区北品川2-30-28
アクセス:京急・新馬場駅から目黒川沿い徒歩5分

御祭神:中央・高龗神(タカミムスビ) 右座・天照大御神 豊受姫之神 須佐之男神 左座・手力雄之神
ご利益:勝運・学問向上・商売繁盛・病気平癒・交通安全・縁結び・家内安全

 

2.田無神社(たなしじんじゃ) 東京・田無

東京・田無市のほぼ中央に鎮座する田無神社の創設は鎌倉期で、御祭神は金龍神・尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)です。

田無神社が龍神系といわれる由縁は、五龍神さまの方位除けで、中国の「五行思想」を元にされており、そのパワーを求める参拝者が多く訪れるとか。
本殿の金龍神と銀杏の御神木 ご利益は中心・大地・豊穣・家庭円満統領運・事業運
南方守護の赤龍龍と御神木 ご利益は先見性で夏・南・書斎・勝負・昇進
東方守護の青龍神と御神木 ご利益は発展で春・東・木・風・庭・話術・音楽・積極性
北法守護の黒龍神と御神木 ご利益は新鮮な気で冬・北・水・雨・厠・浴室・健康・夫婦・交際
西方守護の白龍神と御神木 ご利益は収穫で秋・西・金属・金運・飲食・結婚・鉱脈発掘
白龍の水は境内深くから汲みあげた貴い御神水で、白龍様が見守っています。

本殿は彫工・嶋村俊表(しまむらしゅんぴょう)の見事な彫刻が施されており、その大胆かつ繊細な彫刻装飾が見る者を魅了します。

住所:東京都西東京市田無町3-7-4
アクセス:西武新宿線・田無駅北口より徒歩6分

御祭神:主祭神・大国主神 金龍神・尉殿大権現=級津彦命(しなつひこのみこと)・級戸辺命(しなとべのみこと)の二柱
ご利益:縁結び・厄除け・勝運・勝負運・災難除け・安産・虫封じ・疫病除け・病気平癒・芸能

 

3.九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ) 東京・檜原村

東京・奥多摩の檜原村に鎮座する九頭龍神社の創建は不詳ですが、1336年にこの村を拓いた中村数馬守小野氏経(現宮司の祖)が南北朝の戦いで、南朝方として従軍したこともあり、南朝の守護神ともいえる九頭龍大神を先祖代々武運長久のために氏神として祀ったのが始まりとされています。

東京の秋山渓谷の最上流の数馬の森にひっそりある神社ですが、心願成就のパワースポットとして評判となり、特に宮司さんが刷ってくださる「九頭龍大神御姿」は是非授与していただきたい品です。

九頭龍神社から奥多摩方面に約150m先の九頭龍橋を渡り、右側遊歩道を入った先に九頭龍の滝があります。
落差10m・2段からなる滝は神聖な場所とされ、年間を通じて滝行を行っています。
未経験でも体験できます。事前の確認は社務所に(社務所:042-598-6135 受付9:00~15:30)

住所:東京都西多摩郡檜原村数馬7076
アクセス:電車・JR五日市線・武蔵五日市駅より路線バス・数馬下車徒歩5分
:自動車・中央道・上野原IC40分 圏央道・日の出IC45分

御祭神:九頭龍大神・天手力男命
ご利益:開運・縁結び・心願成就

 

4.江島神社・龍宮(わだつのみや) 神奈川・藤沢

神奈川県・藤沢の江の島に鎮座する江島神社は、欽明天皇13年頃、神宣に基づき欽明天皇の勅命により、江島の洞窟に宮を建てたのが始まりで、三女神を祀る江島神社は、日本三大弁財天として知られ、多くの参拝者で年中賑わっています。

「江島縁起」によると、鎌倉あった40里ほどの湖に、暴れものの五頭龍が棲み人々を苦しめていましたが、ある日天女が現れ、暗雲が晴れるとそこに島(江島)が現れます。
天女に人目ぼれした龍は改心し、善行を約束して結婚し、それ以降江島を造り、弁財天として人々を守るようになりました。

摂社の龍宮の御祭神は龍宮大神で、龍神が頭上からお迎えし、辺津宮本殿横の江島弁財天の銭洗いにも龍神がいて、龍神が島に鎮座している云われがうかがえます。
岩屋は龍窟とも言われ、高僧や武将が祈願した「江の島参籠」の場所でもあります。
第一・第二の岩屋があり、弁天橋からは20分ほどですが、岩屋に直接行ける遊覧船「べんてん丸」なら5分でいけます。

住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-8
アクセス:小田急線・片瀬江ノ島駅 江ノ電・江ノ島駅 湘南モノレール・湘南江の島駅 徒歩15~25分

御祭神:奥津宮・多紀理比賣命(タギリヒメノミコト) 中津宮・市寸島比賣命(イチキシマヒメノミコト) 辺津宮・田寸津比賣命(タギツメノミコト)
ご利益:招福・財宝・芸道上達・縁結び・

 

5.箱根神社・九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ) 神奈川・箱根

神奈川県・箱根の芦ノ湖畔に鎮座する箱根神社は、孝昭天皇の御代に聖占上人が箱根山の駒ケ岳より主峰の神山を神体山として祀ったことで霊山となり、のちに箱根大神様の御神託によりこの地に創設されました。
箱根神社の境外の湖畔に九頭龍神社・本宮が、境内の御本殿右側に新宮があり、御本殿の九頭龍の彫刻は迫力満点です。

箱根神社は、芦ノ湖の九頭龍伝説による龍神信仰の聖地でもあります。
その昔、人民に危害を加えていた九頭龍を萬巻上人が湖中に石壇を築いて蝶伏の祈祷を行ったところ、龍は形を改め、寳珠并に錫杖を捧げて帰依したので、龍神として篤く祀りました。

龍神を祀る湖水祭は新宮にて7月31日、本宮は月次祭が毎月13日にありご祈祷を賜ることができます。
新宮の龍神水は龍頭からあふれ出ており、これで口を漱げば一切の不浄を洗い清め、家内洗浄と縁起の養生となります。

住所:神奈川県足柄下郡元箱根防ケ沢(本宮)
アクセス:JR小田原駅下車→伊豆箱根バス及び箱根登山バス40分下車徒歩10分 小田急線・湯本駅下車→伊豆箱根バス及び箱根登山バス40分下車徒歩10分

御祭神:九頭龍大神
ご利益:縁結び・金運上昇・開運・商売繁盛

 

6.寒川神社(さむかわじんじゃ) 神奈川・寒川

神奈川県・寒川町に鎮座する寒川神社は、雄略天皇の御代に奉幣し、727年に社殿建立しました。
全国唯一の八方除けの守護神で、八方からの降りかかる全ての厄災から身を守る御神徳があります。
地相・家相・日柄などに起因するすべての禍事・災難を取り除き、家業繁栄・福徳円満をもたらします。

拝殿の右側に配置された渾天儀(こんてんぎ)のレプリカは、四隅に龍神が配置されています。
本来は天体の位置や星などを観測する器具ですが、人々に方角を導き、国家の命運を握るものとされたこと、また龍が天空を支えるという故事にならって作られました。

住所:神奈川県高座郡寒川町宮山3916
アクセス:JR相模線・宮山駅下車徒歩5分

御祭神:寒川大明神 寒川比古命(サムカワヒコノミコト)・寒川比女命(サムカワヒメノミコト)の二柱
ご利益:悪事災難除け・福徳開運

 

7.三峰神社(みつみねじんじゃ) 埼玉・秩父

埼玉県・秩父の奥深く、大自然と霊気漂う三峯山に三峯神社は鎮座しています。
景行天皇が日本武尊を東国に遣わされた折に途中登山され、この地の山川が清く美しかったことから、伊弉諾尊・伊弉冉尊のお宮を造営して二神を祀ったことが創設とされています。
その後天皇が、三山が高く美しく連なることから「三峯山」と名付け、お社は三峯宮の称号を賜りました。

御神水「神の山水」は三峯山の奥深くにある龍洞と称する井戸から汲まれていて、この水底深く竜宮があると信じられ、司水の神である竜王・竜神が棲むとも云われています。
また三峯神社は病気平癒にご利益があると謳われ、特に「氣」の文字が入った病気平癒のお守りを授与するため、正月には道路が渋滞してしまいます。

拝殿の左の石畳には水を撒くと目の赤い龍神様がお姿を現し、それを待ち受け画面にするとご利益が賜ると評判になっています。

住所:埼玉県秩父市三峰298-1
アクセス:電車・秩父鉄道三峰口駅より西武バス三峯神社行 車・関越自動車道・花園ICより国道140号線、皆野寄居バイパス経由で2時間

御祭神:伊弉諾尊・伊弉冉尊
ご利益:病気平癒・開運成就・厄災除け・商売繁盛・家内安全

 

8.氷川神社(ひかわじんじゃ) 埼玉・大宮

埼玉県・大宮駅近くに鎮座する氷川神社は大宮台地の上にあり、第五代孝昭天皇の御代3年4月末に御創立しました。
神社の東側にあった見沼は、この地に豊かな恵みを与える神聖な水を育んだため神沼とも称されおり、特に
「見沼の竜神伝承」は伝説にもなっています。

江戸時代、見沼の干拓が計画されますが、その時に一人の女性が訪ね「自分は見沼の竜神で、代わりの住まいが見つかるまで待って欲しい」と告げて去ります。
しかし工事ははかどらず、病気になる者も。その寝床に炎を吐きながら舐めまわす蛇女が現れたため、万年寺を訪れると怪事はなくなりましたが、干拓に関わったものが竜神に祟られたりしました。
その後竜神が氷川女体神社の池に移ったと知りお参りすると祟りはなくなり、干拓も進めることができました。
伝承に登場する竜神は、氷川女體神社の中の見沼竜神社で祀られています。

他にも千葉の印旛沼にも現れたという話もあり、見沼があった地区は空から見ると龍の形をしていてとても神秘的です。

住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
アクセス:JR大宮駅東口から徒歩15分

御祭神:須佐之男命(スサノオノミコト)・稲田姫命(イナダヒメノミコト)・大己貴命(オオナムチノミコト)
ご利益:縁結び・開運・仕事運・傷病平癒

 

9.高龗神社(たかおじんじゃ) 千葉・松戸

千葉県・松戸に鎮座する高龗神社は、明治になってから「中野牧」の開拓民が出雲から龍蛇神を勧請し、高龗神社として創設しました。
この地が水に恵まれ、豊かな土壌になるよう、強い願いが込められて創られた社です。

鳥居をくぐり拝殿に向かうと、手前に昇龍と降龍の石柱があり、裏庭ある樹には龍神様がいるともいわれています。
御朱印が龍を意識した文字で書かれていることも話題になっています。

住所:千葉県松戸市六高台1-15
アクセス:新京成線・元山駅下車徒歩13分

御祭神:高龗神=龍蛇神(リュウジャジン)・日本武尊(ヤマトタケル)
ご利益:五穀豊穣・運気隆昌・縁結び・諸願成就

 

10.榛名神社(はるなじんじゃ) 群馬・高崎

群馬県・榛名山の巌山という一字15万mの境内地に鎮座する榛名神社は、巨岩奇岩に囲まれ、老杉が空を蔽う山奥深い地にあります。
585年頃に創建された榛名神社は、榛名山はもとより山岳信仰の修行の場となり、神仏習合が定着して江戸時代には榛名山巌殿寺となりましたが、明治時代の神仏分離令後に元の神社に戻されました。

本殿の前に構える双竜門は4枚の扉にそれぞれ丸く文様化された龍の彫刻が施され、天井の上り龍と下り龍が風格を高めています。
拝殿にも彫刻が施されていることから、水の神を崇めた社になっていると言えます。
また本殿とありますが、背後の御姿岩(みすがたいわ)の洞窟内に御神体が祀られており、その荘厳さとパワーにしばし圧倒されます。

住所:群馬県高崎市榛名山町甲849
アクセス:車・関越自動車道・高崎ICまたは前橋ICから1時間

御祭神:火産霊神(ホムスビノカミ)・埴山毘売神(ハニヤマヒメノカミ) 配神:水分神(ミクマリノカミ)・高龗神(タカオカミノカミ)・闇龗神(クラオカミノカミ)など
ご利益:鎮火・開運・五穀豊穣・商売繁盛

 

関西にある龍神を祀る神社10選

1.貴船神社(きふねじんじゃ) 京都・鞍馬

京都・鞍馬に鎮座する貴船神社は、古代の祈雨八十五座の一座とされるなど、古くから雨乞いの神として信仰され、水の神様と崇められてきました。
創設は不詳ですが、反正天皇の時代、玉依姫命が黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って上陸し水神を祭ったのが始まりで、「黄船」から「氣の産まれる根源」が転じて「氣生根(きふね)」という社名になり今は貴船に。

御神徳として、嵯峨天皇弘仁9年、晴天続きであったため降雨を御祈願されたのを機に、干ばつの時に黒馬、長雨の時に白馬を奉納して祈願したといい、後に馬形の板に着色した「板立馬」を奉納、これが今の絵馬の原型となり、貴船神社が絵馬発祥の地となっています。

奥宮は玉依姫が辿り着いた創祀の地で、御祭神が高龗神(タカオカミノカミ)と闇龗神(クラオカミノカミ)、奥宮の下にある龍穴は日本三大龍穴と一つと云われています。
また、本宮社殿前の石垣からあふれ出る御神水は貴船山からの湧き水で、自由に汲むことができます。

住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス:JR東福寺駅・京阪電車乗換え→出町柳駅・叡山電鉄乗換え→貴船口駅京都バス乗換え→貴船神社

御祭神:高龗神(タカオカミノカミ)
ご利益:運氣隆昌・縁結び・諸願成就

 

2.上賀茂神社・新宮神社(しんぐうじんじゃ) 京都・上賀茂

京都・上賀茂に鎮座する上賀茂神社は、本殿の背後北北西に位置する秀峰・神山に御祭神が御隆臨になり、678年に山背国により賀茂神社が造営されたのが始まりです。
その摂社として祀られているのが新宮神社で、境内奥地に鎮座し、貴布禰神社とも呼ばれています。

貴船神社は江戸期までは上賀茂神社の摂社でしたが、貴布禰川の洪水や冬季の猛吹雪などで貴布禰詣りが不可能となったため、新たに境内で祀るために創設されました。

通常は門の手前でのお参りになりますが、毎月第2.4日曜日を縁日として定めていて、参拝ができるうえ巫女による御神楽祈祷も叶います。

住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
アクセス:JR京都駅前バス4系統上賀茂神社前下車 京阪出町柳駅前バス4系統上賀茂神社前下車

御祭神:高龗神(タカオカミノカミ)
ご利益:祈雨・止雨・潅漑・治水・舟運・心体健全・若返り

 

3.天橋立神社(あまのはしだてじんじゃ) 京都・宮津

宮津湾から阿蘇海を切り取るように延びる天橋立は、その姿から古くから龍が天に昇る御姿と例えられてきました。
大きくうねるように、また真っ直ぐに一直線に、見る場所によってその御姿の変化を楽しむことができる展望台もあります。

その天橋立公園内にひっそりと鎮座するのが天橋立神社で、平安末期から鎌倉時代にかけて対岸にある文殊堂の鎮守社として創設しました。
内海川の海岸には一の鳥居があり、大正14年まではそこから渡し船で対岸に渡り参拝していたとか。

境内にある磯清水は、海に囲まれた場所にあるのにもかかわらず真水が湧き出ていることから、神秘的なパワーを求める参拝者も多く、地上にいた伊邪那岐が天上にいる伊邪那美に会うために使われた梯子だたっともいわれ、恋愛成就のパワースポットとしても有名になりました。

龍神の懐に入り込んだような温かさを感じる神社です。

住所:京都府宮津市文殊天橋立公園内
アクセス:京都丹後鉄道・天橋立駅から徒歩15分

御祭神:豊受大神(トヨウケノオオカミ)・大川大明神・八大龍王
ご利益:恋愛成就

 

4.玉置神社(たまきじんじゃ) 奈良・十津川村

奈良県・十津川村の大峰山脈の南端に位置する玉置山の山頂近くに鎮座する玉置神社は、紀元前37年に崇神天皇の御字に玉城火防鎮護と悪魔退散のため、早玉神を奉祀したことが始まりとされ、神武天皇御東征の途上として伝承されています。

また「紀伊山地の霊場と参詣道」の大峯奥駈道があり、大峯七十五靡と呼ばれる神仏が宿るとされた拝所・行場が遺跡として残り、祠や仏像なども多く見受けられます。

和歌山県側の玉置口から入って途中に、大きな磐座があり、その横の鳥居をくぐると祠が、その隣の磐からに玉置山龍神水が湧き出ていて、飲むこともできます。
雲海の山並みが龍神に見えるという伝説がある聖地です。

住所:奈良県吉野郡十津川村玉置皮
アクセス:阪和自動車道・三原JCTより約3時間 南紀田辺ICより約2.5時間 十津川温泉からバス40分

御祭神:国常立尊(クニトコタチノミコト)・伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)・天照大御神(アマテラスオオミカミ)・神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレヒコノミコト)
ご利益:開運厄除・出世・商売繁盛・家内安全・縁結び・悪霊退散

 

5.室生龍穴神社(むろおりゅうけつじんじゃ) 奈良・宇陀

奈良県・宇陀地区に鎮座する室生龍穴神社は、8世紀に皇太子だった桓武天皇が病になられその平癒祈願のため、その龍穴で祈祷が行われ、その後病気が治ったことから、勅命で創設されたのではないかといわれています。
また御祭神が高龗神(タカオカミノカミ)であることからも雨乞いに縁が深く、京都・貴船神社と同様、奥宮に妙吉祥龍穴がありますが、ここは龍がこもる場所、とされています。

奥宮・妙吉祥龍穴は神社内の案内図に沿って行くことができます。
鳥居をくぐり石段をおりると小さな拝殿が、その後ろに龍穴があり、ここで1400年前に御祈祷が行われ聖地とされたのです。
「招雨瀑(しょううばく)という滝が近くにあり、豊かな水の恵みとパワーを感じることができます。

住所:奈良県宇陀市室生1297
アクセス:近鉄大阪線・室生口大野駅下車→奈良交通バス・室生寺前下車徒歩15分

御祭神:高龗神(タカオカミノカミ)
ご利益:運気隆昌・慈雨・諸願成就

 

6.龍鎮神社(りゅうちんじんじゃ) 奈良・室生

奈良県・宇陀地区に鎮座する龍鎮神社は、同じ宇陀にある海神社(かいじんじゃ)が造った境外摂社です。
500年ほど前、海神社で雨乞いを祈願するべく、龍神の鎮まる特別な場所探しが行われ、深谷渓谷がその聖地に選ばれました。

深谷渓谷はとても険しく、人の侵入を拒む秘境の聖域であったため、神事を執り行うのが大変でした。
まず龍鎮神社の滝つぼで霊水を汲み、日没を待って松明を片手に古大野岳の山頂に行き、頂の「善女龍王」を祀る祠に霊水を捧げ、最後に海神社に戻って「さめ踊り」を奉納したとあります。

龍鎮神社はまさに龍聖水のためにあるような社で、主役は龍鎮の滝です。
龍神様が鎮まる場所に相応しい、厳かで静寂な聖地です。

住所:奈良県宇陀市棒原荷阪
アクセス:近鉄大阪線・室生口大野駅から徒歩約20分 車:名阪国道針ICから約15分(室生ダム管理駐車場)徒歩約20分

御祭神:高龗神(タカオカミノカミ)
ご利益:運気隆昌・慈雨・諸願成就

 

7.丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)奈良・吉野

奈良県・吉野に鎮座する丹生川上神社は、675年に「人聲の聞こえざる深山吉野の丹生川上に我が宮柱を立てて敬祀らば天下のために甘雨を降らし霖雨(長雨)を止めむ」という御神教により創設されました。
雨師の明神、水神宗社として朝廷に篤く崇敬され、平安時代には折雨の神として二十二社の一つに数えられました。

また江戸時代からは蟻通明神とも称され、貴船神社と同様に折雨神祭が執り行われました。
丹生川上神社は中社が官幣大社丹生川上神社で、上社と下社は戦後の神社制度の変還によって現在別々とされています。

御本殿裏手には、乎牟漏岳を分源とし、御本殿の地下から引いた御神水の井戸があり、飲むことができます。

住所:上社・奈良県吉野郡川上村迫 中社・吉野郡東吉野村小968 下社・吉野郡下市町長谷
アクセス:中社 近鉄大阪線・棒原駅下車→奈良交通バス・東吉野村役場下車→コミュニティバス小川大又線・蟻通下車

御祭神:罔象女神(ミヅハノメノカミ)
ご利益:五穀豊穣・降雨・止雨・

 

8.皆瀬神社(かいせじんじゃ) 和歌山・龍神村

和歌山県・龍神村に鎮座する皆瀬神社は、豪族であった龍神正直(龍神氏10代当主)が勧請し、龍神正氏が設立しましたが、明治時代の神社合祀令によって旧龍神地区約20社が合祀しました。
そのため、摂社は37社、配祀神は天児屋根命(アメノコヤネノミコト)など18祭神に及びます。

古くよりこの地に龍神が棲んだと思われるほど、龍神とつくものが多くあります。
村の云われは龍神温泉からで、約1300年前頃に役行者が発見した後、難蛇竜王のお告げによって弘法大師が開湯したいきさつもあって、龍神の名がついたと推測されます。

龍神様が守ってくださるありがたい地域ですね。

住所:和歌山県田辺市龍神村1346
アクセス:車・阪和自動車 有田ICから約90分

御祭神:八幡大明神 配祀神 18祭神

 

9.熊野那智大社・飛瀧神社(ひろうじんじゃ) 和歌山・熊野

和歌山県・熊野の熊野三山の一社である熊野那智大社の那智山信仰の根元である飛瀧神社は、那智の奥、大雲取連山から流れる流水が大滝となっていて、一番高いのが那智御瀧です。

熊野那智大社の本宮から歩いて17分ほどの飛瀧神社は本殿も拝殿もなく、御瀧そのものが御神体です。
有料エリアの祈願所やお滝拝所では御瀧のパワー(水しぶき)が受けられ、延命長寿の水「滝つぼの水」も飲めるのでおすすめしたいです。

那智山には那智48滝というように数多くの滝があり、那智御瀧の高さ133m・銚子口の幅13m・滝つぼの深さは10m以上あり、流下する水量は普通毎秒1t程度といわれ、下流には滝修行で有名な文覚滝(もんがくのたき)があり、那智山信仰の根元となっています。

この御瀧には古来より龍が宿るとされ、神龍により運が昇る御守を授与できます。

住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
アクセス:JR紀勢本線・紀伊勝浦駅下車→熊野交通バス那智山まで約30分

御祭神:大己貴命(オオナムチノミコト)
ご利益:病気平癒・縁結び・商売繁盛・運気隆昌

 

10.竹生島神社(ちくぶしまじんじゃ) 滋賀・竹生島

琵琶湖に浮かぶ竹生島に鎮座する竹生島神社は、弥生時代には多景島(たけしま)と呼ばれ、島そのものが御神体として祀られてきた聖域で、竹生島神社の弁財天は日本三大弁財天の一つです。

琵琶湖に突き出るようにある竜神拝所は竹生島の中で一番の絶景で、かわらけに願いを書いて宮崎鳥居へと投げるかわら投げは、鳥居をくぐれば願いが叶うと云われています。

竹生島には龍神伝説があります。
延喜帝(醍醐天皇)の臣下が竹生島の弁財天に詣でようと参拝に訪れたとき、にわかに御殿が鳴動し光り輝く弁財天が現れ、夜の舞楽を奏すると湖中から龍神が現れ、臣下に金銀珠玉を捧げ祝福の姿を表します。
ある時は天女となって人々の願いを叶え、ある時は下界の龍神となって国土を治めると誓いを叶えて、龍神は湖水の龍宮に入ったといいます。

毎年六月十四日には龍神祭が執り行われ、かけがえのない琵琶湖の水に感謝し恩恵をありがたく感じる神事を行います。

住所:滋賀県長浜市早崎町1821
アクセス:琵琶湖・竹生島へは長浜港・今津港・彦根港から観光船で→港からすぐ

御祭神:市杵島比売命(イチキシマヒメノミコト)・宇賀福神(ウガフクジン)・浅井比売命(アサイヒメノミコト)・龍神
ご利益:交通安全・開運厄除・慈愛・財施・安心・五穀豊穣・商売繁盛

 

まとめ


龍神がどのような神なのか、その御神徳とご利益、関東と関西で龍神を祀る神社を見てきました。

龍神系の神社からわかったことは、雨乞いや干ばつなどの自然災害から守って欲しいという願いと、湖や山地などに今でもひっそり棲んで水源を守ってくれている、形状が龍に見えることからも伝承されてきた話など、龍神にまつわることは神秘的で不可思議なことをずっと継承して祀り続けてきた事実でした。

今も、そのパワーに憧れ、龍神系神社を訪れる参拝者はたくさんいます。

橋本ユリ
水が豊富にあり、枯れることなく湧き続け、いつでもおいしい水が飲めるのは龍神様のおかげなのかもしれません。

当たり前のことをありがたく思う、感謝する、それが大事だと龍神が言っているように感じました。

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