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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、架空のキャラクターの
新米巫女の橋本ユリが、神社に関する知識をわかりやすく解説します。

七福神を知ろう!そして巡ろう【京都 / 大阪 /東京など】

2019年10月10日

こんにちは!北極神社の新米巫女、橋本ユリです!

日本という国では、お正月やとてもめでたい時に七福神をくっつけることがあります。
宝船に乗ってにこにこしている、縁起の良い7人の神様!イラストなどで、誰もが一度は見たことのある存在ですよね。

橋本ユリ
しかしこの誰もが知っている七福神、すべての名前やご利益が言えるかというと、ちょっと怪しい……?かも。


それでは参りましょう!

七福神とは

橋本ユリ
そもそも七福神ってなんなんでしょう。七福神ってくらいだから神セブンではあるだろうなという感じですが……?


宝船に乗っている7つの神様、それが七福神です。
きっかけは天台宗の最澄が祀ったインドの神様である『大黒天』で、色々な所以や関連付けがあり、七神が集いました。詳しくみていきましょう。

ちなみに写真は、都七福神巡り(後ほど解説します)の、寿老人を祀っている 『行願寺』にある七福神様です。

 

それぞれの名前と読み方、覚え方

  1. 恵比寿
  2. 大黒天
  3. 毘沙門天
  4. 弁財天
  5. 布袋尊
  6. 福禄寿
  7. 寿老人
それぞれ、
  1. 『えびす』
  2. 『だいこくてん』
  3. 『びしゃもんてん』
  4. 『べんざいてん』
  5. 『ほていそん』
  6. 『ふくろくじゅ』
  7. 『じゅろうじん』
と読みます。

 

恵比寿

まずはえびっさん、えべっさんこと恵比寿さん。
七福神の中で唯一の、日本の神様です。特徴としては烏帽子を被っていて、左の脇に鯛、右手に釣竿を持っています。
にっこにこ顔のふくよかな御仁です。まさに福といった感じの神様ですね。

 

大黒天

インドから渡ってきた神様と、日本の神様である「大国主命」が習合して生まれた神様です。詳しくはこちらの記事で!うちでの小槌を持っている神様です。

 

毘沙門天

元々はインドの神様で、仏教の四天王の一人です。ワニを神格化した神様です。なんとムカデを使者に従えています。
戦国武将の上杉謙信は、自分のことを毘沙門天の生まれ変わりだ!と言っていたらしく、旗なんかにも毘沙門天の『毘』の字を掲げていたようです。ちなみに、仏教の四天王の一人でもあり、その際の別称は多聞天です。

 

弁財天

七福神唯一の女神です。
腕が二本の場合と八本の場合があります。二本の場合は音楽の神様、八本の場合は戦勝神。
弁財天については、詳しくは当サイトのこちら↓↓の記事で!

七福神の紅一点。弁財天は、音楽だけでなく、カレーにも関係がある?


布袋尊

太鼓腹で福耳で、丸顔でにこにこしています。大きな布の袋を持っています。ちなみにこの袋の名前は『堪忍袋』です。団扇を持っている場合もあります。

 

福禄寿

とても頭が長いおじいちゃん。
杖にお経の巻物を巻きつけており、長くて白い髭を蓄えています。左手に宝玉を所持しています。
長寿の代名詞ともいえる、鶴や亀を従えています。

 

寿老人

ことぶきろうじんではなく、じゅろうじんです。
福禄寿おじいちゃんと同一視されることも多いです。水戸黄門のような感じで頭巾を被り、牝鹿を連れています。団扇を持っていて、これでエイヤッと難を払います。

 

比較的覚えやすいかなと思われるのは恵比寿さんでしょうか?YEBISUビールのロゴについている鯛を抱えたおじちゃんは、恵比寿さんです。

他には紅一点で琵琶を抱っこしている弁財天、
袋を持って太鼓腹をセクシーに(?)出しているおじちゃんの布袋尊あたりもわかりやすいかと思います。

そして、打出の小槌のような福槌を持っているのが大黒天。
大きな長い頭のおじいさんが福禄寿。
そして、頭巾をかぶってちいさな仙人のようなおじいちゃんが寿老人です。
 

由来

七福神の起こりは平安時代からだと言われています。一番最初に民間に広まったのは「大黒天」でした。最澄と空海、社会科で習いましたね!その最澄の方、つまり天台宗の伝教大師が、京都の比叡山で、大黒天を「台所の守神」として祀ったことが始まりで、それが民間にも「福の神」として広まったようです。

そして、日本にもともといる神様である漁業の神様、「えびす」と、大黒天の台所(食)が繋がって、二人並べて祀られるようになります。

更に、そこに、同じ京都の鞍馬の毘沙門天が加わって、三神として信仰され始めました。
だがしかし、流行りというものはいつの世にもあるようで、鎌倉初期には弁財天信仰が流行しまして、一旦毘沙門天アウトの弁財天イン!ということで、『大黒天、恵比寿、弁財天』を三神とした時がありました。

しかしオリジナルは捨てがたいもので、やっぱりオリジナルの毘沙門天も入れて四神ってことにしよう!ということになりました。

だがここで問題が発生します。四……四という数字はちょっと不吉なのでは……?
四は忌み数といって、『死』と同音であることから、縁起が悪いとまずいなーという事柄からは避けられがちな数字です。
たとえば駐車場には4がつく番号がないところが多いです。近所の駐車場をチェックしてみてください、って話が逸れましたが……。

とにかく、四神ってちょっとよろしくなんじゃないか?かといってオリジナルを省くのも嫌だし、弁財天も祀りたい…。
そこで布袋尊を加える事で、五神として祀りました。

さて!!五まできたら、ぜひ縁起の良い七まで到達したくはありませんか?どうですか?そうですよねっ!

昔の人も、同じことを思ったようです。
福禄寿と寿老人はこうして五神のメンバーに加えられ、今の『七福神』となりました。

 

並びの順番

七福神って、決まった順番に並んでるんでしょうか?偉い順?もしかして背の順とか?
そう思って調べてみましたが、どうやら七福神の並びにはそんなに深い意味は込められていないようです。もちろん、この中で誰が偉いなんていうのもありません。

広く知られているのは、時代順の『恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人』だと思います。
時代順ということで、布教の関係か、日本、インド、中国の順番に並んでいるとも言えます。

ただし、広辞苑の並びや百科事典の並びはてんでバラバラで、必ずしも先ほどの順番が正解というわけではありません。
皆、尊いのです……。

 

七福神の持ち物

なんか鯛入った篭があった気がするな…とか、打ち出の小づち的なのあった気がする…という記憶はあれど、それぞれ誰がどれを持っていたかとなると…怪しい(二度目)。

誰がどれを持っていたか見やすいように、それぞれグラフにしてみました。
恵比寿(商売繁盛、除災招福、大漁豊作) 左手に鯛、右手に釣竿
大黒天(五穀豊穣、子孫繁栄、出世開運) 左手に袋、右手に福槌、二俵の米俵に座る
毘沙門天(大願成就、降魔厄除、財宝富貴) 右手に槍か金剛棒か戟、左手に宝塔足で天邪鬼を踏む
弁財天(2本=諸芸上達、8本=) 手が2本→琵琶を抱き、バチを持つ8→弓、矢、刀、矛、斧、長杵、鉄輪、羂索
布袋尊(千客万来、家運隆盛、家庭円満) 布の袋(堪忍袋)長い杖や扇を持つ場合もある。
福禄寿(財運招来、長寿延命、招徳人望) 右手に経巻を結えた杖、左手に宝玉鶴や亀をしたがえている
寿老人(長寿幸運、家庭円満、福徳智慧) 経巻を結えた杖。鹿を連れている。
橋本ユリ
それぞれ特徴的ですね。


ちなみに、福禄寿と寿老人の持ち物が似ているのには理由があります。
福禄寿と寿老人、実は持ち物だけでなく外見もご利益もかなり似ています。動物を連れているところも共通しています。

これは、一説によると、寿老人は福禄寿の派生の神様だと思われるからです。

かつて五神から、せっかくだし縁起の良い七神にしよう!となったときに、
福禄寿ともう一人……どうしよう?となったようです。
そこで、福禄寿から派生して、もう一柱誕生したのが寿老人ではないか?と言われています。

その為か、福禄寿と寿老人はしばしば同一視されます。
福禄寿と寿老人を一纏めにして何方か片方を七福神の一員とし、『福禄寿の代わりに吉祥天』、または『寿老人の代わりに吉祥天や猩々』を組み合わせていた時代もありました。中には、今でも吉祥天等を七福神に加えるところもあるようです。

ですが、福禄寿と寿老人は別の御利益をもち、どちらもありがた〜い神様なのです。

 

七福神にまつわる神社

関西

七福神めぐり流行の発端は、江戸時代の「天明の大飢饉」の頃でした。

まさに苦しい時の神頼み。
人々はより多くの神様のお力をお借りしようと、神社巡りをはじめました。
そうして七福神めぐりが始まった、とされています。

飢饉がおわって多少穏やかな世になってきた頃、人々の文化の中に楽しさが加わって、レジャーとしての『七福神めぐり』が流行し、日本へ定着してきました。

なので、江戸時代に都であり多くの人が生活していた京都や、天下の台所大阪、関西の兵庫、神戸などには、七福神めぐりの神社が多くあるわけなのです。

橋本ユリ
ということで、まず関西の代表的な七福神めぐりを掲載しておきます。

都七福神 大阪七福神 神戸七福神 兵庫七福神
恵比寿 京都ゑびす神社 今宮戎神社 長田神社 蛭子神社(別名)柳原えびす神社
大黒天 妙円寺 大国主神社 太龍寺 福海寺
毘沙門天 東寺 大乗坊 湊川神社 能福寺
弁財天 六波羅蜜寺 法案寺 生田神社 和田神社
布袋尊 萬福寺 四天王寺 天上寺 柳原天神社
福禄寿 赤山禅院 長久寺 須磨寺 真光寺
寿老人 行願寺 三光神社 念仏寺 薬膳寺
都七福神は、毎年新春に七福神めぐりのイベントもやっています。
7つの神社、寺を回って色紙に御朱印を頂くことが可能です!

 

関東

もちろん、関西だけでなく関東にも七福神巡りはございます。
たとえば荏原七福神めぐりという、七福神をめぐる参拝もあります。
恵比寿 八幡山法蓮寺
大黒天 小山八幡神社
毘沙門天 不動院東光寺
弁財天 蛇窪神社
布袋尊 養玉院如来寺
福禄寿 大井蔵王権現神社
寿老人 仏母山摩耶寺
その中で、弁財天を祀っている蛇窪神社の御朱印をご紹介。


月や季節毎に御朱印の色等を変えているようです。
粋ですね。

 

ご利益

人間にもいろんな性格の人や得手不得手があるように、いろんな性格や得手不得手の神様がいます。
もちろん、七福神にもそれぞれにそれぞれのご利益があります。

橋本ユリ
よりよい神社への参拝方法は、『ついでに行かない』という事です。


「此れから神様を訪ねてきます」と、それを目的に神社へ向かう事で、より想いが通じやすくなります。
自分が神様にお伝えしたい事をよく考えて、その神様をお訪ねするという気持ちで向かう事が、お互いの良い結果につながります。

 

恵比寿

イザナギとイザナミ夫婦の子供、もしくは大国主命(大黒天と同一視されている神様)の子供で、日本の神様です。
めでたい、めで鯛(!)を抱えている恵比寿。

ご利益は、
  • 商売繁盛
  • 除災招福
そして大漁豊作といった、豊かな海の国。

 

大黒天

小槌を持っています。インドの破壊神であるシヴァの化身だといれてていて、鬼を退治したりします。
人々に降りかかる災厄からの救済と、豊穣の福徳のご利益を持っている、パワフルで景気の良い神様です。

 

毘沙門天

こちらも、元はインドの神様です。富と財宝の神様であるクベーラが元だと言われています。そこに甲冑に身を包んだ見た目通りの、武将のような性格が 加えられました。
ご利益はその戦国イメージにぴったりの『勝負神』の他、『無病息災』『富の神』という、かなり漢らしい神様です。

 

弁財天

七福神唯一の女神です。
腕が二本の場合と八本の場合があります。

二本の場合は琵琶を奏でる音楽の神様、
八本の場合はそれぞれの手に武具を持つ戦闘神となります。

女性ということもあり恋愛成就のご利益が加えられました。

本来のご利益は、学徳成就、諸芸上達、言葉(弁)に財宝(財)が主です。

 

布袋尊

見ているだけで豊かな気持ちになれる!
そんな布袋尊は、七福神の中で唯一、実在した人物がモデルです。中国の唐の時代のお坊さんで、大きな袋を持って施しをいただきながら旅をしていたようです。頂いたものは全てその大きな袋に入れていたことから、『布袋さん』と呼ばれるようになりました。いつもにこにこと人望があり、日本でいうと山下清さんのようなイメージでしょうか?その上、人を占ってあげれば全てが命中していたそうです。

そんな人望の厚かった布袋尊のご利益は、千客万来、家庭円満、そして家運隆盛といった平和なものが多いです。

 

福禄寿

中国には、儒教と仏教の他に、道教というものがあります。その三徳である『幸福』『封禄』『長寿』を象徴化したのが、福禄寿です。
その名前通り、ご利益は『』『長寿』。その他、富や徳が得られるとされています。

 

寿老人

伝説上の人物で、先ほど出てきた道教の開祖である、かの有名な『老子』の化身ともいわれます。桃を手にしていることが多いです。
ご利益は『寿』の文字が表すように長寿幸福、そして家庭円満、福徳智慧など。

 

参拝の作法


神様へお願いやお祈りをする時には、作法というものがあります。

例えば、手も浄めず、だらしない感じで踏み入って、「うぇっとぉ…自分だけが楽をして幸せになりますように〜(笑)」とか、そういう自分勝手なお願い事をするべきではありません。
神様や日常、生命にしっかりと感謝をして、その感謝を伝えることが、神様と人間お互いの信頼関係につながると言えるでしょう。

ここでは、神社への基本的な参拝方法を記します。
堅苦しく従え、というわけではないのですが、願いや真心、感謝の心は 神様にも伝わりますので、なあなあな態度で参拝するよりも神様も嬉しいと思います。

神社での参拝は、一般的には『二拝二拍一礼』もしくは『二礼二拍一礼』といいます。神社によって多少の手順の違いはありますが、大概はこのように参拝します。
  1. 服装を整えて、軽くお辞儀をしてから鳥居をくぐります。この時、敷居を踏まないようにしましょう。
  2. 手水舎(柄杓の置いてある水場)に向かいます。
  3. 柄杓を持って水を汲んで、まずは左手を清めます。
  4. 次に右手を清めます。
  5. もう一度水を汲み、少しの量を左手で水を受けて、口に含んで濯ぎます。
  6. 柄杓を縦に向け、残りの水を垂らして柄をすすいでから、手水舎に柄杓を伏せて、元に戻します。
  7. 拝殿(神様が祀ってあるところ)に向かいます。拝殿に続く道は、端を歩くとよいです。真ん中は、神様の通り道なのです。
  8. 拝殿の前に立ったら、軽くお辞儀をしてからお賽銭を入れます。
  9. 鈴を振ります。
  10. まず直角に一礼をします。続けてもう一度、深いお辞儀をします。
  11. 柏手(かしわで)=拍手を2回打ちます。
  12. 願い事をします。自分に関することでも、他人に関することでも構いません。ちなみに、願う前には、あらかじめ自分や願いたい人の住所や名前、性格などの情報を神様に伝えるとよいそうです。
  13. 最後に、もう一度深くお辞儀をします。
 

まとめ

七福神にはそれぞれ特徴があり、ご利益も出身国も様々です。
そんな七福神を祀っている神社やお寺を巡るのが七福神めぐりです。

京都や大阪だけでなく、東京や木曽路など各地方で行われています。

橋本ユリ
多くの場合、それぞれの神社、寺で御朱印がいただけます。
興味のある七福神巡りがあれば、是非参加してみてはいかがでしょうか?

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