天神さま 菅原道真公!絶対に試験に合格したいあなたがお参りすべき神様!
橋本ユリ
こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。
- 第一志望校に合格したい受験生…
- 次こそは絶対に資格試験に合格したい人…
そんなあなたに絶対オススメなのが、
天神さま、菅原道真公です!
天神さまは学問の神様と言われ、
受験生にとって絶大な人気を誇っています。
神様に応援してもらい、その功徳を頂くには、
その神様の事を知って仲良くなることが大切!
神社参拝に行く前に、学問の神様と呼ばれるまでになった
天神さま、菅原道真公について知っておきましょう。
という事で、菅原道真公の生涯を解説し、
なぜ天神さまになったのか?なぜ学問の神様になったのか?
そのルーツを紐解いていきます!
目次一覧
出身地は不明!?各地には様々な説が残る…
菅原道真の生誕地については諸説あり、
- 大和国奈良説(奈良県奈良市菅原町)
- 平安京説(京都説)だけでも3ヶ所
- 出雲国説(島根県松江市の菅原天満宮)
- 近江国説(滋賀県余呉町に伝わっている、天女の羽衣伝説)
などが言われておりますが、本当のところは定かではありません。
橋本ユリ
道真公の誕生は謎めいているんですね。
生まれた時から超天才! ~幼少期と青年期~
菅原道真は、祖父・清公から三代続いて学者となった家系でした。
その中でも道真は特に優秀で、幼少の頃から詩歌の才に恵まれ、
わずか5歳で和歌を詠んだ事から「神童」と称されました。
そして勉学に励み続け、
33歳で学者としての最高位であった文章博士となります。
さらに、学問だけでなく
弓も百発百中の腕前であるなど、文武両道だった
と言われています。
橋本ユリ
すっごーい!
学問の神様と言われるだけあって、子供のころから超優秀だったんですね!
学問の神様と言われるだけあって、子供のころから超優秀だったんですね!
羽賀ヒカル
しかも文武両道です。
わたくし程ではないと思いますが、モテたんだろうと思います。
わたくし程ではないと思いますが、モテたんだろうと思います。
橋本ユリ
…(羽賀さん、自信満々だわ…)
破竹の勢いで出世し、一生安泰!…と思いきや、まさかの落とし穴が…!? ~壮年期~
政治家の鏡!市民に喜ばれる政治で大活躍!
仁和2年(886年)、讃岐守を任されたため、
文章博士を辞めて赴任しました。
讃岐ではとても良い政治を行ったため、民からは大変喜ばれた
と言われています。
仁和3年(887年)、京で関白の藤原基経がストライキを起こす事件が起こった際、
「これ以上紛糾させても藤原氏の得にならない」
との書状を基経に送り、
宮中の人間が止められずにいたところを、うまくまとめました
(阿衡事件)。
讃岐で活躍した道真でしたが、
道真にとっては都を離れて地方に行くのはありえないことで、
文章博士として
学問の面から天皇に仕えることが
先祖代々の仕事だ
と考えていたようです。
寛平2年(890年)、帰京すると
政治の実権を握っていた藤原氏の勢力が少し衰えたのを見計って
優位に立とうとする宇多天皇から、道真はかわいがられました。
その恩恵もあり、道真は重要な役職に就くことができました。
橋本ユリ
民に喜ばれる政治ができるなんて、
清く正しい心の持ち主だったんですね!
清く正しい心の持ち主だったんですね!
遣唐使の停止を提案!先見の明で日本独自の文化発展に貢献!
寛平6年(894年)、道真は遣唐大使を任せられました。
しかし、唐の混乱や日本文化の発達を理由に
遣唐使の停止を提案し、採用されました。
延喜7年(907年)に唐が滅亡したため、
そのまま遣唐使は廃止となりました。
そののち、日本独自の平安文化「国風文化」が生まれ、
独特な服装である十二単 (じゅうにひとえ)や、
日本独自の文字となる「かな文字」の発明に至りました。
橋本ユリ
道真公がいなかったら、
日本の文化は今とは違っていたかもしれないですね!
日本の文化は今とは違っていたかもしれないですね!
羽賀ヒカル
政治にも文化にも貢献した道真公ですが、
この後、意外な方向へ人生が展開します。
この後、意外な方向へ人生が展開します。
驚異のスピード出世で嫉妬され、陰謀に巻き込まれた!?大宰府へまさかの左遷!
道真は宇多天皇の下で猛烈な速さで出世し、
右大臣という朝廷のトップクラスの役職へ就く
こととなりました。
しかし、道真のあまりにも早い出世と政治方針は、
他の貴族の反感を買う
こととなりました。
そして、
左大臣である藤原時平の陰謀により、
宇多天皇の次の天皇である醍醐天皇を廃位して
娘婿を即位させようとしていると訴えられ、
道真を罪人として大宰府に左遷する
という醍醐天皇の命が下されてしまいます。
道真は命令に従い、大宰府(福岡県太宰府市)へ向かいました。
大宰府では大宰府本庁にも入れてもらえず、
与えられた住居は荒れ放題の廃屋で、
衣食に困るような厳しい暮らし
を強いられました。
大宰府で約2年が経過した延喜3年(903年)2月25日、
菅原道真はその生涯を閉じました。
埋葬地を探して遺体を牛車で運んでいたところ、
牛が急に止まって動かなくなった場所がありました。
道真の意思であるとして、その場に葬ることとなり、
菅原道真の廟所「安楽寺」
になりました。
これが現在の太宰府天満宮です。
その後、朝廷では道真の無実が証明されることとなりました。
橋本ユリ
陰謀なんて、ひどい!
しかも、亡くなった後に無実が証明されるなんて…
しかも、亡くなった後に無実が証明されるなんて…
羽賀ヒカル
まさに悲劇のヒーローです。
しかし、この後、この陰謀に関わった人たちに、とんでもないことが起こります。
しかし、この後、この陰謀に関わった人たちに、とんでもないことが起こります。
道真公の祟り!?天変地異が人々を襲う!
道真の死後、京では疫病や飢饉、災害などの天変地異、
道真の左遷に関わった者たちの死など、異変が重なりました。
道真を陰謀で訴えた
左大臣の藤原時平が、39歳の若さで病死。
続いて、
藤原時平と同じく陰謀を主導した一人が、
狩りの最中に泥沼に沈んで溺死。
更に
醍醐天皇の皇子と、その息子である皇太孫が次々に病死。
道真の左遷に関係のある人々が死んだだけではなく、
自然災害も京都で頻繁に起こったことが書かれている書物もあるようです。
これらの異変を道真の怨霊による祟りだと恐れた朝廷は、
道真公の罪を許して右大臣に戻し、怒りを鎮めようとしました。
しかし異変は止まらず、延長8年(930年)、
天皇の御所である清涼殿に雷が落ち、
道真の左遷に関与したとされる藤原清貫をはじめ、
多くの死傷者が出ました。(清涼殿落雷事件)
この雷の事件によって、道真の怨霊は
北野に祀られていた火雷天神と合体したもの
と考えられました。
道真の怨霊の怒りを鎮めるため、天暦元年(947年)に、この地に
北野天満宮を建設し、
道真を「天神様」として祀りました。
橋本ユリ
こうして道真公は天神さまになったんですね!
羽賀ヒカル
天神さまとして祀られると、江戸時代の頃から、道真公の本来の性格である、学問の神様として慕われるようになりました。
飛梅伝説!道真の愛した梅の木が、主人を追いかけ大宰府へ飛ぶ!
橋本ユリ
道真は梅の木をとても好んでいたみたいですね!
羽賀ヒカル
京を離れ、太宰府に向かう際、道真は可愛がっていた自宅の庭の梅の木に対し、詩を詠みました。
それが次の詩です。
それが次の詩です。
京都を離れる際に詠まれた和歌
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ
(春風が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ。)
訳:主人である私がいないからといって、春を忘れてはならないぞ。
羽賀ヒカル
この梅が、一晩で京都から大宰府まで飛んで行ったとされるお話が、
飛梅伝説として良く知られています。
飛梅伝説として良く知られています。
もっと詳しく知りたい方へ
最後に、もっと詳しく知りたいという方へ、詳細情報をお届けします。
概要
呼称:すがわら の みちざね
表記:菅原 道真
生年:承和12年6月25日(845年8月1日)
没年:延喜3年2月25日(903年3月26日)
菅原道真は平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家です。
全国の天満宮総本社である福岡県の太宰府天満宮に祭神として祀られており、「天神さま」「天神さん」と呼ばれ、学問・受験合格の神様として有名です。
菅原家は、天穂日命(あめのほひのみこと)に起源をもちます。
また菅原道真は、相撲の神さまと言われている野見宿禰の末裔です。
野見宿禰は土師臣(はじのおみ)に姓を改め、その後、土師(はじ)氏が桓武天皇の時代に菅原氏の姓に改めました。
別名
- 天満天神(てんまてんじん)
- 天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)
神格
- 学問の神
- 受験の神
ご利益
- 受験合格
- 詩歌
- 文筆
- 芸能
- 学問上達
- 農業守護
- 病気平癒
天神様を祀る神社の一覧
太宰府天満宮
福岡県太宰府市宰府4-7-1
北野天満宮
京都市上京区馬喰町
防府天満宮
山口県防府市松崎町14-1
湯島天満宮
東京都文京区湯島3-30-1
この記事をまとめた人
- 神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)
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