神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

日本が滅びるたった一つの理由 武田邦彦先生対談1

2021年9月7日 2021年09月08日

羽賀ヒカル
今回はスペシャルゲストの中部大学・武田邦彦さんをお迎えしてお届けしていきます。

どうぞ、よろしくお願いします。

今の日本は良くない方向に進んでいるのか?


羽賀ヒカル
神社チャンネルのYouTube動画は昨年2020年から視聴者数がかなり伸びましたが、きっかけはコロナ騒動が始まった2020年1月ぐらいからです。

その時から恐れすぎ、騒ぎすぎではないかという私は第一感で発信をしていました。

コロナ初期の頃で、そういった発信をされている方があまりいませんでした。

ただ同じように、初期の頃からコロナを恐れすぎではないかという発信されていた中心が武田先生で、私も非常に参考にさせて頂いてました。

今回、私はこのご縁・出会いが非常に嬉しく、10年以上前から武田先生の著作を読ませて頂いたり、テレビ出演も見ていました。

今日は、今の日本をより良くしていくためのお話というのを伺っていきたいと思います。


羽賀ヒカル
また、今回は私たちの運営する塾「大学受験塾ミスターステップアップ」の受験生の前で対談しています。

この生徒さん達に「今の日本は、より良い方向に進んでますか?」と質問しました。

9割ほどの若者たちは「今の日本は良くない方向に進んでいるのではないのか」と思っています。

私も今の日本に対する危機感から、この神社チャンネルで発信をしています。

武田先生には「今の日本は良い方向もしくは悪い方向に進んでいるのか?」「もし悪い方向に進んでいるとすれば、どこが問題なのか?」を率直にお伺いしたいと思います。



武田邦彦
-日本はヨーロッパから学ぼうとしているから悪くなるんですよね。

日本人は「日本人全員が幸福だったら良い」と言いますが、ヨーロッパには支配層がいて、この支配層に入ることを人生の目標としています。

日本はそういう文化から学ぼうとしてると、悪くなっていくということです。


聖書の「アダムとイブ」神話の段階で、アダムを慰めるためにアダムの肋骨からイブが作られた、完全に「男性が上」という神話になっています。

本当は男性より女性の方が素晴らしい優れた生き物なのです。

羽賀ヒカル
私も女性の方が優れていると師匠・北極老人から伺っています。

私の会社でも女性スタッフから様々なご指摘を頂くことがありますが、指摘される内容がごもっともで何も反論できないことがよくあります。

だから、体験・体感としても女性の方が優れていると私は思っています。

結局、戦争をするのも男ですよね。



武田邦彦
-歴史を見た時に、日本の女性はオールマイティで何をやっても良いんですよ。

巴御前(ともえごぜん)もいるように、女性なら戦争に行っても大丈夫です。

一方で日本の男性は「戦争」「農業」「漢字で書く記録文書作成」の実務的な3つしかやってはいけないという制約がありました。

だから、例えば平安時代に、清少納言や紫式部は仮名混じりの小説を書けましたが、男性は小説を書くことは出来なかったのです。


これはヨーロッパと全く逆です。

ヨーロッパの男性は何でも出来て、女性は家事などと規定したのと全く逆なんですよね。

このようにヨーロッパの真似をし始めたところから日本がおかしくなったんじゃないのかと思います。

羽賀ヒカル
つまり、それが明治維新からなのかもしれないと思います。

そういった意味でも、明治維新以前の日本人の精神を見直そうという神社チャンネルの活動でもあるんですよね。

私は日本人の精神を言葉にするなら「神道」だと考えていますが、武田先生は神道についてどのようなお考えでしょうか?

日本人が崇拝する2つの神様



武田邦彦
-日本人には神様が2ついます。

一つは山・川・動物・空気などの自然で、もう一つは祖先です。

だから、日本の神様というのは皆さんもヨーロッパの宗教を念頭においていると思いますが、日本は宗教について全然考えが違っています。

この自然と祖先をなぜ日本人が神様にしたかというと、自分を作ったものを神様としたのです。

自分は山・川・動物・稲・鶏・魚がいるから出来ているという、一つは自然に対する崇拝ですね。


それから、もう一つは、祖先がいるから自分ができたという考えです。

祖先というのは自分の父親・母親で2名、それでおじいちゃん・おばあちゃんの代は4名、その上が8名となります。

つまり、「2のn乗」ですね。


そうすると、そこに住んでる人の血が全部混ざるのがだいたい600年ぐらいになります。

日本人は1万~2万年ぐらい前から日本に住んでいるので、ここにいる人も全員が血が混ざっていて兄弟なんですね。

だいたい平均して1500~1800回ほど皆さんの血は混ざっています。

だから、一・二回の親戚ではなくて何回も混ざってるのです。

自分の祖先、つまり全員が同じ祖先を持ってることが日本人には分かっていたので、代表して祖先を祀っています。

日本人の宗教は、自分を作った人を崇めるという考え方ですね。

羽賀ヒカル
武田先生は科学者だと理解しています。

私は個人的に、武田先生がおっしゃった様な考え方を科学者全員が持ってるべきだと思ってるんですよ。

ただ、世の中に多くいらっしゃる大学教授、科学者、お医者さん達は、コロナ騒動を通してもこういった考え方を理解していないように見えました。

武田先生はどうやってそういった考え方に至ったのか教えて頂きたいです。




武田邦彦
-私がこのような考えになったのは、元々体が弱かったので自然とよく考えるようになったのと、原子力の研究を長くやっていたことです。

原子力はあまり良いものではありませんし、私は原子力の研究をすることが良いのか、悪いのかをずっと悩みながらやってきたことも大きかったと言えます。

武田先生から見た科学者や医師について


羽賀ヒカル
武田先生から見て、今科学者やお医者さんを名乗ってる人達をどのように見ていますか?




武田邦彦
-単にお金が欲しいように見えます。

ここにいる20歳くらいの人たちもこの年頃はみんな貧乏だから、ご飯を食べるのにも迷って選んでいるでしょう。

だから、お金が欲しいと思ってしまうだろうけれども、それはずっと残るものでもないですし、おそらく幻なんです。


プロゴルファーにタイガーウッズという人がいて、愛人が18人いたんですよ。

タイガーウッズはそのスキャンダルで全て駄目になり、心理学者がついて、どうしたら復帰できるかという話がありました。

この時、本当にありのままをテレビの前で会見を開いて精算しなければ、タイガーウッズは再起できないということで記者会見が開かれたのです。


私はたまたま、その時にニューヨークにいて、その記者会見をテレビで見て話を聞いてました。

すると、もうゴルフの練習が本当に死にたくなるぐらい嫌いだったと言ってました。

しかし、何でゴルフの練習したかというと、親父に「お前はゴルフをやったら、金持ちになれるんだから頑張れ」と言われて、死ぬほど苦しんでゴルファーになったそうです。


そして、非常にゴルフの才能もあり、世界で一番のプロゴルファーになりました。

それで物凄くお金持ちになり、結婚し子供が二人いて、大きな家・車・ヘリコプターも買ったそうです。

お金でできるやりたいことは全部やったみたいですが、それでもお金は余りました。

これだけ贅沢してもお金が余るんだったら、あんなに辛い練習をしなくても良かったんだと思ったそうです。

その頃は貧乏でどのくらい稼げば良いか分からないので、夢中になってゴルフの練習をしたけれども、こうなるんだったらもっと気楽にやれば良かったと感じたみたいです。


そして、お金が余るので、仕方なく最初の愛人を作りました。

すると、愛人は一番お金がかかると分かり、それで毎年稼げるお金を全部使うためには何人の愛人を持てばいいのかとやってみたら18人だったということです。

だから、18人の愛人を持ちたくてやったのではなくて、お金を使うためにやったということで、今の日本のお金持ちもみんなそういう状態なんです。

お金が入ってくると、ここのステーキやワインが美味しいといった、何の人生に役立たないことを目指してしまうので、それが間違いなんですね。

羽賀ヒカル
メジャーリーガーの大谷翔平選手はこのまま活躍を続けていくとかなりお金を稼ぐことになるので、そういう方向に行ってしまうと嫌ですよね。



武田邦彦
-野球するのが嫌いなのに、死ぬような思いをして野球をやったことで成功してお金が入ると、人間はその金を使わなければ満足できないというサイクルに入ってしまうんですよ。

そうではなくて、最初から野球が好きでやっていれば、別に入ってきたお金を全部寄付したら良いだけでどうということはないです。

羽賀ヒカル
確かにその通りですね。

心理学の世界でもストレスを溜めて稼いだお金は、ストレス発散に使われると言われています。

そういう意味で大谷選手は、野球を凄い好きでやってるように見えるので良かったです。

でも、元々日本人の精神は働くことや勉強することが好きという民族性はありますよね。

日本人の理想



武田邦彦
-支配層がいないのは日本だけなんですよ。

小名木善行先生が本によく書いていらっしゃいますが、天皇陛下を一応トップにして、あとは国民全員一列なんですよね。

それで、天皇が任命した国民の下で大政大臣や征夷大将軍などの政治家がいました。

だから、日本は支配層に入るという概念がないからみんなで働きます。

アメリカ人の人生の成功は45歳までにお金を貯めて、あとは遊んで暮らすのが人生の理想です。

日本人の理想は身体が動けば死ぬまで働くことだというように、概念が違うんですよね。

日本人はみんなで米を作ってみんなで食べようということですね。

羽賀ヒカル
日本の神話を見ても基本的に日本の神様はみんな働いています。

一方で、ギリシャ神話を見ると、ずっと遊んでる神様やひたすら女性と戯れてる神様などがいらっしゃいます。




武田邦彦
-ギリシャは、ソクラテス・プラトン・アリストテレスがいて、多くの人がギリシャは素晴らしい国だと思っていますが、ギリシャという国は90%が奴隷で5%が市民なんですよ。

だから、市民は遊んで暮らしてたから、そういった哲学も発展したということで、ギリシャの社会は全然参考にするべきような社会ではありません。

羽賀ヒカル
私が伝えたいことは皆さん、日本の神話古事記を学びましょうということです。


この話の続きはコチラです↓
神社で奇跡の神秘体験 武田邦彦先生対談2


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この記事をまとめた人

やまちゃん
やまちゃん
2人の娘を持つ父親。ゆにわ塾歴3年。ゆにわと出会って、娘との関係が激変しました。神社chの記事を読んでくださる方々が、羽賀さんやゆにわのみなさんの温かみを感じられるような素敵なサイトにしていけたらと思っています。

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