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生きていて虚しさを感じる人へ。東洋思想の視点で解説

2022年12月2日 2022年12月01日

あなたの心に火を灯す、東洋思想および神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回のテーマは「虚しさとは一体何なのか?」です。

また、虚しいと感じた時、人はどうすれば良いのでしょうか?

その解決策を3つお伝えしたいと思います。

虚しさの正体


今の世の中で、なんとなく「虚しさ」が漂っているように感じるのは、私だけでしょうか?



「頑張っても、仕方ないじゃん」

「熱く生きたって、仕方ないじゃん」

「むしろ、熱く生きてるヤツ、頑張ってるヤツってダサいよね」

そういった風潮があるように感じています。


なんとなくの無気力感や人の評価をついつい気にして落ち込んでしまうなどですね。

「どうせ頑張っても報われないし」と思ってしまうといったムードが全体的に広がっているように思います。

以前、私は「日本国を体に例えると、一人一人は細胞である」と言いました。

そして、日本人一人ひとり、この体の一つひとつの細胞が、全体的に不活性な感じがするのが、虚しさなんですね。


あなたは、どんな時に虚しさを感じるでしょうか?

そもそも「ずっと虚しい」という方はいますよね。

「生きてて何の意味があるのかな」

「どうせ頑張ったって仕方ないしな」

「エネルギー出てこないな」

とずっとそうなる方もいらっしゃいます。


ハッキリ言うと、今の世の中は、普通になんの努力もなく、なんとなく生きているとそのようになってしまうのは分かります。

本当に現代病と言い換えても良いと思います。

今の世の中の流れ


どんな時に虚しさを感じるのでしょうか?

実は、私もやる気が出なかったり、なんとなく虚しさを感じる時はあります。

そして、共通するパターンとして、例えば、田舎に行った時や大自然を見た時に虚しいと感じる方はいないんですよね。


「あ、自然って良いな」

「何かエネルギー貰ったな」

「何か本当に心洗われるな」

という感覚になることがあります。


では、都会に出た時にはどうでしょうか。


「なんだかしんどいな」

「疲れたな」

「ここに何かあるのかな」

と賑やかで明るい都会の方が、なぜか虚しさを感じることはないでしょうか?


その通り、都会は虚しいんですよね。

なぜなら、今の日本人の心に「虚しさムード」が溢れかえっていて、なんとなくの賑やかさや酒屋さんなどの娯楽で紛らわすのが都会なんですね。

これは、本当の意味で虚しさを満たしてくれるものかと言うと、そうではないように感じます。

もしくは、パーティ会場に行った時「一体何やってるのかな?」と感じることはないでしょうか?

私は結構あるんです。


それよりも、数人で「こうだね、ああだよね」と、心を通わせるトークをする方が、むしろ満たされることがあります。

つまり、「人が多くて賑やか」というのは、実はエネルギーがある状態ではないのです。


今の世の中は、虚しさが満ち溢れています。

先ほどもあった通り、頑張っても結果が出なかった時、頑張る前から結果が見えてる時は虚しいですよね。

今の世の中、そういう「抵抗したって仕方がない」みたいな流れがあります。

私は、そこに対して立ち向かっていきたいと感じているのです。

人は何かを残したい


今の日本人が考えている虚しさは、別に最近始まったことではありません。

なんと、千三百年以上前の万葉集の時代からです。

万葉集の歌人の中に、山上憶良(※注1)という方がいて、次の歌があります。

※注1:山上憶良(やまのうえのおくら)
奈良時代初期の貴族、歌人


「士(をのこ)やも むなしくあるべき 万代(よろずよ)に 語り継ぐべき 名は立てずして」

この歌の意味を解説していきましょう。

「士」は男のことですね。

「むなしくあるべき」とは、「虚しく死んでいって良いのだろうか?いや、そんなはずはない」ということです。


そして、なぜこのまま死ねないのでしょうか?

「万代に、ずっと語り継がれるような、名が残せずに」なんですね。

つまり、「男として生まれてきたからには、何か成し遂げて死にたいじゃないか」と読んだのが山上憶良です。


これが先ほどの話にも繋がってくるんですけども、人は何かを残したいと思うんです。

特に、男はせっかく生まれてきたからには何か残したいと思っています。

女性も同じでしょう。

せっかく生まれてきたからには、

「愛情を残していきたい」

「世の中を少しでもより良くして生きていきたい」

「人を幸せにして、亡くなっていきたい」

と思う方はいらっしゃると思います。


「せっかく生まれてきたからには、幸せな人生を歩みたいな」なんですね。

山上憶良が生きていた1300年前の日本人も、虚しさを感じてきたということです。

「むなしさ」とは?


「むなしさ」は漢字で言うと「空」が当てられます。

「空」はイメージで言うと「ゼロ」が近いです。

しかし、ゼロという数字は「何もない」です。

漢字にすると、「何もない」には、実は3種類あります。

もっとあるかもしれませんが、今日のテーマである東洋思想的に見た場合は、ゼロは次の3種類になるのです。

  1. 「空(くう)」

  2. 「虚(きょ)」

  3. 「無(む)」


これらは全て意味が違うんですね。

それぞれどのような意味なのかを解説していきます。

空=無限


「空(くう)」という漢字は、「上に穴」という漢字が含まれていて、日本語では「そら」とも読みますよね。

これは「宇宙に繋がる穴」というイメージで、ホールに近いと思います。

つまり、「何もない穴ボコに入ったような感じがする」です。

むなしさを「空」に当てはめる場合は、そういったイメージだと思います。

しかし、「空」という言葉は、仏教用語的には「一切空」です。

まさに、「無限に繋がる一点」といったイメージが含まれると私は思います。

ここでお話しているむなしさは、どちらかというと「空」ではなく、「虚(きょ)」に近い感じだと思います。

虚=何もない


「虚」の感じは「エネルギーが全くない、何にもない」という状態で、「虚」と書いて「虚しい」という場合もあります。

例えて言うと、「ゴムボールの空気が抜けてスコスコ」な状態が「虚」というイメージです。

無=満ち溢れている


「無」は逆に、「ゴムボールの空気がパンパンになって今にも爆発しそう」な状態です。

中国古典の老子では「無から有が生まれた」とあります。

無から有が生まれたというのは、「エネルギーがパンパンで、もう溢れかえりそうな状態から、生命や宇宙が生まれた」状態なのです。

つまり、ビッグパン直前の状態が「無」なんですね。

これは物質が生まれる直前の状態なので、エネルギーがあるのです。


「無」は、「無心」と言いますが、すごくエネルギーがある状態です。

「虚」とは、逆にエネルギーがない状態となります。

「空」は何か無限と繋がってるような状態です。

こういったイメージだと思います。

「虚」を「無」へするための、3つの源泉


結論から言うと「虚しい」とは、心にエネルギーがない状態です。

では、虚しさを乗り越えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

エネルギーを満たせば良いのです。


エネルギーを満たそうと思ったら、私は3つの源泉があると考えます。

現代社会では、放っておくとエネルギーが抜かれます。

ニュースを見たり、親がうるさかったり、職場に行っても嫌な人間がいたりと、何か「エネルギーが抜かれる要素」が多くあるんですよね。

だから、エネルギーを補給しないといけないのです。

エネルギー補給する源泉が、私は3つあると考えていて、その源泉とは「過去、現在、未来」です。

  1. 過去からエネルギーをもらうこと

  2. 現在からエネルギーをもらうこと

  3. 未来からエネルギーをもらうこと


これらになります。

 

むなしさを解決するには?


過去からエネルギーをもらうとは「古典を読む」ことです。


例えば、山上憶良や万葉集などのたちは、過去世の人たちに、「これを伝えたい!」とエネルギーを残しているんですよ。

それを受け取らず、読まずして、日本人の大和魂を引き継ぐことはできないと思います。

古典に対して抵抗感がある人は、「何かよく分からない」という思いがあると思うんですが、よく分からなくて良いんです。

よく分からなくても、ただ音読したりしていると、昔の日本人たちのエネルギーを貰えるんですよ。

だから、「過去からエネルギーを授かりましょう」ということです。


また、現在からエネルギーを授かるには、例えば、美しい自然に触れることです。


自然はエネルギーを与えてくれますし、自然に帰るとエネルギーを貰えます。

だから、公園に散歩に行ったり、少し離れた自然に行ってみると、エネルギーを授かることができます。


そして、未来からエネルギーを授かるには、未来に夢を持ち、希望を持ち、明るい妄想をすることです。


「こんなことが起こったら良いな」と、ワクワクするような妄想をすることです。

すると、元気になってくるんですよね。

放っておくと、人間は暗い未来をどうしてもイメージしがちです。

だからこそ、あえて明るく、楽しそうな未来を意識づけてイメージすることで、なんとなく元気になるのではないかと思います。



明るい世へ変えて行こう!


現代社会は、放っておくと心はどんどん「虚」の状態に近づいていきます。

だからこそ、きちんと満たして「無」の状態を作っていくことです。

「無」の状態を作れば、だんだんと心が満ち溢れていって、だんだんと「有」に転じていきます。

「有」に転じるのは「願いが叶う」ことです。

そういったことに繋がっていきます。


さらに、エネルギーを授かる裏ワザが、神様に応援されることです。

神様に応援されると、すごいエネルギーの融資を受けられるのです。


では、神社参拝したら良いのでしょうか?

実は、神社参拝をしただけでは、充分に神様の応援を受けられないのです。

どういうことでしょうか?

何をしたら良いのでしょうか?

それは、こちらの記事で詳細をお話しています。

「どんな人が神様に応援されるの?」↓↓
神様に応援される人ってどんな人だろう?




虚しき世を、明るい世に変えていきましょう。

光が満ち溢れるように変えていきましょう。

この記事をご覧になった、あなたの開運をお祈りしております、羽賀ヒカルでした。


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この記事をまとめた人

みやこ
みやこ
北海道在住。大阪にある〝御食事ゆにわ〟ちこ店長の書籍『いのちのごはん』に感動し、「ゆにわに行きたい!」と願っていたある日、東日本大震災が起こりました。「何事も生きてるうちなんだ!」と、2011年にゆにわへ通う日々が始まりました。

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