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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、架空のキャラクターの
新米巫女の橋本ユリが、神社に関する知識をわかりやすく解説します。

知ってるようで知らない!?三種の神器に秘められた謎を徹底解説!

2019年9月15日

こんにちは!北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

橋本ユリ
今回の記事では、

知ってるようで知らない三種の神器に秘められた謎を徹底解説いたします!


神器ひとつひとつのストーリーを紐解いて行きます。

それでは参りましょう!

1.三種の神器とは

日本神話や歴史の授業などで三種の神器という言葉を、聞いたことはあると思います。しかし、三種の神器3つの全ての役割や背景を答えられる人は実際のところ少ないのではないでしょうか。

三種の神器とは、太陽の神とされる天照大神から瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けられたとされる「鏡」、「玉」、「剣」のことです。これら三つを三種の神器としており、皇位のしるしとして今日まで代々の天皇に授かり長年に渡り継承し続けてきた3つの秘宝のことです。

三種の神器は「さんしゅのじんぎ」と文字の通りに読むのが一般的ですが、実際には他にもいくつかの読み方があります。

日本神話の中では三種の神器を「みくさのかんだから」や「みくさのかむだから」、「みくさのたからもの」とも読みます。

 

そして、三種の神器を詳しい名前は「八咫鏡(やたのかがみ)」「草薙の剣(くさなぎのつるぎ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」の3つのことを意味します。

また、一説では、「鏡は“太陽”」、「剣は武威」、「玉は“月”」を示すともされています。さらに、他の諸説では、「三貴子(さんきし)」を3つの神さまを示しているとも言われています。

「三貴子」とは「さんきし」や「みはしらのうずのみこ」と読み、3柱の神のこと示します。

意味としては、『神々の中で尊い存在である』ことから「三貴子」と呼ばれており、鏡は「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」、剣は「スサノオノミコト(素盞嗚尊)」、勾玉は「月読尊(月夜見尊)」を表すとも言われています。今回はこれらの三種の神器についての歴史や種類をご紹介します。

2.三種の神器の種類

2-1.八咫鏡

八咫鏡は、伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)が作ったものです。

天照大神(アマテラスオオミカミ)がそこに宿るとされており、三種の神器の中で最も重要な神器と考えられています。この八咫鏡は天照大神が弟であるスサノオノミコトが毎回悪事ばかりを働いてしまいます。

姉として庇っていましたが、ついに天照大神も弟が荒れ狂い、暴れ回る悪事に対し悲しみや失望、怒りの限界で天の岩戸という洞窟に隠れてしまう大事件が発生しました。なぜ大事件なのかというと、太陽の神である天照大神が隠れてしまうと世の中は真っ暗闇になってしまうからです。

困った神様たちが集結して、天照大神を外に出す作戦のアイディアとして作成された鏡が八咫の鏡なのです。なかなか引きこもって出てこない天照大神の気をひくために鏡を作ったのでした。

天照大神が瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に三種の神器を託す際、「この鏡を私の魂として私のを拝むように祀りなさい」と言っていたとされています。しかし、実際に八咫鏡(ヤタノカガミ)は公開されておらず、そもそもどのような形状なのか憶測でしか記録がありません。大きさははっきりとは分かっていませんが、八咫(ヤタ)とは鏡の具体的なサイズを意味するのではないかと考えられています。「咫」は「あた」と読まれ、親指から中指の長さのことを意味しています。このことから、「咫あた」の八サイズの鏡なのではという見解があります。

そして、古事記では「咫あた」は「尺」と意味するので、八咫は「八尺」という意味となり、尺にすると約30cmほどなのではないかという説があります。

 

2-2.八尺瓊勾玉

八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)も八咫鏡と同じく、天の岩戸の事件で天照大神が洞窟に引きこもってしまった際に、タマノヤノミコト(玉祖命)という勾玉を造る神様が作成をします。

自分の姿を見たことがない天照大神を、天の岩戸から八咫鏡に天照大神を映しだすという神々たちによって思いついた作戦の中で、鏡と一緒に八尺瓊勾玉をたくさん繋いだ玉飾りとして使われました。

 

2-3.天叢雲剣

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)は、出雲の国でスサノオノミコトがヤマタノオロチという大蛇を退治したときに、その体内から出てきた剣のことです。

スサノオは、天叢雲剣を姉神である天照大神に献上したと「古事記」は伝えています。

 

3.三種の神器の歴史

まず、三種の神器はどのように天皇家に受け継がれるものになったのかご紹介します。

元々遡ると天照大神(アマテラスオオミカミ)が所有してた三種の神器を瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)という神様に引き継がれました。ニニギノミコトは天照大神の孫に当たる神様です。地上に降臨された際に、天照大神から三種の神器を継承され、これまでの歴代の天皇たちに渡り、大切に保管して今に至るとされています。

天照大神の神勅

天照大神からニニギノミコトに授与されるときに、神勅がありました。神勅とは、神から与えた命令のことです。

「この鏡を私の魂として私のを拝むように祀りなさい」と。この神勅がきちんと守られていて、複製が現在でも宮殿に祀られているのです。

三種の神器の二つ、勾玉と鏡に関しては、天岩戸隠れの神話が有名です。天照大御神が天岩戸の中に引きこもった際に、天岩戸の周辺に集まった神たちによって考えられて作ったとされるのが三種の神器の起源です。

 

天岩戸隠れの神話をご紹介します。

天照大御神の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)は、天界の田んぼや宮中を荒らし、暴れていました。
それを知った天照大神は、怒りと悲みで「天岩屋戸(あまのいわやと)」に引きこもってしまいます。

すると全ての世界が暗闇になってしまい、様々な災いが起こってしまうのです。そんな状況を神々は何とか脱するために、天照大神に天岩屋戸から出てきて頂こうと天岩屋戸の前に集結し、作戦会議を開くのです。

次に、玉祖命が勾玉を作り、鏡を伊斯許理度売尊(いしこりどめのみこと)という神が作り、最後にそれを太玉命が飾りをします。神たちは、祝詞を唱えて祈祷を繰り返します。そして天鈿女命が乳をゆらしながら、とにかく楽しく激しく、狂ったように乳をゆさぶり踊りまくり、それを見た神さまたちはおかしくて笑いが止まらないのです。そしてその大笑いや楽しい雰囲気を察知した天照大神は、自分のいない外の様子が騒がしいことが気になりだすのです。そして、天照大神はこのように言うのです。

「外の世界は私がいなくなって暗闇になっているはずなのに、なぜだか神々は大笑いし、天鈿女は激しく乳をゆさぶりながら踊っている。なぜなのか、私のいない世界は楽しいのかと」

そこで天鈿女命が激しい踊りを辞める様子もなく、こう答えるのです。「なんと貴方様より、偉大な神が現れました。これで激しく踊らずにはいられません」そして、ついに天照大神は岩戸を少し開けてしまうのです。

そして用意した八咫鏡に天照大神自身の姿が映ります。天照大神は、これまでに自分の姿を見たことがなかったため「これが天鈿女命が言っていた神なのか」と勘違いし、鏡に映った自分の姿をさらに近くで見るために岩戸を開いてしまうのです。

その瞬間を別の神様たちが天照大御神を一瞬の隙に引きずりだすことができたと言う話です。これらの天照大神が天岩屋戸引きこもり事件の中のどうにかして天照大神を出てきてもらおう作戦の中で考え、神々によって作り出されたのが「八尺瓊勾玉」と「八咫鏡」を作って気をひくことだったのです。

ヤマタノオロチとは大蛇のことです。先ほど説明した天照大神が天岩屋戸引きこもった事件の発端は、弟神であるスサノオノミコトに怒り、悲しんだことからでした。よって、悪さばかりを繰り返していたスサノオノミコトは天照大神によって、スサノオは地上へ追放されてしまうのです。

スサノオが偶然降り立った地が出雲あたりとされています。その時に、この周辺にはヤマタノオロチという大蛇が、若い娘たちを生贄にして襲って食べてしまうとの話を聞きます。それに怒りを表し、大蛇を退治しに行きます。

その後、スサノオはヤマタノオロチを討つことに成功するのですが、大蛇のお腹の中から出てきたのが「草薙の剣」とされています。その後、天照大神へ献上します。三種の神器を理解するうえでの重要な点は「鏡」、「玉」、「剣」のうち「鏡」と「玉」は神様たちによって作られたものですが、「剣」だけは神によって作られたものではなく大蛇のヤマタノオロチを殺した後の腹の中から出てきたと言うことです。

 

4.三種の神器はどこにある?

現在、三種の神器が保管されている場所をご紹介します。

三種の神器は天照大神から引き継がれた長い間、宮殿に、祀られていましたが10代天皇の崇神天皇(すじんてんのう)が三種の神器のもつ強い力に怖くなってしまい、「鏡」と「剣」を外部で祀ることにしたと伝えられています。

宮中では現物ではなく別で複製品が作られ祀られていますが、実物は伊勢神宮に祀られています。
八咫鏡は三種の神器の中で唯一宮中の奥深くに祀られています。火事が原因で複製品は焼失してしまっていますが、再度作られたとの記録も残っているそうです。

「八咫鏡(ヤタノかがみ)」は伊勢神宮(正式には「内宮 (皇大神宮)」)に天照大神のご神体として祀られています。八咫鏡の複製品は宮中三殿の賢所(かしこどころ)と言う場所に奉殿されているとされています。

八尺瓊勾玉は、現在も宮殿にあるとされています。複製品は作成されておらず、実物が長年に渡って継承されてきたと言われています。現在、「八尺瓊勾玉」は「八咫鏡」「草薙の剣」の複製品とともに、皇居の吹上御殿にある「剣璽の間(けんじのま)」にて大切に安置されているとされています。

「草薙の剣」は、「古事記」のなかで「伊勢大御神宮に叔母である倭姫命(やまとひめのみこと)を訪問した大和武尊(やまとたけるのみこと)に与えたと記されています。この記述から「草薙の剣」も「八咫鏡」も伊勢神宮に祀られていたとされるのです。しかし大和武尊(やまとたけるのみこと)が、遠征に行った際、毒をもらったことが災いして亡くなってしまいます。その結果、「草薙の剣」は、祀るために「熱田神宮」が愛知県名古屋市に建設され、そこに御神体として祀られました。「草薙の剣」は熱田神宮の本宮で奉安されています。

 

5.まとめ

橋本ユリ
日本神話の時代から受け継がれているとされる「三種の神器」をご紹介してきましたがいかがでしたか。


遥遠い過去から遡り受け継がれてきた「三種の神器」の歴史を知ることでより理解が深められたのではないでしょうか。一般的にはまず見ることのできない三種の神器で今も尚謎に包まれますが、目にすることが出来ないからこそ更にミステリアスで謎めいた価値を生み出しますね。

知っているようで知らない「三種の神器」の謎。とても奥が深いと思います。

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