神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
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観音経の読経の功徳と効果

2022年5月5日 2022年05月04日

こんにちは、羽賀ヒカルです。

今回は、功徳抜群、効果抜群「観音経」の話をいたします。

橋本ユリ
羽賀さーん、今、友人が観音経の暗唱を頑張っているんですよ。

観音経ってそんなに良いお経なんですか?


羽賀ヒカル
そうなんですよ。

実は私も、暗唱にチャレンジしています。

「観音経の秘密」の持つ秘密やすごい功徳について、お話しますね。


対になる2つのお経


そもそも、お寺に行ったら、実は大きく分けて二つのお経がよく唱えられています。

それが以前にお伝えした「般若心経」、もう一つがこの「観音経」です。

これら「般若心経」と「観音経」に共通しているのが、観音様なのです。


両方とも、観音様が登場します。

ただ同じ観音様の功徳を語るお経ではありますが、内容が「般若心経」と「観音経」では全く違うんですね。

私は、勉強会やセミナーで、「般若心経」と対になる働き、裏表・合わせ鏡になっている関係性が「観音経」だという話をさせて頂いています。

一体どういう意味でしょうか?


「般若心経」の中で伝えられている教えというのは「一切空(いっさいくう)」です。

全ては「空」なんだよ。

「色即是空 空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)」ですから、全部「空」に返していきましょうという事なんですね。

簡単に言ったら、「あなたが悩んでいること、苦しんでいること、この世で起こる全ての出来事は、幻想・幻であり、もともとは空だったんだよ」ということです。

非常に簡単に言いますと、「観音経」とは真逆なんですね。


つまり、「観音様のことを思ったら、こんな良いことがありますよ」「観音様のことを信じたら、たくさん良い出来事があるのです」と歌ったんですね。

これは「現世利益」で「そういう功徳がありますよ、良いことありますよ」ということです。


「般若心経」と「観音経」のどちらも観音様の教えではありますが、言っている内容は、実は真逆だということです。

「一体どっちが大事なのか?」ということになりますが、私は状況や局面に合わせて両方唱えるのが大事ではないかと伝えています。

簡単に言いますと、悩みや苦しみや囚われがある時は、「般若心経」を唱えると良いです。

そして、良い出来事や、幸福な出来事、幸運な出来事を、たくさん起こそうと思ったら、「観音経」を唱えると良いということです。

観音経とはどういう教えなのか?


そもそも「観音経」とは、「一体どこから来た、どういう教えなのか?」ということです。

これを理解することが大事ですが、元々「観音経」は「法華経(ほけきょう)」という教えの一部なんですね。


「法華経」というのは、お釈迦様が晩年に残したものを、後の時代にまとめたものと言われています。

元々は、お釈迦様の教えなので、インドの言葉だったものを、漢字で翻訳したものが「法華経」ですね。

元々の教えから漢字で翻訳されたものが3つ程パターンがあるんですが、一番有名なものは鳩摩羅什(※注1)という人が翻訳した「法華経」です。

※注1:鳩摩羅什(くまらじゅう)
亀茲国(きじこく)(新疆ウイグル自治区クチャ市)出身の西域僧、後秦の時代に長安に来て約300巻の仏典を漢訳し、仏教普及に貢献した訳経僧である。


実は、すごく分かりやすく言いますと、「法華経」は全部で二十八章あります。


その中の第二十五章が、「観音経」に当たるのです。

だから、「観音経」というのは、「法華経」の中の「観世音菩薩普門品(かんぜおんぼさつふもんぼん)第二十五」です。

また、「妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈(みょうほうれんげきょうかんぜおんぼさつふもんぼんげ)」とも言われています。


「妙法蓮華経」とは一体何でしょうか?

「妙(たえ)なる法」「妙(みょう)なる法」である「法華経」と書かれています。

この「妙」という言葉ですが、日本語の解釈が本当に様々で難しいのです。


「妙」とは何か?

「玄玄妙妙(げんげんみょうみょう)」という言葉もあるのですが、「妙法」というのは「魔訶不可思議な」、もしくは「神妙なる神様に繋がるような」「永遠に繋がるような」教えということですね。

この教えに触れたらどうなるかというと、「蓮華」、つまり「蓮の花」です


「蓮の花がブワーっと開くように、悟りがもたらされる」、これが「妙法蓮華経」です。

その中でも観世音菩薩の教えを説いたものが「観音経」だということです。

観音経の中の2つのパワーワード


観音経の中で、何回も何回も繰り返し出てくるキーワードがあります。

それが「念波観音力(ねんぴかんのんりき)」です。

これは「観音様の力を思いなさい」、もしくは「観音様の力を思うと」といった意味です。


「観音様の霊力、力、功徳を思えば、こんな良い出来事、こんな幸福な出来事がありますよ」ということが、「念波観音力」という教えなのです。

「こんな良いこと、あんな良いことがありますよ」と観音経の中に書かれているのです。


その中でも、特に特徴的なのが「福聚海無量(ふくじゅかいむりょう)」なんですね。

「福」と「聚」

「幸福なこと、聚なこと、良いことが海のごとく、無限に起こります」というのが「福聚海無量」という言葉の意味なのです。

「観音力」、つまり観音様の力を思えば「福聚海無量」、「良いことがいっぱい、たくさん起こりますよ」ということです。

この翻訳も様々な解釈はありますが、私は次のように言っています。

斎藤一人さんの言葉なんですけどね。

「全ての良きことが雪崩の如く起こりますように」という言葉がありますが、非常にしっくりきます。

「海のごとく無量に、たくさん良いこと起こりますよ」というのが「観音経」ですね。


この「念彼観音力」「福聚海無量」も実は、「観音経」の中でも非常にパワーワード、エネルギーのある言霊です。

「観音経」によって、「良いこと、幸せなこと、たくさん起こりました」という方がいらっしゃるのです。

実際にあった功徳の事例


一番有名なのが戦前から戦後にかけて活躍されたお坊さんの山田恵諦(やまだえたい)さんという、比叡山延暦寺の天台座主(ざす)、つまり天台宗のトップを務めた方です。

この方に起きたことが、戦争中に無事で過ごすことが出来ますようにと御祈祷に同行された時のことです。

船に乗ることが決まったのですが、それ以来28日間、船に乗る全員の無事をとにかく祈願しました。


そして、船に乗っている時もひたすら祈願し続けました。

当時、アメリカ軍に襲われて沈没する船が多かったんですが、無事にその船は航海することが出来たという話なのです。


実際に「観音経」の中で、「観音経」を唱えたら「航海が無事にいきます、船が難破せずに済みますよ」と書いてあるのです。

当時、船が難破することがたくさんあったんですが、「そんなことから救ってくれますよ」と「観音経」の中にも書いているのです。

観音経の読経がオススメ


つまり、この功徳は現代もいっぱいあるということなのです。

是非、幸せな出来事、幸福な出来事、幸運な出来事を起こしたい方は、「観音経」を唱えてみて下さい。


「写経はどうですか?」という質問を頂きますが、「写経」でも良いです。

ただ、私は読経の方をオススメしています。

これは声に出して読むと良いお経ということです。

橋本ユリ
観音経ってそんなにすごい効果のあるお経なんですね!

私も暗唱しようかな~?


羽賀ヒカル
ぜひ「観音経」を唱えて、ゆりちゃんも、周りの人たちの人生にも、幸せな出来事を起こして頂ければと思います。

いつでも使えるように、一緒に暗唱を頑張りましょう!


今回は、効果抜群、功徳抜群の「観音経」について、お伝えさせて頂きました。

羽賀ヒカルでした。


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この記事をまとめた人

ひろき / 30代前半
ひろき / 30代前半
ゆにわ塾歴7年、ライター歴2年で、普段はメーカーで人材教育・採用の仕事をやってます。ゆにわに出会って人生観が大きく変わったので、記事を読んで下さる方々にも、ゆにわの皆さんからいただいた「あたたかみ」をお届けしたいです。

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