神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

究極の開運法「食は運命を左右する」ちこ【Road to ISE Final vol.7】

2022年12月3日 2022年12月06日

あなたの心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回は開運料理人及び御食事ゆにわ店長のちこ店長に来ていただいています。

よろしくお願いします。



前回までの記事はコチラ↓
破られる日本の結界 ROAD to ISE FINAL vol1
封印された歴史!伊勢と天照大神の謎 Road to ISE Final vol.2
『かごめかごめ』と伊勢神宮の秘密とは!?Road to ISE Final vol.3
天照大神の象徴・太陽に隠された功徳とは?【Road to ISE Final vol.4】
ホツマツタヱ・セオリツヒメの教え【Road to ISE Final vol.5】
伊勢 外宮の神様からひも解く霊的覚醒の秘訣【Road to ISE Final vol.6】

ちこ店長の新著が発売!!


【羽賀ヒカル】

新しい本が2022年12月28日に発売されるそうですね。

何冊目になるのですか?

【ちこ店長】

10冊目です。

皆様、ありがとうございます!

タイトルは「素肌と心が整う発酵食レシピ」で、~ゆるくはじめるオーガニック食美容~がサブタイトルです。

「良い水・良い塩・良いご飯」

それだけで運も心も肌も整うということで、暮らしの中で、こんな良い浄化法やスキンケアがありますよ、という事を書かせてもらっています。


これまでの9冊は「〇〇ごはん」のようなタイトルで、食事のことをメインで書いていました。

今回は、体の内側からも外側からも「食べる」ことを考えていて、食事として食べることに加えて、肌につける経皮吸収もお話しています。

皮膚からたくさん吸収しているので、肌につけるのも大事だし、今だと洗いすぎ、取りすぎなのもすごく問題です。

日本人はお風呂好きなので、ゴシゴシ洗って皮脂のバリアを取って、いろんなものを上からたくさん塗ってみたいな感じですが、一番大事なのはちゃんと食べて、腸を作り、かつ取り過ぎないことです。


「必要なものだけを付けるのが一番良い」という考えで、書かせていただいている本になります。


【羽賀ヒカル】
今回はレシピが結構な数、載っているのですか?

たくさんありますが、全て発酵食ですか?


【ちこ店長】
43個ぐらいで、ほぼ全部発酵食ですね。

極論ですが、もう手で触ったら発酵食なんですよ、手の菌があるから。

でも、お味噌汁でも菌が死んでいるものや、添加物のように菌が発酵しないようなものを使っていると発酵食になっていないですし、良い菌が働いているもので作っていると、それは発酵食になります。


日本人は、日常の中でもそんなに肩肘張らずに発酵食を取れていた民族だし、食べれるはずなんですよ。

便利になる世の中の中でどんどん発酵食が珍しいものになっているのですが、一時期から塩麹とかの麹ブームもありましたので、本の中でも麹を使うレシピも盛り込んでいるので、楽しんでいただけたらなと思っています。


【羽賀ヒカル】
実際お肌きれいですが、何が秘訣なんですかね?

それが本に書いてあるんでしょうけど(笑)


【ちこ店長】
私もすごく肌が荒れていて、その時精神も不安定だったのですが、結局本当に素肌が整うって、心が整うこととセットだなと思っています。

肌がすごく荒れた時に、食事も変え、生活も見直し、形を色々と変えたのですが、それでもひどい肌荒れが止まらず治らなくて、本当に苦しい時期があったのです。


だけど、最後に決め手になったのはやっぱり、自分の心の大きな変化でした。

それまですごくネガティブになり過ぎていましたし、落ちる方が気持ち良くて、自分から落ちにいったりして、自分で「もう私は駄目なんだ」と思って生きていました。


でも、肌は綺麗にしたいから、正しい食事をする、よく動いて、8時間は絶対寝てみたいな感じでやっているのだけど、やっぱり全然良くならなかったのです。

「これは何でだろう?」と最後の最後は私の中身や心、考え方の問題なのかなと思って、たどり着いた先が、師匠の北極老人でした。

そして、そこで自分の心が落ち着き、整う経験をたくさんしていると、自然と肌も整っていったという感じでした。

でも、年齢を重ねる中でやはり変化はあり、心もたくさん動かしていく必要があると思っていて、色々と本も書き、出させてもらっているので、楽しんでいただけたらと思います。

お食事ゆにわとは?


【羽賀ヒカル】
「お食事ゆにわとは、どんなお店ですか?」と人に聞かれたら、答えは様々です。

「自然食のお店」「波動が高い店」色々な言い方をしていますが、ひとつはっきり言えるのは「お米が主役」ですね。



【ちこ店長】
はい、ジャンルを問わず色々なお料理を出させていただいてますが、やはりお米に合うお料理。

パスタ、タイ料理、中華料理、煮物とハンバーグという風に、お母さんの料理にジャンルがないような感じでいながら、究極のごはんを追求しています。


でも、すべての食材で大事にしていることがあります。

たとえば、今年16周年ディナーには、「しし・じゅうろく」で、猪(シシ)肉をお出ししています。

これは、北極老司のジョークからでしたが、尊敬している料理人さんが始められたジビエの加工場に行き、屠殺(とさつ)場を見せてもらいました。

場を非常にきれいにして祈り、神聖な気持ちで儀式としてされていました。

「こんな現場を見るのは大丈夫なんですね」と配慮していただきましたが、野菜も米も、すべての食材の命をいただいていると思っているので、野菜を切るときでもそんな緊張感を持っています。

命の循環を改めて感じさせていただきました。


結果的にその時のイノシシを記念ディナーに使わせてもらうことになったのです。

すばらしいエネルギーの塊でしたし、山から下りてない自然のものを食べているイノシシなので、臭みが全然ないものでした。

ゆにわで新嘗祭を行なう理由とは?


【羽賀ヒカル】
今回は11月23日の新嘗祭のお話をさせていただきます。

実際、お食事ゆにわはお米が主役なのですが、ちこ店長は新嘗祭って、今までどういう試みを行なってきたのですか?


【ちこ店長】
11月23日の新嘗祭は、宮中の行事で天皇陛下が伊勢神宮に行かれて、その年の米の儀式をしてからいただくことを聞いていたので、私達もこれだけお米を大事にしているので、根本的にルーツが大事だなと思っていました。


新米を祝ってから食べたいなと思って、私達も11月23日の新嘗祭にはその年に取れた新米を儀式をしていただくことにしています。

イベントとして綾部で新嘗祭をさせてもらったこともありますね。


お客様に来ていただき、一緒に新米をピッキングして、それを私が炊いて、皆さんでおむすびにして食べるイベントもコロナ禍の前には、させてもらっていました。


【羽賀ヒカル】
なるほど。

天皇陛下がその年にとれた新米をいただくことによって、日本中のお米に光が宿るということです。

地域・地方によっては、新嘗祭の時までその年の新米を食べない地域もあります。

私も神道の中でも重要なお祭りはいろいろありますが、新嘗祭がおそらく一番大事なのではないかなと思っているんですね。

この間も小名木善行先生がおっしゃっていたことで、神社の成り立ちや歴史を考えた時に、元々山や川、海などをそのまま拝んだりしていたところから、社(やしろ)ができました。

一説では、社ができた理由は、お米の保管庫だそうです。


天変地異や自然災害も頻繁に来る国なので、いざという時に、みんなのお米を備蓄していた場所が神社で、それゆえに、お米には神が宿るとされました。

だから、神社の成り立ちとお米は切っても切り離せないんですね。

そのため、新嘗祭やお米は大事にしてきました。

ゆにわで大事にしてきた直会


【羽賀ヒカル】
僕らがセミナーをする時、ただ喋って終わりではなく、「直会(なおらい)」をずっと大切にしています。

これはまさに神社でお祈りした段階では、神様が降りてきただけですが、直会を行なうことは「体内に入れて、神様に直に出会う」ということです。


神様が降りてきた通常の直会では、神社の儀式でも御神酒として御神気を入れていただきます。

食事以外にも、ゆにわの場合は、例えば北極老人が、そのセミナーにあった護符を作って下さいます。

その後、ランチョンマットにして、食事にエネルギーを入れてから、いただきます。

そうすると、体の中細胞の中に神様が宿るから、ずっと幸せが続くということですね。

2021年伊勢参拝の直会の裏話


【羽賀ヒカル】
参拝と直会はずっとセットでしてきたのですが、思い出深い直会はありますか?


【ちこ店長】
一回一回の直会が本当にどれもこれも思い出深くて、その時の全力投球です。

その時に一緒に参拝へ行かれる皆様へ作らせてもらっています。

特に去年の伊勢参拝ではテーマが「他己」だったこともあり、「タコ飯弁当」を作りました。


【羽賀ヒカル】
直前までは鯛飯でしたよね?

伊勢の神様に対する捧げものが鯛なので、以前は鯛飯の時もありましたね。


【ちこ店長】
去年は急遽変わってバタバタしながらも、やっぱりタコだろうという感じで、どのタコを仕入れるのか、いかに柔らかく炊くのか、時間が経っても美味しいのかを、タコ飯の試作をしていました。

先ほど羽賀さんが言っていたように、「直会は食事をすることで、自分の内側で神様と出会う時間」なので、そうでないといけないなと思います。

特に、天照大御神様が「日本の国を瑞穂の国にして、平安にしてください」とニニギノミコトに稲を授けて、渡したところからお米が始まったと言われています。


その神話は私のマインドにもすごく強くあるので、お米を美味しく食べられたら、人はきっとホッとして、本当に平安であることを願い、その状態になれるのかなと思います。

美味しいごはんを食べた記憶の大事さ


【羽賀ヒカル】
先ほども少し冒頭で別の話が出ましたけど、ちょっと落ちるのが気持ちいいというか、みんな不幸せになりにいきたい時ってあるじゃないですか?


「これも上手くいっていないし、あれも上手くいってないし、もうどうせ私なんて」みたいな時は、落ちていく思考、過去の癖、自分の生まれや私はこうだという思い込み、ちょっと転がっていくような感じがあると思うんです。

でも、本当にお米を美味しく味わえた時は、そんなことを忘れるのかなと思います。


私自身がそうやって落ちるのが気持ち良かった時、どうやって食い止められたかというと、本当に美味しいものを食べられて、「今を感じていたから」なんですよ。

落ちるのが気持ち良い時はだいたい過去のことを考えているか、未来への不安です。

過去を悔やみ、未来を不安視する時は、只今、自分がない状態なので、もうガーンと落ちる感じなんですね。

私が食事でなぜ救われたのかというと、「美味しいの」は今で、「美味しかったな」という過去ではないじゃないですか?

何か他のことを考えながら食べるのはあまり良くないのですが、、今食べているものが美味しいなとか、幸せだなとか、そのように感じる食事ができたら、本当にその時には只今、中今、中庸に入れるんですよ。

だから、私は師匠・北極老人が作ったおむすびを始めとする食事や飲み物を食べさせてもらう時に、自分を戻してもらって、また日常を過ごしていて転がり、また、時折食べさせてもらって戻り、また転がりつつ戻って、もうだんだんと食べたものを記憶していきました。


そうやって、これは何か違うなと違和感に気づいたり、美味しいをもっと味わいたい、味わえるようになりたいと思うようになってから、過去と未来しか考えてなかったのが、今を感じられる時間が増えていき、考え方が変わり、今はすごく幸せを感じられています。

未来は、こんな仕事をしたら幸せになっている、あんな人と一緒にいたら幸せになっている、まるで今の自分が幸せじゃなくて、遠い先にしかない、しかもそれは何かを手に入れないといけない絶望みたいな感じだったんです。

「今、自分が神様と出会う食事・直会ができた時が幸せだな」と、本当に小さい幸せが積み重なっていって、ガラッと変わったのかなと思っています。


【羽賀ヒカル】
結局、幸せは体の中で感じることだと思うんですね。

何か内側からワーッと溢れてくるものです。

例えば、触覚・聴覚・視覚・嗅覚にしろ、やっぱり全て外ですよね。

でも唯一、味覚は体の中で起こっている現象で、中で味わっていますよね?

だから、体の中に食べ物を入れて感じる時は、内側から溢れてくる幸せを感じやすいのだと思います。


結局、僕も神社参拝セミナーを12年続けてきました。

僕は食に興味ないと言われていますが(笑)

全ての食事を、確かに覚えていますよ。


【ちこ店長】
記憶と食べ物はセットですね。

2021年伊勢参拝の直会の裏話


【羽賀ヒカル】
去年なぜ、タコ飯になったのかというと、北極老人がたまたま、セミナーの直前にご覧になった映画が「音量を上げろタコ、何言ってるか、わかんねえよ」というタイトルの、吉岡里帆さんと阿部サダヲさんの映画でした。

それがたまたま伊勢セミナーにすごくリンクしていて、「音量を上げろタコ」とその時の伊勢セミナーのメッセージが「他己」~他人の中に自分を見ることで、これが一つの悟りなんだとお伝えさせていただきました。

だから、今回のセミナーのテーマは「他己」だから、「タコ飯」でいこうと、かなり急にメニューを変えましたね。


【ちこ店長】
そうですね。

やっぱり思い出して欲しいですよね。

セミナーで話を聞いて参拝した後に、タコ飯を食べたのを思い出せる。

その先の人生できっとタコ飯を見たりした時に、伊勢へ行ったなとか、みんなでこんな空気だったなとか、何か良い空気を思い出すという活用すると良いのじゃないですか?

やっぱり、悪い記憶で何かを思い出してしまうインパクトは強いので、良かったことや嬉しいこともあるはずなのに、そっちはどうしても薄れていきやすい中で、強いインパクトで思い出しやすいのはやっぱり「食べること」です。

食べることとセットにすると、すごく思い出しやすいのは、私自身も思っていますし、多くの方に食事を作らせていただいて思ってもいることなので、これからもそういう食事を作らせてもらえると嬉しいし、届けたいなって思いますね。



【羽賀ヒカル】
結局、人間は記憶の総体ですね。

思い出は全て残っていきますよね。

だから、本当に美味しいご飯や良い思い出の食事を体の中に入れていくことによって、絶対に良い人生になっていくと感じることがあります。


【ちこ店長】
私も非常にネガティブで、ポジティブに考えようがない、そんなことは無理、私にはできないと、本当にそういう思考しか回りませんでした。

そこから変われたのは、やはり食事の力がめちゃくちゃ大きかったので、地味だけど、多分一番支えてもらったと思っているものですね。


だから、日常の食事の中でも、もちろん気をつけたり、味わって食べようとか、今感じることを大事にしようという時間を持ちやすいかなと思いますね。

自宅で新嘗祭を行なうには?


【羽賀ヒカル】
最後に自宅でやると良いオススメはありますか?


【ちこ店長】
せっかくなので、新米を手に入れることができる時期ですから、できるだけ玄米から精米したてのものが食べられると嬉しいと思います。

お米屋さんがあったら、そこで買わせてもらったりして、精米したてのごはんを手を合わせて、ありがたく味わうことです。


こうして5月から田植えをし、9月にかけて太陽の光や雨風を受けて、風を感じながらずっと育ってきた稲穂が収穫されて、自分の手元に来たんだなという背景を感じてみてほしいです。

本当にありがたいなという気持ち、自然や作ってくださっている方への感謝、また自分や食べてもらう人をねぎらう気持ちも全てひっくるめて、祈りを捧げてから炊いてもらうと良いと思います。


もし、もう一丁という方がいらっしゃったら、綺麗なパッドにちょっと広げて、一粒一粒を見て、そこからボールやザルに入れて洗ったりすると良いと思います。

私達はお米を広げた時にピッキングをやりますが、ピッキングでは取ることが主体というよりも、見ることが主体になっているので、本当に米も人も見られてることは嬉しいんですよね。


子どもも同じで、見られていないと「見て!」というアクションを起こしてきますが、食材は「見て!」と口では言ってこないし、悪さをするアピールはしないですけど、やっぱり見てあげると、それだけガーッとエネルギーも籠ってきます。

私も広げてみた時には「こんな顔してるんだな!」と一粒一粒がよく見えて、まとまって見ていると、きちんと見てるようで見てなかったなと感じるんですけど、そうやって今日食べるものに感謝しながら炊いて食べていただくと良いのかなと思います。

あえて、そうしてご飯を食べる日にするのもオススメです。


【羽賀ヒカル】
11月23日は新嘗祭、ぜひ、お米を大切にする日にしていただけたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



【ちこ店長】
ありがとうございました

お話の中にあった、伊勢参拝と直会ですが、今年は、伊勢参拝がひとまずの岩戸締めになります。

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「食事で運命を変えて幸せになる」

ゆにわ流の生活に関しては、こちらの記事に詳細があります↓
神様に応援される人ってどんな人だろう?




第8弾・2017年記事はコチラから↓



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この記事をまとめた人

ひろき / 30代前半
ひろき / 30代前半
ゆにわ塾歴7年、ライター歴2年で、普段はメーカーで人材教育・採用の仕事をやってます。ゆにわに出会って人生観が大きく変わったので、記事を読んで下さる方々にも、ゆにわの皆さんからいただいた「あたたかみ」をお届けしたいです。

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