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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
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封印された歴史!伊勢と天照大神の謎 Road to ISE Final vol.2

2022年11月17日 2022年11月19日

あなたの心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。

「Road to ISE Final」

今回は「伊勢神宮参拝セミナー2012 伊勢と出雲の秘密」というテーマでお届けします。

前回までの記事はコチラ↓
破られる日本の結界 ROAD to ISE FINAL vol1

2012年のテーマ「伊勢と出雲」


2012年は、精神世界で話題になった2012年12月22日、「マヤの暦が終わる日」というタイミングでした。


マヤ族たちが使っていたカレンダーは、2万6000年周期です。

「そのサイクルが区切りを迎えて、新しいサイクルが始まり、この時から時代は変わり出す」と精神世界では言われていました。


2012年からスマートフォンが普及したことによって、大きく時代は変わったように思います。

非常に大きな周期性なので、これ以降は何十~何百年スパンの単位で、人類は大きな選択を迎えるとのことでした。


2012年に、神社の世界で注目を集めていたのが、伊勢と出雲でした。

伊勢神宮は20年に1回、式年遷宮(※注1)があります。

※注1:式年遷宮
定められた年(伊勢では20年)ごとに、神様を従来の御社殿から新しい御社殿へお遷しすること。


出雲大社の式年遷宮は60年に1回で、今まで歴史上、2つの式年遷宮が重なったことはありませんでした。

しかし、2012年の翌年2013年に、伊勢と出雲で同時式年遷宮が行われるとのことで、非常に話題になりました。

2012年は式年遷宮の前年で、参拝者が増える現象もあったのです。


私たちは出雲参拝セミナーを今まで2012年・2015年・2019年の3回行なっていて、この年に初めての出雲参拝セミナーを行ないました。

私にとっても、出雲は非常に縁が深くて、思い入れがある神社です。

ただ、出雲という土地は、非常に因縁も重く、歴史も深いとのことで、まだまだ語っていかなければならないことがあると考えています。

2012年に行なった出雲参拝セミナーの内容が書籍となり、現在出版されている「出雲の神様」にも繋がっているのです。



2つの民族と、その間にある日本人らしさ


日本の古代史の中で、封印された歴史の一つとして、ヤマト系民族とイズモ系民族の戦いがあります。

ただ、ハッキリと記述が残ってはいないです。

竹内むっちゃん先生(竹内 睦泰 第73世・武内宿禰)は、「アマテラスとスサノオのウケヒ(※注2)神話は、実はヤマト系民族とイズモ系民族の戦いを象徴している」とおっしゃっています。


※注2:ウケヒ
誓約(うけひ)は、古代日本で行われた占い。地上から高天原に登ってきたスサノオに『高天原を奪う等という邪心のないこと』をアマテラスに示すために誓約が行われている。


古代史を研究していくと、日本の神社は大きく分けて2つの流れがあり、それが「天津神(あまつかみ)」と「国津神(くにつかみ)」です。

これは元々日本にいたイズモ系の人たちが信仰していた神様が「国津神」で、後から海を渡って海外からやってきた人たちがヤマト系民族(別名:日向族)となり、信仰していた神様が「天津神」でした。

この2つの民族には違いがありました。

DNA鑑定でも明らかになっていて、元々日本にいた日本人は「縄文系」と言われています。

後に「弥生系」という大陸から渡ってきた人たちとは、DNAの系統が違うのです。

その後の時代にも大陸から来ている方たちはいるので、日本人のDNA分類は3パターンに分かれると言われていますが、大きく2つに分けると、ヤマト系とイズモ系となります。


古事記や日本書紀では、このような歴史は封印されていますが、実は多くの戦いがあったのではないかとのことです。

その後、日本の権力を握って支配したのはヤマト族ですが、イズモ族を全て滅ぼすのではなく、神社の神様として残したんですね。

それが諏訪や熊野、もしくは出雲でした。

国津神の神様として、宗教弾圧を行わずに残したところに、日本人らしさがあると考えています。

日本の歴史が変わるターニングポイント


なぜ、イズモ族の歴史は封印されたのでしょうか?

これはやはり歴史書の問題なんですね。


日本の歴史を見た時に、ターニングポイントがあります。

もちろん、第二次世界大戦、明治維新、戦国時代も変わり目ですが、古代史では645年の「大化の改新」が大きいと考えています。


歴史の世界では「蘇我入鹿・蘇我蝦夷という2人の政治家がいた。この2人が朝廷を乗っ取ろうと悪企みをしていたので、それを中大兄皇子と中臣鎌足が成敗した」ということが表向きに伝わっている情報です。

でも、実際のところは分からないと言われています。

つまり、本当の意味で、日本の歴史や伝統、民衆のことを考えた政治をしようとしていたのはむしろ、蘇我入鹿・蘇我蝦夷の方で、朝廷を乗っ取ったのが中臣鎌足と中大兄皇子ではないかとのことです。


一説では、中臣鎌足(後の藤原氏)は朝鮮半島、もしくは中国からやってきた方なのではないのかとも言われます。


別に、朝鮮半島や中国にいる方を悪く言う訳ではありませんが、「大陸の勢力が日本の政治の内部に入ってきてしまった」という出来事の象徴と言われているんですね。

ここから、日本は律令国家・統一国家としての歩みを強く進めていくことになります。

日本を守るために、得たものと失ったもの


これは悪く言うと「独裁国家」、つまり「国家が民衆を管理すること」が本格的に始まりました。

実は本格的に式年遷宮等の伊勢神宮のシステムが始まった時代(※注3)も、天武・持統天皇の時からです。

※注3:伊勢神宮のシステムの始まり
一般論として、式年遷宮が天武・持統天皇から始まったとされていますが、本当にその時代からずっと続けられているかどうかに関しては諸説あります。

そして、日本の歴史書である古事記・日本書紀が編纂されたタイミングも、天武・持統天皇の時代です。


では、なぜ律令国家としての歩みを進めたのでしょうか?

まず、「大化の改新」以降、戸籍で名称を管理するようになりました。

名称を管理する必要が出てきたのは、白村江の戦い(※注4)に負けたからなんですね。

※注4:白村江(はくすきのえ)の戦い
663年、朝鮮半島において、日本・百済軍と唐・新羅軍によって行われた戦い。


この時から、日本は海外を意識するようになりました。

もしも朝鮮や中国が攻めてきたら、日本はどうするのか?

国を守らなければならないので、徴兵制度が始まりました。

年貢の取り立てがより強化されるようになったのも、戸籍が整備されたからです。

これらが行われたのは「大化の改新」以降になります。


いわゆる、「統一国家、独裁国家、管理社会が始まったのは、645年からなんですね。


その結果、年貢の取り立てに苦しむ農民たちも現れるようになったという話は残っています。

これは間違いなく、良い面と悪い面がある訳です。

良い面で言うと、海外からの勢力に対抗するためには必要だったのかもしれません。

でも、悪い面として、それ以前の伝統や文化で失われたものもあるんですね。


今の言い方で言うと、「伝統や文化を守ろう」というのは保守・右翼です。

一方で「海外に対抗するために海外の制度を取り入れて、日本を大胆に改革し、管理社会を作っていこう」というのは革新・左翼です。

いわば、大化の改新は日本の歴史における左翼革命で、この時から管理社会が始まったとのことです。

日本書紀と古事記に隠された真実


それまで「いろいろな神様がいても良い」として、いろんな村がありましたが、より管理が進められるようになったのです。

この時に、海外にきちんとと渡り合うために「日本の統一した歴史書を作ろうよ」とのことで作ったのが日本書紀で、同時に古事記も作られました。

歴史の真実を2つの歴史書に残すことで、暗号として真実を残したのです。

「2つ読まないと分からないようになっている、歴史の真実もある」と竹内先生もおっしゃっていました。

古事記と日本書紀は、皇室が「特別な一族」であることを象徴する、権威づけの意味があるのです。

それは、私たちが天照大御神の直系であることです。


天照大御神という御神名自体がもしかすると、古事記や日本書紀の編纂の時に作られた神様かも知れないとのことです。

伊勢のミステリー


伊勢神宮で祀られているのは天照大御神様です。

伊勢神宮の内宮は、天照大御神様を祀る御神体のみでないとおかしいんですが、実は御神体が2つあります。


内宮で祭られている御神体の1つは、男性原理の「心の御柱(しんのみはしら)」です。

そして、もう1つは「八咫鏡(やたのかがみ)」という女性原理の御神体があります。

天照大御神のみを祀っているのであれば、天照大御神を象徴する「八咫鏡」だけで良いはずです。

「心の御柱」という、内宮の地中に埋められている、もう1つの御柱がなぜかあるのです。

これはずっと伝統的に伊勢神宮で作られているやり方なんですね。


では、男性神・女性神とは一体どうなっているのでしょうか?

この秘密が、まさに神道のミステリーになっています。

本当の伊勢の神様は?


古事記・日本書紀を編纂する時に、イズモ族とヤマト族の争いは暗号化しました。

それがスサノオ神話、もしくはオオクニヌシ神話の中で、ぼんやりと暗号として残されている、隠された歴史があるのです。

これはヤマト族の歴史や真実を隠していく、悪い隠ぺい癖です。

本来、元々の日本人が信仰していた神様、もしくは色々な神様は、古事記と日本書紀が編纂される時に、失われているかもしれません。

そして、この時、伊勢に本来祀られるべき神様も失われているかも知れないのです。


天照大御神は女性神ですが、なぜ女性神が最高神になっているのでしょうか?

それは、当時の天皇が女性の持統天皇だったので、女性神をトップとする象徴として書かれているかもしれないからです。


しかし、本来の伊勢の形は、男性原理の神様と女性原理の神様の2つセットです。

伊勢に降りる、本当の意味で祀られるべき神様とは、アマテル神とセオリツヒメです。

<この続きは「ゆにわ塾」で!>

2012年を振り返る




【羽賀ヒカル】

ゆにわ塾「Road to ISE Final」

今回は2012年を振り返っていきたいと思います。

一緒に出演していただくのは、今はスタッフになっている、山田夕夏と高橋和久です。

当時はお客さんでしたね。


【山田夕夏】

はい、お客さんとして参拝させていただきましたね。

セミナーに通いだして3年目ぐらいです。


【羽賀ヒカル】
高橋さんも同じぐらいですか?


【高橋和久】

通いだして、2年ぐらいですね。


【羽賀ヒカル】
10年前を振り返ってみて、高橋さんは現在、ゆにわの神主として活動しています。

想像もしない展開ですよね。

10年前のお仕事は何だったんですか?


【高橋】
10年前の2012年はお葬式の仕事で、よく言われる「おくりびと」の仕事をしていました。

まさか楠葉に来て神主になるとは!


【羽賀ヒカル】
少し繋がるところはありますね(笑)

おくりびとの延長線上にはあるような気がします。

10年前の自分に神主をやってるんだと言ったら、どんなリアクションになると思いますか?


【高橋和久】
いや、全く予想しない未来が待っているんだと(笑)


【羽賀ヒカル】
山田さんは当時、会社員で、営業マンとして活動していましたよね。

当時、万福たけし(※注5)さんと結婚すると思っていましたか?

※注5:万福たけし
現在、ボディヒーリングサロンゆにわの店長で整体師。山田さんが社員になった当時は、ゆにわマートの店長で上司だった。



【山田夕夏】
思ってない(笑)

この時、まだ社員じゃないので、まさか社員になるとも思ってないんで。


【羽賀ヒカル】
これをご覧になっているあなたも、もし今年参加すると、10年後に異なる未来が待ってるかも知れないです。

楽しみですね!


では、当時(10年前)の写真が数点見つかりました。

これは鳥羽で、ゆにわ塾の前身の「北極流センテンクラブ」という看板を掲げてますね。


青い上着の人が僕です。

確か、当時の誕生日プレゼントで、北極老人と社長からもらったダウンジャケットです。

今も時々着ていて、温かくて気持ち良いんですよね。


【山田夕夏】
これはかなり着てましたよね。

神社参拝といえば、もうこのジャンパーみたいな。


【羽賀ヒカル】
セミナー内容や会場などは、なんとなく覚えていますか?


【山田夕夏】
会場・・・

確かに行ったような記憶があります。

この時の人数はかなり少なかったので。


【羽賀ヒカル】
当時、100名ぐらいでした。


【山田夕夏】
今では運営スタッフがいますけど、当時は羽賀さんが受付や運営もやっていましたね。


【羽賀ヒカル】
左下の写真は伊雑宮(いぞうぐう)ですね。

セミナー内容としては、伊勢と出雲の統合でした。

次の写真は高橋さんが撮影してくれていたものです。



左上と右の写真は外宮の鳥居ですね。

左下が五十鈴川で、このシーズンの伊勢は紅葉が美しいです。

高橋さん、2012年の出雲に関して、何か思い出はありますか?


【高橋和久】
2012年は初めて、僕が伊勢参拝に行った時だったと思います。

本などには、アマテラスやスサノオなど色々な神様の神話が書いてありますが、この時に初めてセオリツヒメの物語を聞きました。

まず、こういった物語があることがすごく衝撃でしたし、知られていない神様の物語がこんなに感動するんだと、一番覚えています。


【羽賀ヒカル】
当時、セオリツヒメについて初めて語ったのがこのセミナーでしたね。

ここまで話したことはなかったんですが、ここで初めてセオリツヒメの秘密について語らせてもらうことになりましたね。

<この話の続きは「ゆにわ塾」で!>

神社参拝は誰と行くかが本当に大事です。

だから、このように歴史を振り返りながら、そこに一緒にいたつもりで、今年もご参加いただけたらと思います。

伊勢参拝セミナーFINALは、12月10日~11日、17日、18日の全三日程で実施
詳細はこちらをクリック! ↓↓↓



第3弾・2013年記事はコチラから↓



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この記事をまとめた人

かしら
かしら
ゆにわ塾歴4年。元々は信仰心は全くありませんでしたが、偶然、ゆにわに出逢い、何度もゆにわの仲間たちに助けられて、みんなを信じられるようになり、今に至ります。少しでもゆにわの良さを多く伝えられるように、ブログに取り組んでいます。

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