神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

厄年なんて気にしなくてもいい?!

2022年2月28日

日本人の心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回は「厄年なんて気にしなくてもいい?!」というテーマをお伝えします。

橋本ユリ
羽賀さん

最近TikTokを始めたんですか?

YouTubeのコミュニティ機能にもアップされてますね!


羽賀ヒカル
はい。

TikTokは中国資本であり、情報を抜かれているかもしれないという話は分かっていますが、今の時代の流れを逆に利用してやろうと考えています。

TikTokされている方は、是非フォローをお願いします。


厄年はいつから始まったのか?


厄年の習慣は、平安時代から始まっています。

文献では「宇津保物語」という平安時代の貴族小説の中の一節に「左大臣どのの厄年におはするとて」という記述が出てきます。

他にも有名なものでは「源氏物語」や「水鏡」といった文献にも厄年に当たるものが出てくるので、平安時代の貴族の中で、流行り出したものでしょう。


皆さんも「私は今年、厄年だ」と神社で厄除け・厄払いをする方もいらっしゃると思います。

この厄年の習慣が民間にまで広がって定着したのは江戸時代からで、全国の神社で完全に定着したのは戦後からです。

実は根拠がない厄年の年齢


厄年の年齢は、男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳・61歳です。

なぜ、この年齢なのかはハッキリと分かっておらず、文化人類学者や神道・仏教の研究家の中でも、意見が大きく分かれるところです。


経験則的に見て、人生の転機になりやすい年齢だという学者さんもいますし、この年齢は「忌数(いみかず)」だという考え方もあり、今も忌数の考え方は残っています。

例えば、結婚式の時のご祝儀に2万円を出すことは、2の数が「二つに分かれる」という意味で嫌われる数なので、良くないという話があります。

そして、厄年も例えば、42は「死に」、33は「散々」、19は「重く苦しむ」といった忌数の考え方から来ているという説や、もしくは道教の「数霊思想」からきているという説もあります。

最も古い厄年の考え方は、日本の文献では平安から始まっているのです、


これが東洋・中国から入ってきた考えとすると、最古の東洋医学の書、黄帝内経・霊枢(※注1)にあります。

※注1:黄帝内経・霊枢(こうていだいけい・れいすう)
原著は紀元前200年頃(前漢)から220年(後漢)の頃にかけて編幕されたと推定される、中国最古の医学書。「黄帝内経素問」と対をなし、鍼灸治療について黄帝と岐伯らとの対話として記載されている。「針経」「九巻」「霊枢経」などとも呼ばれている。

「7歳、16歳、〇歳・・・で、太忌(たいき)」という言葉、つまりは忌年が出てきて、病気になりやすいことが書かれています。

結論として、経験則的に「男性・女性はそれぞれの年齢で体調を崩しやすい」という黄帝内経からの考え方で、それが江戸時代に定着し、忌数の考え方と合わさって広まったのです。

時代によって変わる厄年


では、これは現代の私たちにも適用できるのでしょうか。

私は、昔の中国人や江戸時代とは当然、生活スタイルが全く違うので、適用されないと思います。

ハッキリ申し上げると、「厄年は100%気にしなくて良い」というのが、この神社チャンネルの見解です。

ただ、体調を崩しやすい年はあると思います。

これも、私の専門である運命学では、天中殺・大殺界など個人ごとの生年月日によって変わるバイオリズムの方がより作用すると考えます。

全員共通で「この年は体調崩しやすい」ということはないんですね。


しかし、厄年にも実は様々な考え方があって、平安時代には自分の生まれ年の干支が厄年になりました。

「亥年生まれは、亥年が厄年」として、厄払いを行ったと言われています。

ただ実際には、平安時代の貴族たちは毎年厄払いを行っていました。


神社チャンネルとしては、やはり厄払いは毎年行うのが良いと考えています。

是非、この1月〜2月の新年や節分のタイミングに、神社でお祓いやご祈祷を受けて頂くのがオススメです。

吉凶・善悪を超えていく時代


そもそも、この厄年という考え方自体が、非常に「善悪二元論」「吉凶二元論」的な考え方です。

おみくじに関しても「凶」が出ても気にしなくて良いと神社チャンネルではお伝えしています。

おみくじでも「吉」や「凶」の下に、和歌や何らかの言葉が書かれているメッセージが大事なのです。


石川県の白山比咩神社(はくさんひめじんじゃ)の場合は、易経の卦が書かれています。

それをメッセージとして読み解くことが重要であって、「今の自分は一体、何を言われているのかな」と捉えることが重要なんですね。


「自分、今年は運が悪いかも」といった思い込みをしない方が良いです。

吉凶や善悪といった、二元論的な考え方を超えていかなければいけません。

やはり、人間は「誰かのせいで」や「誰かが世の中を動かしていることが悪で」といった単純化して捉えがちです。

特に今は100%の善も悪もない時代で、本当に善悪混沌としています。


政治で分かりやすく言うと、自民党の中にも様々な方がいて、良い想いを持って活動されている方もいれば、利権に動かされているような方もいます。

さらにその他の政党の中にも、同じように利権で繋がっているような人たちもいれば、本当の意味で政治を変えていきたいと思っている方たちもいます。


身近な人間関係の中でも「この人は悪い人だ、あの上司は嫌いだ」と善悪を決めつけがちです。

でも例えば、自分が嫌いな上司がいたとしても、相手との関係性の中や、自分の思い込みの中で「相手のことが嫌い」となってしまっていることは多いと思いますね。

各ルールの見方を変えれば「この人は良い人だ」ということもあるので、一つの見方に捉われないことが重要なのです。


私も師匠・北極老人に出会い、長く教わってきた運命学は「吉凶がない占い、善悪がない占い」をお伝えしています。

つまり、「人生はいつでも幸せになることが出来るし、いつでも開運することが出来る」ということです。

これが古神道であり、もしくは中国の道教思想と繋がります。

本来の道教は、そういった善悪・吉凶がないのです。

浄化現象としての病気


厄年の考え方も「この年齢は体調を崩しやすいから気をつけなさいよ」と言われています。

確かに体調を崩しやすいタイミングがあるのはその通りで、中国古典・東洋思想の中でも「体調を崩すこと」は決して悪いことではなく、病気になるのは浄化現象の一種なのです。

つまり、体の中に溜まっているネガティブなものが出てくるタイミングがあるだけです。

だから、普段から食生活を気にしたり、ストレスを溜めない、衣食住や人間関係もきちんと気を付けている人は、体調が悪くなりやすい年でも悪くならないと言えます。

そして、たまに風邪をひくなどの病気にかかることも浄化現象と捉えることができます。


新型コロナウィルス・オミクロン株が広がっているとニュースが伝えていますが、どんな病気であっても病気になることは浄化現象なのです。

ウィルス性の病気でも浄化現象だと捉えるのが東洋思想の考え方です。

橋本ユリ
私、今まで厄年をすごく気にしていました…

昔の人とは生活スタイルが変わったから、厄年は気にしなくていいんですね!

普段の食生活に気をつけたり、ストレスを溜めないようにしていきます。


羽賀ヒカル
そうだね。

また、私はずっと「きちんと免疫力が高まる食生活をしよう」と言っています。

それは厄年に関しても同じで、厄年に関係なく、毎年神社参拝したり、体調にはいつも気を付けていくことが大切です。

そして、特に今は新年なので、良いエネルギーを高めていきましょう。



私たちの主催する、ゆにわ塾では、初詣のイベントも行ったり、健康に対する考え方なども発信しています。

是非、ご興味ある方は見て頂きたいです↓


今回は厄年についてお話をさせて頂きました。

2022年のあなたの開運をお祈りしております、羽賀ヒカルでした。

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