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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

月を見てはいけない理由

2021年10月24日

あなたの心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回は「月を見てはいけない理由」についてお伝えをさせていただきます。

橋本ユリ
羽賀さん、昨夜はとってもきれいな満月でしたね!


羽賀ヒカル
満月を見たんですね。

では、今日は月の事をお話しましょう。


感受性を養う上で大切な事


古来から日本人はお月見という風習・習慣があり、その起源は縄文時代まで遡ると言われています。

平安時代に書かれた、竹取物語にも月が描かれています。

日本人は昔から月という星を神様がいる特別な星と考えており、その中で最も特別な月は中秋の名月です。


私は月を眺めたり、月を感じる感性は重要だと考えています。

それは地球がこの月の影響を受けているからです。

例えば潮の満ち引きだったり、女性はサイクル性のある「月経」があり、男性も月の影響を意識的にも肉体的にも受けていると思います。


その昔、月のサイクルを取り入れた月の暦(太陰暦)がありました。

明治時代から太陽だけの暦(太陽暦)に変わり、その結果、日本人は月というものを感じることがなくなってしまったのです。


先日、夜に道を歩いていると、2人組の女の子の会話が聞こえてきました。

「今日は月が綺麗だね」という良い会話がありました。

しかし、その後に「月、久しぶりに見たわ、一年ぶりくらいかな」と続いたのです。


月を見るのが一年ぶりというのは問題だと感じました。

やはり、自然を感じる心は人間の感受性を養う上で重要ですし、自然を感じていない人が、人間の心を感じられるのかは疑問です。

このことからも、特に中秋の名月で月を感じたり、月を眺めることは大事だと思っています。

秋の月が特別な理由


中秋の名月は、旧暦の8月15日です。

冒頭でお伝えした、昔使われていた太陰暦は1日が新月、3日目が三日月、15日が満月で、一ヶ月経過するともう一度新月になるというサイクルとなっており、暦が月のサイクルと同じとされてました。

明治になって、それが変わってしまったのです。


中秋の名月は、またの名を「芋名月(いもめいげつ)」と言います。

同じ満月であっても、なぜ秋の満月を特別視するかというと、収穫の季節と重なっているからです。

この芋名月という名前も芋の収穫と重なっていたことから言われるようになりました。


中国では以下の三大節があり、1年間の中での重要なお祭りの一つだったと言われています。

・旧正月の「春節」
・ご先祖様にまつわるお祭り「清明節」
・月にまつわるお祭り「中秋節」


このことは西洋でも同じで、毎月、月に名前がついています。

9月は「Harvest moon(ハーベストムーン)」という名前がついていて、これは収穫の月を表しています。

収穫のエネルギー(多く収穫する)と満月のエネルギー(秋の月を眺める)が重なって、秋の満月はより多くの良い出来事が起こるエネルギーがあると考えられてきました。

このことから、色々な月がある中でも、特に秋の月は重要視されてきたということです。

月を眺める際の注意点


今回は、特にこの月を眺めるときのポイントをお伝えします。

日本の神話で言うと、月の神様は月読命(ツクヨミノミコト)です。

月読命は古事記において1回しか登場しません。

イザナギノミコト(伊弉諾命)が三貴神(3人の子供)に、それぞれの国を治めなさいと伝えていきます。



太陽神アマテラスオオミカミ(天照大御神)には、高天原(天の世界)

地球神スサノオノミコト(須佐之男命)には、大海原(地の世界)

そして、月神ツクヨミノミコト(月読命)には、「夜の食国(おすくに)」を治めなさいと伝えられたのです。


夜の国ではなく、食す(おす)という漢字がついています。

これは昔の日本人が「月」と「食」に、非常に深い関係があると考えてきたからです。

つまり、昔の日本人は収穫をする時に、月を見ながら収穫のタイミングを計っていたと考えられます。

月読(ツクヨミ)は、暦を読むというようなメッセージも込められていて、暦を読みながら収穫するという「食」のタイミングにも関わっていたのです。


今回のポイントは、月の眺め方です。

日本を代表する昔話の「竹取物語」、つまり「かぐや姫の伝説」でも「月はじっと眺め過ぎては駄目」と言われています。


精神世界の中に「ムーンマトリックス」という言葉があリます。

マトリックスとは幻想という意味があり、ムーンマトリックスは月の幻想で、月を見すぎるのは危険だということです。

これは月のエネルギーが様々な幻想を作り出すからです。


人には様々な悩みがあります。

例えば、「お金は大丈夫かな?」「あの人に嫌われているのではないか?」「自分はダメなのではないか?」といった悩みが尽きないのです。

これらは全て幻想で、月にはこのような様々な幻想を作り出す働きがあると考えられています。

これがムーンマトリックスなのです。


ポイントは、満月の働きは物事を増大させて、大きくすることです。

これは非常に深い話で、悩みも同じく大きくしてしまいます。

人は悩みが無いようなつもりであっても、根源的に劣等感や寂しさを抱えていたりします。

そのような寂しさや劣等感は、月をじっと見ていると大きくなってしまうのです。

今、コロナ禍の中で不安や恐怖や寂しさを抱えている方が多いですし、無防備に月を見るとネガティブな思いや想念も大きくしてしまうので、月を見る際には注意が必要なのです。

月の悪影響を受けずに願望成就する方法


月の名所は大体、池とセットになっています。

これは昔から言われていることです。


私が住んでいる、大阪府枚方市楠葉という場所も月の名所があります。

「鏡伝池(きょうでんいけ)」という場所で、そこに映った満月を昔の人達は見ていたのです。

直接見るのではなく、池に映ったものを見ていると月の悪影響を受けにくく、ネガティブなものを増大させにくくなります。


ただ、池を通じて月を見るといっても池がどこにでもあるわけではありません。

そこでお勧めはイメージの中で月を思い浮かべて瞑想する方法です。

これは実は、弘法大師空海が伝えた瞑想法で「月輪観(がちりんかん)」があります。


どのように瞑想するのかと言うと、自分の胸(ハート)のところで月を抱えているようなイメージをします。

この時、自分のハートは満月というイメージを持ちます。

イメージの中で作った月は悪影響が生じないので、月を直接見るよりもイメージで作ると安全なのです。


しかも中秋の名月は特に月のエネルギーが増大していますので、ただ普通に見てしまうと悪影響を受ける可能性があります。

だから、イメージの中で、ずっと月を抱えているような、または自分のハートに月があるようなイメージをするのです。

そうすると月の良い影響を受けて、良い想いが増大することに繋がります。


中秋の名月は、自分の願望や「みんな幸せになりますように」や「日本が良くなりますように」といった良い妄想をして下さい。

そういった良い妄想をして、月を抱えているようなイメージをすると願望が叶い易くなります。

満月は願望成就の力がありますし、秋の季節にもそのような力があるということです。

橋本ユリ
月を直接見てはいけないって、知りませんでした!

今晩は、みんなの幸せを祈ります。


羽賀ヒカル
月のエネルギーを借りて、あなたの人生を幸せに開運するようにして行ってください。

また、満月の力を借りて世の中をより良くしていきましょう。


あなたの開運をお祈りしております、羽賀ヒカルでした。


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