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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

年末までに神社参拝するべき理由

2021年12月28日 2021年12月28日

日本人の心に火を灯す、東洋思想および神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回は「年末までに神社参拝すべき理由」についてお伝えしていきます。

橋本ユリ
羽賀さん、初詣から、もう一年たちました!

時間が過ぎるのって早いですね。

羽賀ヒカル
初詣に行ったら、年末にもお参りして欲しいのですが、行く人が少なくなっているんですよ。


年末の神社参拝が持つ意味


年末は気の変わり目です。

特に「12月22日の冬至」から気が変わり始めて、「2月4日の立春」までが2021年と2022年の架け橋にあたる期間になります。

年末までに行うべき心の掃除や現実的な大掃除という整理整頓だけでなく、年末に行って頂きたい神社参拝は、年始の初詣とは違って「御礼参り」という意味があります。


初詣の意味は
・今年も一年よろしくお願いします
・こんな一年になりますように
・みんなが幸せに過ごせますように
といった2022年の誓いを立てて、願望を発するものです。


また、仕事でも誰かにお願いをした時に、きちんと「ありがとうございます」という報告とお礼を丁寧に行うことが大切です。

これは神社参拝でも同じことが言えて、神様にとっても年末にその年のお礼をされることは嬉しいのです。


年末の神社参拝をオススメするもう一つの理由として「大祓」があります。

これは神社にお玉串を納め、大祓の儀として神主さんに大祓祝詞の奏上をして頂きます。


一年間生きていれば、自分の心のなかに良くないものが積もり積もっていきます。

・疑問
・不平不満
・言い訳
・後悔
・ネガティブ感情
・やった方が良いと思いながらも出来なかったこと
・自分が言った一言で、他人を傷つけてしまったこと
・知らず知らずのうちに、どこかを汚してしまったり、誰かに迷惑をかけてしまったこと

このような諸々の罪を祓うという意味での大祓です。


また、現実的な話として、神社の立て替えや修理には非常に費用がかかるので、多くの神社は資金難になっています。

そのため、大祓でお玉串を納めることはその神社に対する現実的な貢献に繋がるので、この点からも是非行って頂きたいと思います。



年末はどの神社に行くのが良いのか?


では、年末の神社参拝はどこの神社にお参りしたら良いのでしょうか?

それは、
・地元の氏神さん
・地元の大きな神社である産土さん、もしくは一宮神社
です。


その土地で暮らしているということは、その土地の神様の大地のエネルギーやご先祖様たちが培ってきたものがあります。

そのおかげで私たちは生活をすることが出来ているので、大地や地元の支えに対して感謝するという意味で、地元の神社の神様にお参りすることは重要です。


よく聞かれる質問として、昔の国の区分における一宮神社と住んでいる地域に近い一宮神社のどちらにお参りするのが良いのかがあります。

私達の会社がある「大阪府枚方市楠葉」という場所の場合、昔の国区分では「河内国(かわちのくに)」にあたり、一宮は「枚岡神社」です。


一方、大阪府全体で考えると、産土力が強いのは住吉大社となります。


そして、距離的に一番近いのは石清水八幡宮です。


どこにお参りしたらよいのか迷われると思いますが、決まりやルールはありません。

自分がピンときた神社や、初詣にお参りした神社など、「なんとなくご縁があるな」と感じるような直感に従ってお参りして頂くのが良いと思います。


それでも「どこにお参りしたら良いのか分からない」という方は、自分の家から近い神社にお参りされるのが良いと思います。

「何社かお礼参りに回るのはどうですか?」という質問もよく頂きます。

よく分からないから全部お参りしようということで、枚岡神社と住吉大社と石清水八幡宮の三社ともお参りするのはとても良いと思います。


「この一年間守って下さって、ありがとうございました」「大祓をして頂いて、スッキリしました」といった、クリアになった状態で2022年を迎えると全く違ってくると思います。

日本人の風習である大祓


大きい神社では、年末の年越しの大祓で「人形・形代(ひとがた・かたしろ)」をお焚き上げしてもらう場合があります。

これは人の形の紙に自分の名前を書いて息を吹きかけ、自分の霊体をウツして神社にお焚き上げしてもらうことで、潜在意識や無意識の浄化に繋がります。


神道では、ネガティブ感情や知らず知らずのうちに誰かに迷惑をかけたなど、積もり積もったものがやがて不運・不幸に繋がるという考え方があります。

そのため、昔から日本人は「夏越の大祓(6月30日)」「年越しの大祓(12月31日)」と、半年に1度、禍事・罪・穢れ(まがごと・つみ・けがれ)を浄化してクリアにしながら過ごしていました。

これは非常に日本人らしい考え方の一つです。


初詣の習慣は残っており、初詣に行かれるという方は多いと思います。

しかし、年末の神社参拝・年越しの大祓・御礼参りをされるという方が少なくなって来ていると感じています。


私たちが運営する、ゆにわ塾のイベントとして、毎年年末に伊勢神宮の参拝をさせて頂いており、御礼参り・大祓・2022年の誓いを全部兼ねています。

本当は1月に参拝しても良いのですが、1月の伊勢神宮は非常に混雑するので、あえて12月に参拝しています。


2021年の伊勢神宮参拝セミナーでは、冒頭で神主歴20年の信頼のおける神主さんをお招きし、大祓の儀を執り行い、人形・形代のお焚き上げも行ないました。

そこでお伝えした事は2022年「こういう生き方をすると開運しますよ」ということも含んでいます。


橋本ユリ
本当ですねー。

私、神様にお願いばかりしてました。

早速、年内にお礼参りに行きます!


羽賀ヒカル
はい。その方が神様とさらに深く繋がり、新たな決意で初詣にも行けると思いますよ。


今回は「年末までに神社参拝すべき理由」についてお伝えさせて頂きました。

ありがとうございました。


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この記事をまとめた人

やまちゃん
やまちゃん
2人の娘を持つ父親。ゆにわ塾歴3年。ゆにわと出会って、娘との関係が激変しました。神社chの記事を読んでくださる方々が、羽賀さんやゆにわのみなさんの温かみを感じられるような素敵なサイトにしていけたらと思っています。

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