神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

今、日本人が見つめなおすべき志の炎

2022年5月27日 2022年11月27日

あなたの心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回は「今、日本人が見つめ直すべき志の炎」というテーマで、お話をしていきたいと思っています。

橋本ユリ
今日のテーマは、いつも熱い羽賀さんにピッタリですね!


羽賀ヒカル
今の、そしてこれからの日本を良くしたいと思うと、燃えてくるんですよ!


日本人らしさの文化・伝統の中心にあるものとは?


先日、小川榮太郎さんに神社チャンネルにもご出演して頂きました。

こちらの動画はかなり再生されています。

日本の危機!復活のために… 小川榮太郎さん(神社チャンネル)


この動画は、神社チャンネルのファンの方からかなり人気があったので、良かったです。

確かに小川さんは、本当に日本を良くしたいという同じ想いで活動しているなと思います。


先日、古事記のイベントがあり、私も参加しました。

その時の様子は神社チャンネルで、一部映像が放送されることになっていますので、楽しみにしていて下さい。

日本人の目覚めの時 小川榮太郎さん(神社チャンネル)


そのイベントの中で、小川さんがおっしゃっていたことがあります。

小川さんはそれこそ、安倍さんや菅さん、岸田さんなど歴代総理大臣へ携帯電話で「少し政策おかしくないですか?」「こうした方が良いと思いますよ」といった、最近の総理大臣へのアドバイザーとして活動されているような方なんです。

小川さんは「日本をより良くするにはどうしたら良いか?」「日本を守るためにはどうしたら良いか?」をずっと考えていらっしゃっています。

そこで小川さんが行き着いた結論は「文化こそが力なんだ」とおっしゃっているのです。


私も今回のロシア・ウクライナ戦争の件を受けて、やはり思います。

いつ中国やロシアが来るか分かりませんが、伝統や文化を守っている時は国が守られるんですね。

日本国らしさ・日本人らしさは日本人の伝統の文化の中にあるのです。

しかし、日本人は伝統や文化の凄さ、もしくは美しさをどんどん忘れていっています。

だから、小川さん自身は「日本文化サロン」という形で、伝統・文化を守っていく活動をやっていこうとのことで先日参加させてもらいました。


文化の中心は、やはり神道なんですね。

ゆにわ(斎庭)は古神道の言葉で神様が降りる場所という意味があります。

私たちも日本の伝統や文化を守っていくため、コーヒー屋さん・お茶屋さん・ケーキ屋さんなど、様々な活動をやっています。

<シロフクコーヒー>


<茶肆(ちゃし)ゆにわ>


<パティスリーゆにわ>

その活動の中にやはり、日本の伝統や文化を込めていくことを理念として行っているんですね。

分かっている方は皆さん、もう分かっているんですよ。

日本が持っている世界に誇るべき自然


先日、たまたま私が見た動画で、ホリエモンさんと、ユニバーサルスタジオジャパンをプロデュースされた森岡さんの対談を拝見しました。

テーマが「沖縄はハワイに勝てるのか?」という内容で、結論として、沖縄は本来、ハワイに十分勝つポテンシャルと文化を持っているとのことでした。


世界中の人はやはり、旅をしたいと思っています。

旅をしたいという欲求は、人間の根源的なもので絶対になくなることはないんですね。

2020年からコロナ禍が来て、確かに旅をすることは減りましたが、これはなくなるものではないんですよ。

だから、再び旅をする人たちは増えてくるだろうと森岡さんはおっしゃっていました。


では、どこに行きたいのでしょうか?

人間が行きたい場所は、実はほとんど決まっていて、それは「森」なんですね。

もちろん、日本人からすると、グランドキャニオンやエジプトの砂漠などに行ってみたい人は多いと思います。

でも、日本人がこれらに行ってみたいのは、砂漠がないからなんですよ。


日本は世界でも最大級の森林面積を誇っています。

森があることは本当に誇るべきことで、森で癒されたいのは、人間が根源的に持っているものなんですよ。

日本はそういった世界に誇るべき「森」というコンテンツを持っています。


更に、沖縄の伝統や文化も実はすごいもので、世界的観光地であるハワイに勝てる可能性が十分あるということなんですね。

ではなぜ、今ハワイに負けているかというと、やはり発信力の差なんです。

まず、日本人が日本の伝統や文化を理解しておらず、世界に発信していません。

これをきちんと発信していれば、日本は世界に愛されて尊敬される国になっていくんですよ。


最近、神社チャンネルでも、高野山の火祭り鳴門の渦潮の動画で、英語のタイトルを入れています。

これは世界の方たちに見て頂きたいという想いで、神社チャンネルとしても世界的に発信しているのです。

これらは本当に、世界に誇るべきコンテンツなんですね。

文化や伝統を生み出す想いとは?


ではなぜ、文化こそが力になるのでしょうか?

私たちが今、生きているのは、お父さん・お母さんがいたからで、おじいちゃん・おばあちゃんがいたからですよね。

さらに、そのお父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんがいます。

だから、私たちが生きているのは、死者がいたからなんですよ。

死者と無関係に生きている私たちは存在しないんですね。


文化や伝統は、死者・先人たちの想いがこもっています。

これは日本語も同じです。

だから、伝統や文化を破壊し、忘れていくことは、死者の否定にも繋がっていくことになります。

死者の想いを汲んでいくことは人間らしさなんです。


動物は、別に「ご先祖さんが」とはなりません。

でも、人間は死者が残した建物や宗教的儀式、言葉、文学、音楽、食べ物などを受け継いで伝えていきます。

これが実は人間らしい活動なんですよ。

だから、「文化こそが力だ」と言えます。


文化や伝統がない国は、死者の想いを組んでおらず、力がないんですね。

今、世界が騒がしく、コロナ禍でも文化的な活動をされている方はかなりピンチなんですよ。

伝統・音楽でも、ライブが出来ないし、人が集まることが出来ません。

たった2~3年で危機に陥ってる方もいらっしゃいます。

だから、本当にしっかり守っていくことが重要なんです。

今からするお話もそういったお話です。

「最澄・天台宗のすべて」展で見たもの


昨日、私は「伝統・文化のまさに極み」と言えるものを見に行ってきました。

それは、京都国立博物館で開催されている「最澄・天台宗のすべて」展です。


本当にこれは良かったですね。

今週末2022年4月に、「最澄と空海の半年講座」の第二回目セミナーがありますので、準備をずっと行っています。

そして、三ヶ月目の2022年6月5日に比叡山参拝を迎えます。

比叡山参拝をするにあたって、「最澄は一体どういう人物なのか?」「その魂にやっぱり触れたい」という想いで行かせて頂きました。

ただ、最澄さん本人が着ていた袈裟(けさ)や、もしくは最澄さん直筆の唐に留学してきたことを証明する書物といった、最澄さんが直接に関わるものはおそらく2~3点しかありませんでした。


展示品のほとんどが、最澄さん以降に作られた仏像や絵画、もしくは儀式の時に使われていた五鈷杵(ごこしょう)や曼荼羅(まんだら)などでした。

鎌倉時代、室町時代、江戸時代の作品もあり、最澄さんから始まった天台宗の思想のものが多かったんです。


ここでやっぱり思うことは、最澄一人から始まったのだということです。

最澄さんが比叡山延暦寺を開いたところから、文化的爆発、芸術的爆発、宗教的爆発、思想的爆発が起きているんです。

岡本太郎さんが「芸術は爆発だ」という言葉を残しました。

これは本当にその通り、爆発なんですよね。

この爆発は、最澄さん一人の想いから始まりました。

しかし、これは別に、最澄さん一人が作り出したものではないのです。


ずっと遡るとお釈迦様がいて、お釈迦様以前にも様々な思想家がインドにはいました。

お釈迦様も実はインドにいた様々な思想家たちから受け継いだ想いや思想を、仏教を作り出すきっかけにしているのです。

そこから中国にも例えば、鳩摩羅什(くまらじゅう)、もしくは天台智顗(てんだいちぎ)といったお坊さんがいました。


そういった歴代の様々なお坊さんたちの想いを組んで、最澄さんは現れたのです。

そして、日本でずっと僧・お坊さんが育つ仏教の総合大学を作ろうとして比叡山延暦寺を開きました。

それが今もなお、残っているんですね。

比叡山から育ったお坊さんたちが残した様々な教えが、今回の「最澄と天台宗のすべて」で展示されています。

こちらはチラシですね。


次に漫画「阿吽」のクリアファイルです

おかざき真里さんの最澄の絵が描かれていて、非常に美しいですね。


これは比叡山で育ったお坊さんたちが描かれているクリアファイルです。


また、今度の京都国立博物館の展示会では「真言密教と南朝の遺産」があり、真言密教がテーマになっています。

だから、また京都国立博物館へ行くことになると思います。


本当に展示されていた仏像はかなり良かったですね。

観音像も良かったです。


あと直接ではありませんが、最澄のお弟子さんに円珍さんがいらっしゃって、円珍さんの像もありました。

円珍さんは自分が亡くなる時に、「自分に似せた像を作ってくれ」という遺言に残し、それが本当に生きているかのように作られているんですね。


また、比叡山で育った空也さんというお坊さんの像もありました。

「南無阿弥陀仏」と唱えている絵で有名です。

仏像が本当に生きているみたいで、文化・芸術・伝統の美しさを感じる瞬間でした。

今、人が求めている想いとは何か?


今回のテーマは「なぜ志が重要なのか?」です。

「志はどこから生まれるか?」ということなんですね。

これはやっぱり、自分の中から湧き上がってくる熱い想いなんですが、それは自然と生じるものではなくて、誰かの想いを受け継いだ時に生じるものなんです。


私の場合は、師匠・北極老人ですね。

北極老人もさらに師匠の想いを受け継いで、思想が作られていますね。

その想いを私も受け継いで、誰かの心に火を灯して、それが日本がより良くなることに繋がればなという想いで発信しています。

実は、死者の想いや誰かが残したものを受け継ぐことが幸せ、もしくは豊かな人生を歩んでいくことにも繋がってくるんですね。


最近、大学受験塾ミスターステップアップで、塾生たちと関わる機会が多いんですが、やはり若者たちが求めるものは変わってきています。

例えば、僕らの世代だと、「より勉強して学歴を手に入れる」「良い会社に就職して出世する」などがあります。


でも今、大学受験塾ミスターステップアップに入ってくる塾生は平成生まれ・平成育ちなんですね。

それは、日本がもうイケイケどんどんではなく、いわば豊かでなくなっていく時代の中で育っています。

豊かになる、お金を儲けるということに対して、あまり価値を見出していない若者たちが多いんですよ。

でも、これは時代全体のムードだと思いますね。

よりお金を得たいなど、そういうモチベーションで働く人は減ってきています。


これは就職の動機でも同じですね。

私たちの世代や年上の方々の世代だと、会社に入社するのは、より良いお給料を貰ったり、より会社で昇進することがモチベーションとしてありました。

でも、今の若者たちが会社に求めるものは、より良い人間関係や、より良い働きやすさといったことなんですね。


例えば、定年退職をされる世代の方も、この記事をご覧になっていると思います。

ここで人は何を求めているかなんですね。

日本人、もしくは世界的にも潜在的に求めているものが変わってきてるんです。

これをあえて英語で言うと、「Quality of life」

つまり、人生の豊かさは「充実度」や「幸せ感」だということです。

これはおそらくお金や地位、名誉を得ることよりも、人生の豊かさや幸福感を味わいたいという想いから、お金を得たいという方も多いのではないのかなと思います。

つまり、自分自身が充実した人生を歩んでるなと感じることです。


これを実は多くの人がおそらく今一番、求めているのではないのかなと思いますね。

神社チャンネルでご覧になっている方は、特に多いのではないかと思います。

亡くなる直前に「あー良い人生だったなと思って死にたい」「今日一日の充実感を感じたいな」といったことです。

ぜひ、そういったものに触れる時間を増やして頂きたいですね。

良い人生だと思えるために大事なこと


では、文化的なことをしていたら、人生が豊かになっていくかというと、それだけでもダメなんです。

Quality of Lifeを高めるために最も重要なことは、より良い働き方にも繋がってきます。

結局、良い働き方をしている、もしくは、良い人生だったなと思えるには人間関係が大事なんですね。


「私、愛されたな」もしくは「愛したな」といったことは、より深い信頼関係、つまり仲間や友達、家族など、人との繋がりを深めることですよね。

これは、今の20代の方たちが職場に求めるものでもあります。


また、この記事をご覧になってる方の中には、これから定年退職する方や、40代・50代で「今、会社を変えたいな」と思っている方などがいらっしゃると思います。

これから職場を変えるなど、第二・第三の人生がスタートするような時に、何が大事になりますか?

これは占い鑑定の時にも言っていることとして、この人たちと一緒にいると楽しいなと感じる感覚や、もしくは、この人たちとは同じ志を共有してると思えることが大事になってくると思います。


でも、まずは自分の志を定めることです。

自分の方向性を定めて、そこに同じ想いや志を持った方が集まってくるという意味で、私たちも「より幸せになっていこう」「より成長していこう」「より境地を高めていこう」という理念を持って、「ゆにわ塾」というコミュニティー活動をさせて頂いています。

ゆにわ塾に、まだ入会頂いていない方も一ヶ月間無料で入会できますので、ぜひ一度覗いてみて頂けたらなと思います。


それから、4月のゆにわ塾のテーマが「幸せの道」で、「不幸と幸せの分かれ道」というセミナーを行いました。

私もお話をさせて頂いたこととして、「幸福度、境地、もしくは幸せ度の空気体感」です。


簡単にいうと、幸せ度は空気に現れるんです。

不幸な空気、幸せな空気とは、不幸な空気が重く暗く冷たいもので、幸せな空気が明るく軽く温かいものです。

今回はそういった明るく軽く温かい空気感を体感して頂きました。

これは、私が思っていた以上に「空気感が分かりました」とおっしゃって頂けることがすごく多かったんです。

自分が幸せな空気であるためには結局、人が大事なのです。

最澄が伝えたかった日本的仏教の教え


「人こそが大事なんだ」と言った人物がいます。

それが実は、今度お参りする比叡山延暦寺を開いた、最澄さんなんですね。


最澄さんは、歴史の教科書を見ると、比叡山延暦寺「天台宗」です。

ちなみに、空海さんは「真言宗」と書かれています。

天台宗は、中国に天台智顗(てんだいちぎ)というお坊さんがいて、確かにその思想を受けて帰ってきました。

しかし、最澄さんが開いた天台宗は、中国から伝わってきた天台宗とはまた違うものなんですね。

つまり、インドや中国で伝わっている仏教と、この最澄さんが伝えたかった仏教は違うものなんですよ。

それは「日本的天台教」であり、「日本的仏教」なんです。

では、最澄さんが伝えたかった日本的仏教とは、一体何でしょうか?

これは様々な表現や言葉で表すことが出来ます。


実は最澄さんには、30代の時から師匠がいました。

それが、行表さんという方です。


師匠である行表さんから教わった思想に、やはり強く影響を受けています。

そして、行表さんから受け継いだ教えが、最澄さんのその後の人生を貫く思想でもあるのです。

その思想を「一乗の教え」と言います。


最澄さんは、10代の時に奈良県東大寺で得度(とくど)し、お坊さんとしての資格を得ます。

でも、その後はずっと奈良の東大寺で修行していたのではありませんでした。


「自分は、比叡山延暦寺で修行します」とのことで、奈良の東大寺から離れて自らの修行の道を歩んだのです。

これは最澄さんの中に、当時の仏教界や学問の世界に対する「何か違うよな」という反発心があったんだと思いますね。

「これは違うな」という感覚は今の時代でもありますよね。

「何か今の政治は違うよな」だったり、「今の大学教育は違うよな」といった想いがあって、自らの道を行くことになったのです。


先ほどの「一乗の教え」とは、「人間は一つの乗り物に乗ってるんだよ」ということなんですよ。

「みんな悟れるし、みんな仏になれるし、みんな神になれるんだよ」というのは、実は「一乗の教え」なんですね。

比叡山延暦寺に込められた想い


このように聞くと、今では当たり前のように思うかもしれません。

しかし、実は当たり前ではありませんでした。

簡単に言うと、当時の仏教の世界では、「悟れる人は悟れるけども、悟れない人もいるよね。だから、悟れない人に頑張って説法したところで無駄だよね」という考え方があったのです。

これは「一乗の教え」ではありません。


少し酷いかもしれませんけども、実際にこの思想はあったんですよ。

「悟れる人だけ悟ったら良いよね。悟れない人もいるよね」という思想があって、「それは違うでしょ」と最澄さんは言ったんですね。

「人は誰でも悟れるし、人は誰でも仏や神になれるんだ」

これは、最澄さんが開いた日本的仏教だったんですね。

実際に、当時の仏教は、そういったエリートのものという感じだったので、全員に開かれたものではありませんでした。

そこで最澄さんは、志を持った人や悟りたいと思った人は、誰でも修行することが出来て、誰でも悟りを開くことが出来る場を作ろうとしました。

その想いで出来たのが、比叡山延暦寺なんですね。


そして、比叡山延暦寺で育ったお坊さんたちが、様々な宗教・思想・文化・政治にも影響を与え、今の日本にも繋がっているのです。

最澄さんがいなければ、歴史は全く変わっていたでしょう。

最澄さんが大事にしたものは、先ほどもお伝えしたように「人」なんですよ。

例えば、空海さんは四国八十八ヶ所を作ったり、お寺や神社を作るといった活動をかなりやっていますね。

政治的・文化的な活動もやっていて、様々な書物を残しています。

でも、最澄さんが一番残したかったものは「人」なんですよ。


「道を広むるは人にあり」という言葉があります。

結局、お寺や様々な思想を残しても、思想や教えは誤解されるだろうし、お寺はずっと残っているか分かりません。

「人こそ残すべきものなんだ」という考えが最澄さんの思想の根幹としてあったのです。


最澄さんのいう「国の宝」とはどんな人でしょうか?

実際に、歴史を変えるようなお坊さんたちを育てています。

直弟子では円仁さんや円珍さん、義真さん、良源さんといった、お坊さんたちがいます。

最澄さんが直接育てたお坊さんたちが、日本の歴史を変えるようなことをやっているんですね。

そして、空海さんは十大弟子さんがいらっしゃいますが、最澄さんが育てたお坊さんたちの方が、歴史に名を残したり、朝廷に認められるなど、大物性があります。

これはやはり、どこまでも人を大事にした最澄さんの思想から生まれたことなんです。


最澄さんが唐に留学し、比叡山延暦寺を開いた時に、朝廷に「自分はこんな志で比叡山延暦寺を運営していきます」と誓った上奏文があるんですね。

これを「山家学生式(さんげがくしょうしき)」と言います。

有名な言葉で、今の言葉で現代語訳で見ていくと、

国の宝とは何なのでしょうか。

国の宝とは正しい道を求める心です。

この同心がある人を名付けて国の宝というのです。

ゆえに先の世の哲人が言うには、

「3cmの宝石10個、これは国の宝ではありません。

世の一隅を照らす人こそ、すなわち国の宝なのだ」と

一隅を照らすとは何か?

それは、目の前を光を持って照らすことができる人、目の前を明るくする、暖かくする。

そういうことができる人こそが、国の宝なんだ。

と最澄さんは残しているんですね。


この続きには、こういう言葉もあります。

古代の哲人がまた言うには、

「良く発言することはできるが、行動しないのは国の師(メンター)で。

良く行動して発言しないのは、国に有用な人だ。

良く行動し良く発言することが、国の宝なんだ。

三種のうち、発言もしない行動もしないのは国の賊である」と

すなわち、同心がある仏の弟子をインドでは菩薩と名付けるし、中国では君子と言います。

悪いことは自己に向け、良いことを他人に与え、自己を忘れて他人に利益を与えるのは、慈悲深いことの極みです。

という言葉があるのです。


そうやって、「世のため人のために生きることができる人、それこそが菩薩であり君子であって、そういう人を育てるんだ」という誓いを朝廷に立てたんですね。

ここから、比叡山延暦寺という爆発が本当に始まったのです。

1200年続く炎を受け継ぐ


それで、仲間はどうやったらできるのでしょうか?

ここに書いてある言葉ですね。

自分自身の人生のテーマであったり、反省することを顧みて、悪いことは自己に向け、そして、人に対して良いことをして、自らを忘れて他人に与える人は、慈悲深いことの極みです。

そうやって、自分を忘れて他人に与える人、そういった人から仲間ができて、日本を支えていくことが重要だと思います。

そして、それは「Quality of Life」として、豊かな人生を歩んでくることにも、必ず繋がるということですね。


最澄さんが22歳の時、比叡山延暦寺で修行する時に奉灯を灯したと言われてます。

それはなんと1200年以上の間、ずっと灯火が残り続けていて、今もあるんですね。


ろうそくの炎がずっと光り続けるように、比叡山延暦寺が中心となって、ずっと一隅を照らす人が現れて育ち続けますように

そんな想いを込めて、最澄さんが22歳の時から灯した炎が今も残っています。


その時に詠んだ歌があります。


明らける 後の仏の

御代までも 光つたえよ

法のともしび


今も最澄さんが灯した炎は後の仏の世にも、今もなお残っているんです。

それを私たちは受け継いで伝えていく必要があります。

それは「人」を大事にすることです。

これはゆにわ流・北極流・ゆにわ塾の理念にも通じるものです。


私たちの師匠・北極老人が残したいものは何でしょうか?

これは間違いなく「人」です。

ゆにわには、私がいて、小田さん、川嶋さん、ちこ店長、他にも様々な仲間たちがいます。

海沼さん、西野さん、新田さんがいて、様々な発信をしています。

こんなに、様々な個性を持って光を伝えようとしてるグループ・組織・団体は、他になかなか無いように思います。

私は今の日本では知りません。


北極老人はそれぞれの個性を持って、一隅を照らす人を育てようというところから活動は始まりました。

その炎を皆さまに受け取って頂きたいのです。

それが日本や世界をより良くすることに繋がるといった想いで、この活動をさせて頂いています。


炎を受け取りましょう。

それは北極老人もまた、先人・先代から、師匠から、最澄から受け継いだ炎ですね。

私たちもまた、北極老人から受け継ぎました。

そして、最澄さんが残したものを受け取って伝えていこうと思っています。


最澄さんが伝えたかったことは何でしょうか?

これを受け取るために、昨日、京都国立博物館で行われている「最澄展」に行かせて頂きました。

そして、今もなお比叡山に、炎の灯火は残っています。

「一緒に受け取りに行きませんか?」ということです。

比叡山団体ツアーのご案内


最後に案内させて下さい。

2022年6月5日に比叡山団体参拝ツアーを行います。

みんなで最澄さんが残した炎、比叡山延暦寺に伝わる炎を受け取り、世の中を明るく照らしていきましょう。

そのきっかけとなるイベントとなります。



・最澄さんが伝えたかった炎とは何か?

・比叡山延暦寺の悟りを開くエネルギーの秘密とは一体何なのか?


そのことをお伝えするオンライン講義を5月20日頃から配信させて頂きます。

このオンライン講義をご覧になって頂いた上で、みんなで比叡山に参拝します。


そして、実は比叡山延暦寺の比叡山をご神体として祀る日吉大社がメイン参拝となります。


ここで比叡山の炎のエネルギーを受け取って頂き、目の前の人・今の職場・後の時代までも照らしていく。

「あなたがそんな光の存在となる、きっかけの1日となりますように」という想いで、このイベントをさせて頂きます。


今のコロナ禍やウクライナ問題など、乱れる世の中で日本も危機かもしれません。

でも、そんな中でも日本を守っていきましょう。

世界に平和を伝えていきましょう。

ぜひ何百人ものエネルギーが比叡山延暦寺に集結する。

そんな空気感を感じて頂きたいと思います。

こういう時代だからこそ、炎を受け取って祈る人が1人でも多く増えることが、日本がより良くなることに繋がると信じています。


イベントの詳細はページ下部のリンク先にありますので、ご興味ある方は是非ご覧になって頂きたいと思います。

橋本ユリ
羽賀さん、行きたいけど、日にちが合わないと友達がすごく残念がっていました。


羽賀ヒカル
お日にちが合わない方は、オンライン講義と比叡山延暦寺のオンライン参拝、遠隔参拝というのがありますよ!

ご興味ある方は、ぜひご参加して頂きたいですね!


今回は「今、必要な志の炎」というテーマでお伝えさせて頂きました。

最後までご覧になって頂き、ありがとうございました。


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この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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