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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

熱田神宮【参拝レポート】

2023年1月25日 2023年01月25日

橋本ユリ
こんにちは!北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

今回は、愛知県名古屋市にあります「熱田神宮」についての記事をS・Gさんに投稿していただきました。

S・Gさんの参拝レポート


熱田神宮はこれまで何度か参拝させていただいたことがあります。

名古屋市内にも関わらず自然あふれる広大な敷地と荘厳なお社が素晴らしくて、何度でも訪れたくなる大好きな神社です。

今回は1月9日に参拝させていただきました。

初詣期間ということもあり、正門(南門)周りには屋台がいくつも出ており、参拝客も多く、賑わっていました。


正門をくぐる手前の左手にあるのが

上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
祭神:乎止與命(おとよのみこと)

上知我麻神社は「知恵の文殊様」とも呼ばれ、学業成就として崇められているそうで、合格祈願と思われる学生さんらしき参拝客も列をなしていました。


そして、
別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)
祭神:本宮と同じ熱田大神(あつたのおおかみ)


別宮八剣宮は社殿の造りも本宮と同様で、年中祭儀も同様に行われるそうです。

正門に戻り一の鳥居をくぐって北に進みます。

長い参道です


第二鳥居を過ぎてすぐ左手に、手水舎があります。


こちらで身を清めすぐ北に目をやると、樹齢千年以上、弘法大師空海のお手植えだと言われる大楠がそびえ立っています。



この大楠には蛇が住み着いていて、姿を見ると良いことがあると言われています。(特に白蛇!)

この日は残念ながら遭遇できず。

そしてそのまま北に進んだ第三鳥居の先が本宮なのですが、その入り口の築地塀が、信長塀です。




こちらはその名が示す通り、尾張を代表する戦国大名だった織田信長が奉納したものです。

なんと信長は桶狭間の戦いに出陣の際に、熱田神宮で先勝祈願をしたそうで、見事、今川義元に大勝した御礼だそうです。

今も現存しているとのことで、歴史マニアにはたまらないスポットですね。

いよいよ第三鳥居をくぐると本宮です。



当日はまだ初詣期間ということで大変な賑わいでした。

熱田神宮の本宮は、明治26年までは尾張造りという社殿だったそうですが、三種の神器を祀る「奉斎の社」ということから、伊勢神宮と同じ神明造りに改築されたそうです。

拝殿の奥に見える本殿は、賑わっている境内とは一線を画し、とても厳かな雰囲気に包まれています。

そして、本宮の右隣りには、ご祈祷を受ける神楽殿があり、こちらの豪華できらびやかな構えはとても名古屋的だと思いました。


過去に何度かご祈祷を受けたことがありますが、建物内はかなり広く(収容人数は最大で370名!)、外観以上に豪華な内装でした。

一般的に熱田神宮で有名なのは、大楠や信長塀や本宮ですが、実は知る人ぞ知るパワースポットと言われるのが

一之御前神社
祭神:天照大御神荒魂

こちらは本宮の左隣にある「こころの小径」の突き当り、熱田神宮の最深部にあります。

フェンス内部は撮影禁止とのことなので、ちょっと手前からパシャリ


神聖な場所ということで、以前は立ち入ることすらできなかったそうです。

神社は奥に行くほど位の高い神様が祀られている、という説もありますが、何より静かで静謐な空気が漂っています。

おすすめスポットです!

一之御崎神社から「こころの小径」を戻る際、分かれ道を東の方に行くと、森の先にあるのが



清水社
祭神:罔象神(みずはのめのかみ)

こちらに祀られる罔象神は水の神です。

立札に、「湧き水の中にある苔むした石は、楊貴妃の石塔の一部との説も。三度水をかけて祈願すると願いがかなうとか。この水で肌を洗えば綺麗になるといわれている」と書かれています。

湧き水の場所には行列ができていて、残念ながら時間の関係で並ぶことは出来ませんでした(涙)


普段はそこまで込み合っていないようなので、次回はお願い事持参で伺おうと思います。

ご祭神とご利益


御祭神


熱田大神(あつたのおおかみ)
ご祭神の熱田大神は、三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を御霊代(みたましろ)とされる天照大神のことで、皇室の御祖神です。

ご利益:出世・開運・縁結び・病気平癒など


相殿神(あいどのしん)


天照大神(あまてらすおおかみ)

日本の総氏神で、万能の神様

ご利益:国土安泰、開運隆盛、五穀豊穣、勝運、福徳、所願成就

素戔嗚尊(すさのおのみこと)

天照大神の弟神。ヤマタノオロチを退治したとき、その尾から草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を得て、姉神に献上した。それが熱田神宮に祀られている。

ご利益:厄除け、病気平癒、縁結び、開運など

日本武尊(やまとたけるのみこと)

日本の古代史の英雄。

幼名はオウスノミコト。

武勇に優れていて、熊襲征伐の時には、女装して川上梟帥(かわかみのたける)を討ち、帰路には出雲猛も討ち果たす。

その後、すぐ東征を命じられた王子は、嘆いて伊勢の斎宮である叔母を訪ね、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ=草薙の剣)を授けられる。

その剣で野火を祓い、走水の海では妃オトタチバナ命が入水して難を逃れた。

しかし、東征の帰路、妻ミヤズヒメに剣を預けたため、伊吹山の神の呪いで深手を負って、亡くなった。

日本武命の魂は白鳥となって都の方角に飛び去り、その後を妃や子が追いかけていった話は悲劇として伝わっている。

ご利益:出世開運、開運招福、国土平穏、仕事運向上、など

宮簀媛命(みやすひめのみこと)

(瑠璃の星よりイラスト)

日本武尊の妻神で、建稲種命(たけいなだねのみこと)の妹。

日本武尊の妃。命なきあと神剣を熱田の地に祀られたのが熱田神宮の始まり。

ご利益:縁結び、夫婦円満など

建稲種命(たけいなだねのみこと)

古墳時代の豪族で尾張国造のひとり。

宮簀媛命の兄で、日本武命が東征するときの副将軍。

東征の帰路、珍しい海鳥を日本武命に献上しようとして、駿河の海で水難事故で死亡。

一報を聞いた日本武命は号泣したという。

ご利益:開運出世など

別宮・摂社・末社


別宮八剣宮
ご祭神:本宮と同じ
武門の信仰が厚く織田信長や徳川網吉に社殿の造営が行われています。

摂社 御田神社
ご祭神:大年神(おおとしのかみ)
五穀豊穣を守護する神様です。

摂社 上知我麻(かみちかま)神社
ご祭神:、尾張国造「乎止與命(おとよのみこと)」
知恵の文殊とあがめられる熱田の地主神
大国主と事代主も合祀され、1月15日「初えびす」でにぎわいます。

末社 菅原社
ご祭神:菅原道真
学業振興、合格祈願

摂社 高座結御子(たかくらむすびみこ)神社
ご祭神:高倉下命(たかくらじのみこと)
子育ての神
創建が熱田神宮と同じくらいの古社。
幼児に井戸をのぞかせると虫封じになるという神事があります。

摂社 氷上姉子(ひかみあねこ)神社
ご祭神:宮簀媛命(みやすひめのみこと)
この地は媛の父の館跡と言われています。

末社 鈴之御前社(れいのおんまえしゃ)
ご祭神:天鈿女命(あめのうずめのみこと)
鈴の宮の名で親しまれ、昔は東海道から熱田に参る人はこの社で祓いを受ける習わしでした。

末社 清水社
ご祭神:罔象女神(みつはのめのかみ)
水の女神、紙漉きの神、農耕神
この湧き水で目を洗うと目が良くなり、肌を洗えば肌がきれいになると言われます。

(熱田神宮ホームページより抜粋)

社歴、由来


御鎮座は、今からおよそ1900年前、日本武尊と深い関係があります。

父、景行天皇から命じられた日本武尊は全国統一に東奔西走します。

東征の帰途、尾張国造の娘である宮簀媛(みやずひめ)命をお妃とされ、やがて草薙神剣をこの国に留めてお亡くなりになります。

熱田神宮の御祭神は、天皇の皇位継承の際代々受け継がれてきた、草薙の剣(別名:天叢雲剣、アメノムラクモ)です。

知りうる限りは2600年前のものですが、それよりもはるかに古いとも言われています。


もともとはヤマタノオロチのしっぽから出てきたものを素戔嗚尊(スサノオ)が発見して、天照大神に献上したものです。

この剣は様々な神様の手から手に伝わっていきました。

スサノオ → アマテラス大神 → ニニギノミコト → トヨスキイリヒメ 笠縫村(崇神天皇)→ ヤマトヒメ 五十鈴川のほとり(垂仁天皇)→ ヤマトタケル(景行天皇) → ミヤズヒメ

ミヤズヒメが、天火明命の末裔尾張氏と共に、尾張の地に草薙の剣を祀ったのが、熱田神宮の始まりです。

現在皇室にある三種の神器としての剣は、崇神天皇の時代に草薙剣の神力を宿す形代として作られた刀です。

パワースポットや御朱印


パワースポット


1,清水社の奥にある湧き水
この湧き水が美容に良いというのには、びっくりするようなトンデモ話があります。

熱田の神様が化身して、楊貴妃になったのだというのです。

奈良時代、唐が日本を攻めようとしていることを察知した神々が熱田の神様を楊貴妃に化身させ、当時非常に優秀で日本にとって脅威だった玄宗皇帝を骨抜きにしたとされているのです。

結果として唐で内乱が起こり、内乱を起こす切っ掛けとなった楊の家系を滅ぼすために、楊貴妃が殺されました。

楊貴妃の死後、熱田神宮に楊貴妃の魂が戻ったとされています。

中央にある苔むした石に三度水をかけて祈ると願いが叶うみたいです。

2,空海手植えの大楠
樹齢1000年越えの大楠があります。

白蛇と普通の蛇が何匹かすんでおり、姿を見たら神様に歓迎されているしるしでご利益があるとされています。

3,信長塀
織田信長が桶狭間の戦いの時、熱田神宮に必勝祈願しています。

その勝利のお礼として奉納した塀が今も残っています。

珍しいお守り


男(ますらお)守り

女性を守れるような知恵と勇気を併せ持つ、古来のたくましい日本男子の「大和魂」を発揮できるように祈願されたお守り。

日本武尊のような立派な猛々しい男子になれるかも!?

男っぷりをあげたい方におすすめです。

女(なでしこ)守り

世界に名の知れた女性の鏡、「やまとなでしこ」の祈願がされたお守り。

古来からの女性らしさを身に付けることで、たくさんの幸をもたらしてくれます。

アクセス


〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
052-671-4151

アクセス(神社ホームページより)





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橋本ユリ
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この記事をまとめた人

ごっtea / 40代後半
ごっtea / 40代後半
ゆにわ塾歴7年。「中古車販売店」を経営しています。ゆにわ塾で学んだことを会社や家庭でも実践して行く中で、考え方だけでなく、お客さんやスタッフ、家族との関係性が劇的に改善しました。ゆにわ塾の考え方をもっと多くの人に知っていただきたいです。

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