神道が示す「舐められない伝え方」
日本人の心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。
今回のテーマは 「舐められない人になる」 シリーズ第2弾です。
「舐められない伝え方」ということでお話をしていきます。
*シリーズ第1弾「コレを知ると人生激変 ナメられない人になる」
橋本ユリ
羽賀さん
前回の動画を見て、外国に舐められないように国や伝統を守るって大事だって思いました。
そして、自分も少しのことで動じない人になりたいのですが、なかなか難しいです~。
前回の動画を見て、外国に舐められないように国や伝統を守るって大事だって思いました。
そして、自分も少しのことで動じない人になりたいのですが、なかなか難しいです~。
羽賀ヒカル
今回は個人レベルで舐められない方法を、神道の観点からもう少し具体的にお伝えしましょう。
目次一覧
舐められた神様の代表とは?
前回の「舐められないシリーズ」でもお伝えした通り、舐められること自体は決して悪いことでもありません。
これは、裏を返すと「親しみやすい」といった意味になります。
また、舐められたり、バカにされたりする時期があるからこそ、やがて人生が大きく成功したり、一国一城の主になっていくのです。
そのことを示す日本の神話が、「オオクニヌシノミコト」神話です。
オオクニヌシノミコトは、舐められた神様の代表格です。
八十神と呼ばれるお兄さんたちがいて、オオクニヌシノミコトは、八十神から舐められているんですね。
だから、「荷物持てよ」と八十神の荷物を全て持たされて、重い荷物を抱えたまま、お兄さんたちのずっと後ろからついていってました。
そこから何とかたどり着きましたが、そうやって重たい荷物を背負っていたので、遅れて着いてしまったのです。
でも、その様子を見ていたのが、ヤガミヒメという女神様です。
八十神がヤガミヒメに求婚してもダメでしたが、オオナムチ(大国主の若い頃の名前)が求婚したら、受け入れられたという神話が残っています。
そして、やがてはオオクニヌシノミコトが一国一城の主となっていくのです。
そういうところから、人生では舐められるといった大変な時期も必要ということなんです。
舐められない人はどんな人なのか?
ただ、舐められやすい人と、そうではない人はいます。
つまり、存在感があって、少し威厳あるなと思われやすいといった、伝え方の違いがあるのです。
このことを知っておくと、不必要に舐められることがなくなったり、逆に親しみやすさを演出することもできるのです。
その秘訣を今回はお伝えしたいと思います。
私の好きなテレビ番組に、「朝まで生テレビ」という番組があります。
私は大学生の頃から、この番組をよく見ていて、いつかそこに出演したいという夢を持っています。
そこでは「舐められている人」と、「少しこの人、存在感あるな」「威厳があるな」「その人が喋り出すと、周りが黙り出す」といった人がいて、これらには明確に違いがあるんですよ。
では、その違いは一体何なのでしょうか?
これは神道の考え方にも繋がっていて、私もかなり意図的に、意識してやっている時もあります。
実は、舐められる人は、声が高くて、早口で話す傾向があるのです。
例えば、「日本の憲法っていうのはさ、こうやって、こうやって、こうなんだよ!」と声が高く、早口で話しているとします。
その話している途中で、「言ってることおかしいよ!」といった感じで、横から割り込まれて、そこからどんどん言われてしまうんですね。
一方、「朝まで生テレビ」を見ていると、舐められない人はその逆で、 ゆっくりと低いトーンでお話をされています。
例えば、私が大学生の時によく「朝まで生テレビ」に出演されていたのが、 姜尚中(カンサンジュン)さんという東京大学の教授の方です。
姜さんが「憲法はそもそも」「日本は世界的に見てこのような」などといった感じで話し出すと、周りがスッと黙るんですね。
これは、ゆっくりした低いトーンの声で話をすると、少し威厳があるように見えるということです。
逆に早く高いトーンで話すと、親しみやすくなるんですね。
これをうまく使っている代表的な方が、ジャパネット高田さんです。
ものすごく早口で、さらに高いトーンでお話されていますが、そのように話すと「何かこの人、親しみやすいよな」と、ついつい買ってしまうんですね。
私は、全国津々浦々の神社をお参りしています。
そこで、神社の神主さんはやはり威厳があった方が良いので、神主さんが祝詞を唱えたり、もしくは何かお話しされる時に、ゆっくりと低い声の方が良いと感じています。
祝詞は「タカアマハラニカムズマリマス」と、太く低く唱えるように奏上されるものだからです。
オンライン上でも祝詞の音声が上がっていますが、初音ミクのようなボーカロイドの声は、何かありがたみを感じないですよね。
だから、祝詞を奏上する時に、声の出し方や伝え方が重要なのです。
魂を顕現する方法1「魂鎮め(たましずめ)」
では、存在感を作り出すものは、一体何でしょうか?
それは神道で言うところの「魂」になります。
魂が顕現(けんげん)している状態になると、存在感や、その人の持つオーラみたいなものが出てくるのです。
だから、この魂がしっかり顕現しているか、発揮されているかが重要になってきて、この魂を発揮する方法を、「鎮魂法(ちんこんほう)」と言います。
鎮魂は自分の魂を発揮させる方法の一つで、その中で最初にしなければいけないことが、「魂鎮め(たましずめ)」です。
つまり、魂をしっかりと落ち着いた状態にする、留めた状態にすることです。
そのために、落ち着いてゆっくりと丁寧に深い呼吸で話すことが重要です。
さらに言うと、魂が鎮まる状態とは、 しっかりお腹・ハラに気が集まっている状態なんですね。
低い声を出そうとする時、人はお腹を意識するようになります。
そうすると、魂がしっかり落ち着いてくるので、存在感やその人の持つオーラがぐっと出てくるようになるんです。
だから、最初に重要なことは「魂鎮め(たましずめ)」なのです。
魂を顕現する方法2「魂振り(たまふり)」
次に「魂振り(たまふり)」が重要で、これは魂の回転数を上げることです。
魂を一回鎮めてから震わせます。
震わせるとは、回転数をどんどんと上げていくことです。
例えば、私も人に伝えたりする時に、やはりリズムに乗ってくると、話すのが早くなったり、熱く伝えるといった状態がやってきます。
これは魂を震わせている状態なんですね。
舐められない人は、「魂鎮め(たましずめ)」ができる人
魂を震わせるためには、それよりも前に一度、魂を鎮めないといけません。
どちらかと言えば、最初に「魂鎮め(たましずめ)」が重要なんです。
この「魂鎮め」の方法が、先ほどお伝えした深い呼吸や、ゆっくりと丁寧に喋る、もしくは物事をゆっくりと丁寧に行うということです。
舐められない人は、ゆっくりと丁寧に行動します。
もちろん、親しみやすいことも重要ですが、不必要に舐められる必要はありませんよね。
そういった舐められない人になるために、以下の三点を行ってみて下さい。
- ゆっくりと丁寧に話をする
- ゆっくりと丁寧に物事を行ってみる
- 深い呼吸を意識する
そうやって、ぐっと魂が落ち着いてきたら、回転数を上げて魂を震わすことで、自分自身の熱量が熱くなっていくのです。
気持ちを高ぶらせることも重要ですが、 まずはしっかり鎮めることが大事です。
これによって、舐められない人になっていくので、 是非意識していきましょう。
橋本ユリ
舐められない話し方が、神道にも通じているって、ビックリです!
羽賀ヒカル
今回は神道から見る「舐められない人になる大事なポイント」を、どうすれば人に対する影響力が強まるか、人を幸せに感化できる人間になれるかという、「伝え方」に注目してお話させて頂きました。
ゆにわ塾では、より深い話をお伝えしていますので、詳細欄からチェックしてみて下さい↓
この動画をご覧になった、あなたの開運をお祈りしています、羽賀ヒカルでした。
・神社チャンネルのこちらのYouTubeバージョンもご覧ください。↓
この記事をまとめた人
- ゆにわ塾歴8年、初期から神社チャンネルのライターをやっています。これからの激動の時代、人は神様と一緒に頑張らなくっちゃ!神様と人をもっと繋いで行きたーい、と願う神社大好きっ子です。
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