露天神社（お初天神）

神社 2022年5月2日 2023年05月02日あゆみん

こんにちは！北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

橋本ユリ

今回は、大阪にあります「露天神社」、別名お初天神についての記事をＭＮさんに投稿していただきました。

・露天神社のご利益、御由緒
・曽根崎心中のお話
などについてお伝えします！

それでは参りましょう！

目次一覧

ご利益
- ご祭神
社歴、由来
- 曽根崎心中物語
アクセス
ＭＮさんの参拝レポート
まとめ

ご利益

大己貴大神　国土経営・武運長久・病気平癒・結縁

少彦名大神　医学・薬学・病気平癒・商売繁盛・造酒・温泉・国土経営

天照皇大神　宏大無辺・光華明彩

豊受姫大神　豊穣豊作

菅原道真　　勉学・学問成就

ご祭神

大己貴大神　（オオナムチ大神　スサノオの6代目の孫　大國主大神など別名が多い）

少彦名大神　（タカミムスビ大神の御子神）

天照皇大神　（皇室の大御祖神。日の女神）

豊受姫大神　（食物を司る大神。伊勢の外宮に祀られる。）

菅原道真　　（平安初期の学者、政治家）
＊　神社ホームページより抜粋

社歴、由来

１３００年の歴史を持つ古社です。

現在も大阪キタの曽根崎・梅田地域における総鎮守です。

「難波八十島祭」という古代難波の即位儀礼だった祭祀にも関わった神社でした。

この地域は昔大阪湾の小島だったそうで、この地に「住吉須牟地曽根ノ神」をお祀りしていたことから、「曾根崎」という地名がついたとされています。

南北朝時代には、この洲も大きくなり、有力豪族や多くの人が移り住んで田畑が広がり繁栄しました。

露天神社は、「つゆのてんじんじゃ」と読みますが、この神社名には諸説あります。

一説が、菅原道真が九州大宰府に左遷になり配流の途中当地で読まれた和歌からきているという事です。

「露と散る　涙に袖は朽ちにけり　都のことを思い出ずれば」

また、「お初天神」という別名もある神社です。

江戸時代元禄16年（1703年）に神社の境内で実際にあった心中事件を題材に、近松門左衛門が人形浄瑠璃「曽根崎心中」を書きました。

以後、そのヒロインの名前「お初」にちなんで「お初天神」と呼ばれるようになったのです。

恋の成就を願う多くの人々が参拝されます。

曽根崎心中物語

醤油屋の徳兵衛と、遊女のお初は恋人同士でした。

しかし、徳兵衛の叔父である醤油屋の主人は、誠実な徳兵衛を姪と結婚させて、後を継がせようとします。

勝手に結納を済ませた叔父に、お初がいると結婚を拒む徳兵衛。

激怒した叔父は、商売もさせないし、商売に必要なものを買ったお金を返せと迫ります。

結納金を取り返した徳兵衛ですが、信用していた友人に３日の約束でそのお金を貸してしまいました。

その友人は、証文があるのに、「借りた覚えがない」と徳兵衛を罵倒し、散々殴りつけます。

この裏切りに死んで身の潔白を証明しようとした徳兵衛は、その覚悟を告げにお初のもとに訪れます。

そこへ裏切った九平次が客として来ました。つれなくされて、徳兵衛の悪口をいいつつ帰ります。

その夜、徳兵衛とお初は露天神の森で、連理の松の木に自らを縛り付け、脇差で心中したのでした。