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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

神社の灯篭の秘密と灯篭が印象的な神社を紹介します

2017年12月19日 2017年12月19日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

灯篭って日本らしい景色に欠かせないアイテムですよね。
神社に行くと、よく石造りの灯篭が立っていることも。

灯篭の数え方は?→答えはこちら

今回はそんな灯篭の秘密に迫ります!
後半では印象的な灯篭のある神社もご紹介。

それではまいりましょう!

灯篭の起源は仏教


実は、灯篭はもともと寺院にとある「意味」があって建てられていたものなんです。

そもそも仏教では、人間は無明(むみょう;真理を知らない状態)の闇に彷徨う存在と考えます。お釈迦様は亡くなった後に「自灯明(自らの心・魂を灯とせよ)」「法灯明(お釈迦様の残した教えを灯とせよ)」という言葉を残したと言われているように、人間には何らかの灯が必要です。灯篭はその象徴として建てられるようになりました。

灯篭の種類



↑神奈川県にある寒川神社。木製灯篭が規則正しく並んでいます。

灯篭と聞いて思い浮かべるのは石灯籠のことが多いと思いますが、木製の灯篭や、屋根のある場所で吊るして使う鉄や銅製の釣灯籠もあります。


↑下鴨神社の釣灯籠。ぴかぴかです。

多くの神社で見られるのは、後ほどご紹介する春日大社の灯篭を原型とした「春日灯籠」。台座と笠が六角形なのが特徴です。反り返った笠や請花、宝珠が仏教的な特徴を残しています。

そのほか、般若寺型、平等院型、東照宮型など、一口に灯篭と言っても、そのデザインによって様々な種類があります。

灯篭が印象的な神社


ここからは、風景として見過ごすにはもったいない、特徴的な灯篭をご紹介していきます。

貴船神社


言わずと知れた京都の観光スポットです。参道の両脇にライトアップされた朱色の灯篭が連なる様子は美しく、写真を撮る人も多数。


上野東照宮


参道には銅灯篭が48基と200基を超える石灯籠があり、拝殿前にある6基の灯篭は徳川御三家が奉納したものです。


春日大社


石灯籠2,000基と釣灯籠1000基すべてに明かりが灯され祈りがささげられる「中元万燈籠」「節分万燈籠」は約800年前から始められた行事。8月中旬と節分の年2回だけ行われるので、タイミングを合わせてぜひ行ってみては。






諏訪大社


ハート形の灯篭があります。ほかに須山浅間神社などにも、ハート形の灯篭があります。


吉備津彦神社


日本最大級の灯篭で、高さが11.5m(3階建てのビルくらい)、土台となる石がおよそ8畳あります。


天岩戸神社


笠がきのこのようなドーム型になっている灯篭です。水が流れ落ちづらい形なのか、苔どころか木の枝まで生えているのが自然の力おそるべし。でも少しシュールにも見えます。


宇佐神宮


自然の風合いを感じる灯篭です。


鵜戸神宮


ちょっと彫刻が不思議な灯篭。火袋には月、請台には太陽が彫刻されています。


上杉神社


雪でつくられた灯篭の中に燈された明かりを見ながら、神様を感じてみては。



橋本ユリ
たくさんの神社と灯篭の写真で、プチ旅行に行ったみたいな気分ですね!


羽賀ヒカル
そうですね。でも、神社に行く目的は、灯篭を見ることではなく、神様にお会いすることにしてくださいね!


橋本ユリ
そうか、、きっかけは灯篭でも、ちゃんとその神社に祀られている神様のことを知ってから行かないとですね。気を付けます~

この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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