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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

神宮大麻・神社と大麻の関係について解説します

2017年7月16日 2017年12月27日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。

突然ですが、あなたは神社の御札に「大麻」と書いてあることにビックリしたことはありませんか?
もしくは、「大麻を配布している」と聞いて、ドキッとしたことはありませんか?

実は、神社でいう「大麻」は御札のこと。

でも、どうしてそんな名前になったのか、気になりませんか?

今回は、神社のお札と大麻の歴史に関するお話です。

それでは参りましょう!

神宮大麻とは


御札の中でも一番有名で重要視されているのは、日本の代表的な神様である天照大御神アマテラスオオミカミを祀っている伊勢神宮の御札です。

伊勢神宮のお札は全国に出回っており、神宮大麻(じんぐうたいま・じんぐうおおぬさ)と呼びます。

かつて、神社にはその信仰を広める御師おんしという広報担当者が存在していました。
当時は伊勢神宮参拝といえば遠方から何日もかけて出向く一大イベントでしたから、当然、参拝と宿泊はセットになります。
そのため、御師は参拝案内だけでなく、宿泊のお世話・おもてなしで観光サポート業もこなす、非常に商売上手な人でもあったのです。

神主さんがお祓いで使用する、白い紙を大量に垂らした棒(祓串はらえぐし)を箱に入れ、御師がお祓いを受けた人に証として渡していたのが神宮大麻の始まり。
それが次第に御札へと変わっていきました。

なぜ「大麻」なのか?


祓串は、大麻おおぬさとも呼びます。
御札も祓串が起源のため、大麻オオアサと呼ばれるようになりました。

昔は実際に御札の中身に大麻の繊維が入っていたとされています。

神道と大麻


日本で大麻の歴史は長く、縄文時代にまでさかのぼります。
あなたもご存知の縄文土器の模様は、実は大麻でつけられたものが多いのです。

今でこそ、「大麻=ドラッグ」「大麻=悪」のイメージがありますが、
その昔、日本人は大麻を神様が宿る草として神聖視していました。
とても生命力の強い植物だからです。

有名な「天岩戸隠れ」神話では、大麻が神の依り代とされている一説があります。

また、大麻は紙の原料としても使われていました。
現在も、神社の中では、聖域を囲む結界として麻ひもや注連縄、拝殿に吊るす鈴緒に大麻が使われています。

相撲も神に捧げる神事であったことから、横綱力士の綱に大麻が使われているのです。
(麻薬取締法でも、茎と種は中毒性がないとされ、対象外です)

大麻擁護論者の中には、もともと御神事(お祭)のときに焚かれていたから大麻オオアサと呼ばれるようになったと主張する方もいらっしゃいます。

神社の歴史を語る上で、大麻のことは切っても切り離せないものなのです。

神宮大麻はどこで頒布されている?サイズと値段について


神宮大麻は全国の神社で頒布されています。お近くの神社でお求めください。

サイズは3種類あるので、神棚に合わせてお選びいただけます。























サイズ 価格
神宮大麻 W68×H245mm 800円
神宮中大麻 W75×H250mm 1200円
神宮大大麻 W105×H305mm 2000円

なお、神社本庁管轄外の神社(明治神宮や靖国神社など)では取り扱いがありません。

伊勢神宮から郵送してもらうこともできますが、もし氏神神社の御札をまだ持っていないなら、同時に買ってしまいましょう。

手に入れた後は・・・


薄紙は運搬保護用なので、祀る際は取るのがお勧めですが、つけたままにする方も多いようです。

御札の飾り方を知りたい方はこちらもどうぞ↓
御札の祀り方には向き(方角)がある!?古いお札の処分・返却方法とは

橋本ユリ
羽賀さん!
大麻といえば、この前、大麻飾りのイヤリングを買ってしまいました!
超かわいいんですよ~!!

羽賀ヒカル
いいですね。
大麻には祓い清めのはたらきがあると言われているんですよ。
麻引きといって、繊維を上から下へと引き撫でる、祓いの作法もあります。

橋本ユリ
そうなんですね!
確かに、付けたらなんだかスッキリ感がありました。

しかも、選んだのがたまたま「神社」っていう商品名で、ぴったりだなぁと。
拝殿のガラガラみたいな鈴もついてるんですよ!

羽賀ヒカル
なるほど、じゃあユリちゃんが歩いてたらすぐわかるわけですね。

ところで、冬のみかんとこたつって最高ですよね。
待ち遠しいなぁ・・・。

橋本ユリ
(ハッ!もしや鈴をつけた猫みたいだと思われている・・・?)

この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)
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