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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
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人生で一番大事なことは全て出雲神話から学べる【新解釈古事記】

2026年2月9日 2026年02月10日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。



突然ですが、あなたはこんなふうに感じたことはありませんか?



「みんながそうしてるから、自分もそうしなきゃ」

「本当は違うと思うけど、言い出せない」

「周りに合わせているうちに、自分が何をしたいのかわからなくなった」



わたしも正直、そういう経験があります。

空気を読むことが正解だと思っていた時期もありました。



でも、日本最古の物語である古事記を学んでいくうちに、気づいたことがあるんです。



人生でほんとうに大切なことは、「同調圧力に負けない」ということ。

これは、出雲神話の主人公・オオナムチノミコト(のちの大国主大神)が、その生き方で教えてくれています。



今回は、羽賀ヒカルさんの著書『出雲の神様』や動画での解説をもとに、この出雲神話から学べる「人生で一番大事なこと」をお伝えしていきますね。



オオナムチノミコトは「遅れを取っていた」存在だった



まず、出雲神話のあらすじを簡単にご紹介します。



主人公のオオナムチノミコトには、「ヤソガミ」と呼ばれるたくさんのお兄さんたちがいました。

この「ヤソ」というのは「八十」と書きますが、具体的な数字ではなく「とてもたくさんの」という意味なんですね。



お兄さんたちは、稲葉の国にいる美しいヤガミヒメを妻にしようと、兄弟そろって争奪戦をおこなっていました。

そんな中、オオナムチノミコトはどうしていたかというと……



全員分の荷物が入った大きな袋を担がされていたのです。



まるでいじめられっ子のような立場ですよね。

お兄さんたちはどんどん先に進んでいき、オオナムチノミコトは遅れを取っていました。



いまの言葉で言えば、「負け組」「出遅れた人」のように見えていたかもしれません。



因幡の白兎を助けた「我が道を行く」選択



さて、遅れを取りながら海岸を歩いていたオオナムチノミコトは、そこで泣いているウサギに出会います。

これが有名な「因幡の白兎」のお話です。



このウサギは、沖の島から本州に渡りたくて、ワニ(昔は日本にもワニがいたそうです)をだまして背中を渡っていったのですが、最後に調子に乗って「だまされてやんの!」と言ってしまい、怒ったワニに皮を剥がされてしまったんですね。



そこに先に通りかかったお兄さんたち(ヤソガミ)は、ウサギにこう言いました。



「傷を治したければ、海水を浴びて風に当たりなさい」



でも、これはウソだったんです。

言われた通りにしたウサギは、傷がさらに悪化して、ますます苦しむことになってしまいました。



そこへ遅れてやってきたオオナムチノミコト。

彼はウサギに優しく声をかけ、こう教えました。



「真水で体を洗って、ガマの穂の上で寝なさい」



ウサギがその通りにすると、たちまち痛みは引いて、傷が癒えていったのです。




羽賀ヒカル

みんなと違う答えを言ったわけなんですよ。これはね、同調圧力に負けなかったということなんです。




お兄さんたちが言ったことと、まったく違う答えを伝えたオオナムチノミコト。

「みんながそう言ってるから」ではなく、自分が正しいと思うことを選んだんですね。



「ヤソガミ」の正体は同調圧力だった



ここで、羽賀ヒカルさんはとても興味深い解釈を教えてくれています。




羽賀ヒカル

たくさんの神々、この正体は一体何なのか。ずばり、同調圧力だと思いますね。大国主のみことは、この同調圧力に合わせない人生を歩んでいた。それが「遅れを取っていた」ということなんです。




これを聞いたとき、わたしはハッとしました。



わたしたちの日常にも、「ヤソガミ」はいませんか?




  • 学校に行かなきゃいけない

  • いい成績を取らなきゃいけない

  • いい会社に入らなきゃいけない

  • みんなと同じようにしなきゃいけない



もちろん、学校に行くことや会社で働くことが悪いわけではありません。

でも、「みんながそうしてるから」という理由だけで、自分の心を無視して合わせ続けていると、どうなるでしょうか。



気づかないうちに、自分自身が「ヤソガミ化」してしまうかもしれません。




羽賀ヒカル

合わせて合わせて、世の中に迎合して迎合して……というのは同調圧力状態なわけなんですよね。その時、自分はヤソガミ化していってる。




ちょっとドキッとする言葉ですよね。



「遅れている」ように見えても、女神様は見ている



さて、因幡の白兎のお話には続きがあります。



傷を癒してもらったウサギは、オオナムチノミコトにこう言いました。



「ヤガミヒメは、あなたが娶るでしょう」



そして実際、ヤガミヒメはお兄さんたちではなく、オオナムチノミコトを結婚相手に選んだのです。



なぜでしょうか?



それは、ヤガミヒメが「心優しく、自分の善なる心を貫く人」を見抜いていたからです。




羽賀ヒカル

一見遅れているように見えても、善なる道を貫け、我が道を行け、ということなんですよ。同調圧力に負けてないで、自分が善なる心を貫いているとき、必ず女神様は見てますよ。ヤガミヒメは見てますよ、ということなんです。




この「女神様が見ている」という表現、すごく好きなんです。



周りから見たら「遅れている」「要領が悪い」「空気が読めない」と思われることがあるかもしれません。

でも、自分の心に正直に、善いと思うことを貫いているなら、それを見てくれている存在が必ずいる。



それがこの神話のメッセージなんですね。



同調圧力に流されることは「ポイズン」になる



羽賀ヒカルさんは、ある歌の歌詞を引用してこんなふうにも話されていました。




羽賀ヒカル

同調圧力に流されるのって、時に楽だったりする。「言いたいことも言えない、こんな世の中」でも、それはポイズンになっちゃうってことなんですね。毒になっちゃうってことなんですよ。




思わず笑ってしまいましたが、ほんとうにその通りだと思います。



自分の意見を押し殺して、周りに合わせ続けることは、一時的には楽かもしれません。

でも、それを続けていると、心の中に毒がたまっていく。



「ほんとうはこう思ってるのに」

「なんで自分だけ我慢してるんだろう」

「もう何が正しいのかわからない」



そんなふうに、自分自身を見失ってしまうことがあるんですよね。



いまの時代だからこそ、この神話を思い出したい



羽賀ヒカルさんは、この神話の教えが「いまの時代に一番大事なことなんじゃないか」とおっしゃっていました。



わたしもそう思います。



いまは情報があふれていて、「みんながこうしてる」「これが常識」という声がたくさん聞こえてきます。

SNSを開けば、他の人の生き方や成功が目に入ってきて、「自分はこれでいいのかな」と不安になることもありますよね。



でも、そんなときこそ、オオナムチノミコトのことを思い出してほしいんです。



たとえ遅れを取っているように見えても、自分が善いと思う道を歩いていれば、必ず見てくれている存在がいる。



それは神様かもしれないし、あなたの周りにいる大切な人かもしれない。

あるいは、未来の自分自身かもしれません。



具体的に何をすればいいの?



「同調圧力に負けない」と言われても、具体的にどうすればいいの?と思う方もいるかもしれませんね。



わたしが思うポイントは、三つあります。




  • 「みんながそうしてるから」だけを理由にしない

  • 自分の心が「これはおかしい」と感じたら、その感覚を大切にする

  • すぐに結果が出なくても、善いと思うことを続ける



もちろん、なんでもかんでも反対すればいいというわけではありません。

大切なのは、「自分の心に正直かどうか」ということだと思います。



オオナムチノミコトは、ウサギを助けるために特別なことをしたわけではありませんよね。

ただ、困っている相手に対して、自分が正しいと思うことを伝えた。

それだけなんです。



でも、「それだけ」ができる人って、意外と少ないのかもしれません。



古事記を読むと、人生の道しるべが見えてくる



羽賀ヒカルさんは、古事記についてこんなふうに話されていました。




羽賀ヒカル

古事記の話っていうのは、何パターンも……いや、何十パターンも解釈がある。むちゃくちゃ深くて面白い学びがあるわけなんですよ。




わたしも古事記を学ぶようになって、ほんとうにそう思います。



同じ神話でも、読むタイミングや自分の状況によって、響く部分が変わってくるんですよね。

まるで、そのときの自分に必要なメッセージを届けてくれているかのようです。



もし、あなたがいま「自分の生き方に迷っている」「周りに合わせることに疲れている」と感じているなら、ぜひ古事記を読んでみてください。



羽賀ヒカルさんの著書『出雲の神様』は、出雲神話をわかりやすく、そして深く解説してくれている一冊です。

他の本には載っていない、師匠・北極老人から教わった秘密も書かれているそうですよ。



いかがでしたか?



今回は、出雲神話のオオナムチノミコト(大国主大神)から学ぶ「人生で一番大事なこと」をお伝えしました。



同調圧力に負けず、自分が善いと思う道を歩むこと。

それは時に孤独で、遅れを取っているように見えるかもしれません。



でも、女神様は見ています。

必ず報われるときが来ます。



どうか、あなたも自分の心に正直に生きてくださいね。

わたしも、まだまだ学びの途中ですが、一緒にがんばっていきましょう。



最後までお読みいただきありがとうございました。



よろしければ、神社チャンネルで動画もご覧ください。↓



この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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