人生で一番大事なことは全て出雲神話から学べる【新解釈古事記】
あなたの心に火を灯す、東洋思想および神道研究家の羽賀ヒカルです。
今回は日本の神話「古事記」から学ぶシリーズで、「成功するために」「しあわせになるために」「開運するために」「天命成就するために」ぜひ学んでいただきたいというポイントをお伝えしていきます。
私は今回、出雲神話の絵を書きました。
・大穴牟遅命(オオナムヂノミコト):オオクニヌシの若いころ
・八十神(ヤソガミ:)オオクニヌシの兄達
・八上姫(ヤガミヒメ):オオクニヌシの妻神
これからも神話の紹介で絵を描いていきたいと思います。
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神社チャンネルでは、「こうしたら人生が良くなる」「こうしたら世の中が良くなる」という色んなメッセージや主張を伝えていて、そのうちの一つとして「日本の神話、古事記を読みましょう」とお伝えしています。
もしまだ古事記を読んだことがないという方は、まずは私の著書「神社ノート」「伊勢の神様」などを読んでいただきたいですし、今回のテーマでは「出雲の神様」がおすすめです。
師匠・北極老人から教わった他の本には絶対に載っていないような内容が書かれているスピリチュアルな内容で、私自身も出雲大社にご縁を感じていて非常に思い入れのある本の一つです。
今回は、「出雲の神様」の中に書かれている「オオナムヂ神話」から学んでいきたいと思います。
人生で大事なことが学べる出雲神話
大穴牟遅(オオナムヂ)神話の中には、人生で大事なことや幸せになるために大事なことが全て含まれていると言っても過言ではないと思います。
もちろん、「アマテラスの神話」「うけひ神話」「国生み神話」「神生み神話」も、「ヤマトタケルノミコトの話」「神武天皇の話」も全て大事です。
私は古事記の研究をずっとしてきて師匠の北極老人からも色々と教わり、古事記の話というのは、何十パターンもの解釈があり非常に深くて面白い学びがあります。
今回お伝えするオオナムヂ神話にも様々な解釈があって、その中の一つを今回みなさんにお伝えしたいと思っています。
では、「出雲の神様」の一節を読み上げます。
主人公は大穴牟遅(オオナムヂ)です。
オオナムヂには、八十神(ヤソガミ)という多くの兄神がいました。
その兄神たちは、因幡(いなば)の国にいる八上姫(ヤガミヒメ)を妻に迎えようと、兄弟同士で争奪戦を行っていたのです。
オオナムヂは八十神に、全員分の荷物が入った大きな袋を担がされました。
まるでいじめられっ子です。
遅れをとったオオナムヂを尻目に、八十神たちはどんどんと先に進んでいきます。
しばらく歩いて海岸に出たオオナムヂは、そこでなんと全身の皮が剥がされて大泣きをしている兎(うさぎ)を見つけました。
その兎にオオナムヂが優しく声をかけたところ、兎が言いました。
「私は隠岐の島(おきのしま)から本州に渡りたかったのですが、泳げないのです。
どうしようかと考えていたところ、ワニの群れを見つけました。
そこで作戦を思いついたんです。
ワニたちに、〝私とあなたの種族、どちらの数が多いか比べましょう〟と提案して、隠岐島から本州までワニに並んでもらって、僕が数えて行くふりをしてぴょんぴょんと上を跳ねていったんです。
途中までは順調で作戦成功かと思いきや、最後に調子に乗って〝やーい、騙されてやんの〟と言ってしまいました。
そしたらワニを怒らせてしまって、皮が剥がされてしまったんです。
そこに通りがかった八十神から、〝傷を治したければ、海水を浴びて風に当たりなさい〟といった嘘を教えられ、さらに痛みが悪化してしまいました。」というのです。
そこで、オオナムヂは「真水で体を洗い、河口(かこう)に生えた蒲(がま)の上で寝なさい」と教えます。
兎は言われた通りにすると、たちまち痛みが引いて傷が癒えていきました。
蒲は、古くから民間療法として止血作用のある薬草として重宝されてきた歴史があります。
兎は「八上姫はあなたが娶(めと)るでしょう」と言いました。
兎の言った通り、八上姫はオオナムヂを結婚相手に選びました。
出雲神話に登場するワニや蒲(がま)
ちなみに、「日本にはワニがいないのでは?」と思われるかもしれませんが、大阪でも日本全国でもワニの化石が見つかり、実は昔はワニは日本にいたということがわかっています。
また、蒲の正体については諸説あるのですが、出雲族・大国主命の一族が重宝していた草として、真菰(まこも)という説があります。
私達の会社には農業部があって真菰も育てていますし、昔は真菰がしめ縄や御座(ござ)に使われていました。
「ゆにわマート」でも扱っている真菰を発酵させて粉末状にした「マコモ」という健康ドリンクがあり、私は20年近く毎日飲み続けていて、おすすめです。
オオナムヂと八十神が象徴するもの
出雲神話に登場するオオナムヂから何を学ぶかについて、お伝えしたいことが山ほどあります。
オオナムヂが持っている袋は、お兄さんから担がされたもので、そのお兄さんは八十神(ヤソガミ)と言われています。
八十神とは一体何でしょうか?
これは、「八」という数霊(かずだま)にポイントがあり、「たくさんの」という意味です。
たくさんのお兄さんたちから、遅れをとるような人生を歩んでいました。
そして兎を助けたという話を知った女神が、「あんな意地悪なお兄さんたちとは結婚したくないわ。私、心優しいあなたと結婚したい」と言ったという、良いお話です。
ここから何を学び取れるのでしょうか?
八十神の意味する「たくさんの」の正体を理解することが、これからの時代に開運したり幸せになるために、一番大事なことなのではないかと思う時があります。
色々な解釈がある中の、一つの解釈だと思ってください。
「たくさんの人」の正体はズバリ、「同調圧力(どうちょうあつりょく)」であり、大国主命は同調圧力に合わせない人生を歩んでいたので、遅れを取っていたのです。
もちろんそれ自体が悪いことではありませんが、
「学校に行かなくてはいけない」
「良い成績を取らなければならない」
「良い子でなければならない」
「良い会社に入らなければならない」
「仕事ができない自分は駄目だ」
という、色々な常識があって、周りの人に人生を合わせて世の中に迎合していくのは同調圧力状態で、この時に自分は八十神化していっています。
オオナムヂのように一見遅れているように見えても、「善なる道を貫け」「我が道を行け」ということです。
お兄さんたちは兎に対して
「おい、塩水を塗っとけよ」
といった感じでしたが、オオナムヂは
「いや違う。河口に生えた蒲の上で寝なさい。そしたら治るんだよ」と示し導いたのです。
これはみんなとは違う答えを言い、同調圧力に負けなかったと言えます。
そしたら、兎は「あんた、良いね。女神は絶対見てくれてるから」と言い、実際に女神はオオナムヂと結婚しました。
同調圧力に流されることは、ある時は楽かもしれませんが、「言いたいことも言えないこんな世の中」では「ポイズン(毒)」になってしまうということです。
時には、自分の意見や主張をはっきりと言い我が道を生きることは、遅れを取っているように見えるかもしれません。
しかし、そうやって同調圧力に負けずに善なる心を貫いているときは必ず女神様(八上姫)は見てくれていることを教えてくれるのが、オオナムヂ神話です。
みんなが打つからといって、打たなくても良いではないですか?(何を打つかは想像にお任せします)
みんなが付けているからといって、付けなくても良いではないですか?(何を付けるかは想像におまかせします)
時にはお金があったら良いのかもしれませんが、みんながお金を稼いでいるからといって「稼がなくてはいけない」と思わなくても良いですし、そればかりになると大事なものを見失ってしまいますね。
みんなが見て見ぬふりをしていることを、「これ、おかしいんじゃないの?」と言うことも時には必要です。
世間に流されない生き方を貫いていくことはオオナムヂのように孤独な道かもしれませんが、そういう姿を女神様は見ていて、必ず報われるときが来るということです。
古事記をもっと深く学びたい人にオススメ
古事記は本当にもっと深いものであり、ゆにわ塾では小名木先生と一緒に古事記について最初から掘り下げていきながら解説しているので、ご興味ある方は是非ご覧になってください。
今回は「人生で一番大事なことは全て出雲神話から学べる」というテーマでお届けしました。
この記事をご覧になったあなたが、同調圧力に負けずに開運していくことを心よりお祈りしております。
羽賀ヒカルでした。
・神社チャンネルのこちらのYouTubeバージョンもご覧ください。↓
また、こういった個人の開運方法や、私たちの実践は、ゆにわ塾というコミュニティで発信していますので、ご覧になって頂けたらと思います。
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この記事をまとめた人
- ゆにわ塾歴2年。25歳のフリーターです。毎日、ゆにわの学びを実践するつもりで、仕事や家事と向き合っています。座右の銘は、「大丈夫、なんとかなる!」(笑)
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