神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

2月14日バレンタインの秘密。チョコレートの神様が凄い件

2022年2月14日 2022年02月14日


羽賀ヒカル
日本人の心に火を灯す、東洋思想および神道研究家の羽賀ヒカルです。


あんちゃ
執筆屋あんちゃです。

よろしくお願いします。

羽賀さん、今回は「バレンタインの神様」ということで、今となってはただチョコを渡すだけの文化になっていますけど、「バレンタインはそもそも何なのか?」「どんな歴史があってこの習慣が出来たのか?」をお聞きしたいなと思います。

バレンタインの思い出



羽賀ヒカル
バレンタインについて、あんちゃは何か良い思い出ありますかね?


あんちゃ
思い出・・・私はお母さんがパティシエだったんですよね。

友達に「私が作ったよ」と言って、全てお母さんが作ったチョコを渡していました。


羽賀ヒカル
お母さんがパティシエだったら、それはもう既製品ですよね。

男友達は何と言ってたんですか?


あんちゃ
プロ並みのクオリティですね。

「え、これ本当に作ったの?」と言われましたね。

凄く料理できる子と思われて、それを貫き通しました。

羽賀さんは、何か思い出がありますか?


羽賀ヒカル
小学校や中学校の時に塾へ行ってた時に、男友達同士で「もらえるかなぁ」と会話するんですよね。

仲が良い女の子がいると「なんかもらえたらいいな」「もらえるはずだ」とか考えてましたね。

義理であっても、チョコをもらえたら「おっしゃ!」とガッツポーズでした。


あんちゃ
羽賀さんなら、たくさんもらえたでしょうね。


羽賀ヒカル
いや、たぶん、モテないよ・・・。


あんちゃ
濁されましたね(笑)

バレンタインデーの歴史



羽賀ヒカル
ではまず、バレンタインの歴史をみると、これはヨーロッパから始まったものです。

古代ローマ帝国があり、2月14日にルペルカリア祭という神話の中に登場する、愛の女神様「ユノ」のお祭りがありました。

そこから時間が経ち、キリスト教の聖者にヴァレンティヌスさんという方がいて、これがバレンタインの言葉の起源です。


当時ローマ帝国は戦争をしていました。

戦争の時に男女がラブラブで愛しあっていると、愛する人と一緒にいたいし、死にたくないので、みんな戦争したがらないですよね。

だから「戦争中は結婚するな」といったムードができます。

その時にヴァレンティヌスさんという聖者が現れて、愛し合う男女をかくまって結婚させていました。

ただ、それがバレて処刑されてしまいます。


あんちゃ
えーーーーー、そんなぁ。

もしや処刑された日が・・・。


羽賀ヒカル
そうです。

処刑された日が現在のバレンタインの日だという説があります。

ただ、ヴァレンティヌスさんが「そういった素晴らしいことをやってた方だよね」と称える日を2月14日にあえて被せられたのでないかという説もあります。


つまり、キリスト教の勢力からすると「このユノは誰やねん、キリスト教で行きたいやん」となり、このルペルカリア祭というお祭りがあったらややこしいので、ヴァレンティヌスさんが亡くなった日に合わせて「バレンタインデー」という日を作るようになったんですね。

要はキリスト教勢力の陰謀ですが、もともとある宗教行事を塗り替える時に「上から被せて違うお祭りを作る」ことをキリスト教勢力は実際にしていますね。

クリスマスも同じで、もともと冬至のお祭りなのにキリストの生誕祭といって上から被せたんですよ。

そうすれば、そのお祭りをゼロにすること出来ないけれども、上から被せると、そのお祭りに書き換えることが出来るというキリスト教がよく使うテクニックです。


あんちゃ
素直に祝えなくなりそうですね。


羽賀ヒカル
本来の意味は冬至なので、日照時間が一番短くなってこれから一年がスタートしますよというお祭りがクリスマスなんですね。

バレンタインも同じようにお祭りなんですけども、この段階ではチョコレートと関係ないですよね。


バレンタインは、素晴らしいことをされた聖者ヴァレンティヌスさんが亡くなった日という認識がずっと続いてました。

それが1800年代くらいから、イギリスで男女がメッセージを送りあう習慣に変わっていきました。

でも、この段階でもまだチョコレートは登場していません。

チョコレートが登場したのは、1868年にイギリスの製菓会社キャドバリーが「チョコレートを食べると良いよね」と言い出しました。



あんちゃ
もう完全に製菓会社が仕掛けたんですね。


羽賀ヒカル
はい、製菓会社が仕掛けました。

しかもかなり最近になってから、チョコを売り出したんですね。

そこからカップルが贈り物をし合うように変わっていって、最終的に日本へ広がったのは主に戦後なんですね。

もともと聖者ヴァレンティヌスのお祭りなのでキリスト教的な意味が強いですが、日本では誰もキリスト教を意識していないし、女性が男性に送るのは日本独自の習慣です。


ヨーロッパではカップルが交換し合う日で男も送らなくてはいけないし、さらにカップルがいなければ関係ない日ですね。

国によって何をするかが違っていて、台湾だと年に2回ほどバレンタインみたいな日があるんですね。

これは独自の文化・習慣ですが、そう言ってしまうと夢がない話になってきますので、チョコレートとはそもそも何なのかを考えていきますね。

禁断のカカオ



羽賀ヒカル
チョコレートは好きですか?


あんちゃ
はい、大好きです。


羽賀ヒカル
実はチョコレートが美味しい訳ではないんですよ。

あれは白砂糖が美味しいんです。


みんなが美味しいと思っているチョコレートは大半が白砂糖で出来ているので、市販されているチョコレートはほとんど白砂糖の塊なんです。

カカオ本来の旨味や香りを味わったことがある方は、なかなかいないと思います。

そもそもカカオとは何なのかをお話しします。


これがカカオの実で、この実が発酵してカカオマスが出来ます。

ここから採れるカカオバターという油脂があって、それらを掛け合わせて出来るのがチョコレートなんです。


あんちゃ
発酵して作るんですね。

発酵食品とは意外ですね。


羽賀ヒカル
カカオ発祥の地は、中南米のメソアメリカという地域です。


立地から見ると、北米にはインディアンが住んでいて、その南側に広大な砂漠地域があって越えることが出来ないんですよ。

南アメリカの方は強烈なそのジャングルがあって、ここもなかなか超えられず至難の技なんですよ。

だから、北からも南からも来ることが出来ない中南米は、非常に独自の文化が発達しました。

カレンダーも1年が365日のカレンダーがありますが、もう1つは1年が260日のカレンダーで、これは宇宙のサイクルが260日という「マヤの暦」の考え方に基づいたカレンダーをつくりました。

中南米はピラミッドもあるし、中世にスペインがやってくるまでは、マヤ・アステカ・オルテカ文明など非常に独特の文化が発達していました。

主食はトウモロコシで、日本人で言うところのお米はトウモロコシです。

多神教で、かなり色々な神様がいらっしゃいます。


日本の古事記では、お米や穀物の神様がいらっしゃいますよね。

それと同じように、こちらにはカカオの神様もいらっしゃいました。

知られざるカカオの神様の正体



羽賀ヒカル
マヤ文明の神話が非常に変わっていて、天地創造神話であるマヤの神話「ポポル・ブフ」の冒頭部分です。

《ポポル・ブフ》
空だけがあった。
海だけがあった。
けもの、鳥、魚、カニ、木、洞窟
谷もなく、草、森もなく、
暗闇の中に、静寂の中に、
ただ漠たる広がりを見せる
空と海だけがあった。

水の中にいる蛇の神ググマッツと
支配者テペウは、天の心フラカンと
出くわした。3神は言葉を発し
語り合った。ここに言葉が生まれた。
話し合いの末に、神々は創造を
することにした。大地・山・谷・林
を作っていった。


あんちゃ
美しいですね。


羽賀ヒカル
非常に美しい文章でしょう。

これは民族性が出ていて、獣・鳥・魚は分かるんですが、この文脈から何でカニなんでしょうね。

本当に原文中に残っているほど、彼らの中でカニが特別な生き物だったようで、面白いですね。

「3神から生まれる」ところが、日本の神話とも非常に似た感じがありますね。


あんちゃ
話し合うところも日本神話と似ていますね。


羽賀ヒカル
多神教的な文化は、日本と共通するところもありますね。

この「蛇の神グクマッツ」が、カカオの神様なんです。


あんちゃ
蛇だったんですか?


羽賀ヒカル
蛇の神です。

この神様には別名があり、本名が「ケツアルコアトル」と言います。

ファイナルファンタジーをやった人はボスキャラで出てくるので、覚えている人もいると思いますね。


意味が「羽の生えた蛇」で、龍神のようなイメージですね。

この龍神のような「ケツアルコアトル」という神様が、マヤの神話において最初の方に登場する神様なんですね。


あんちゃ
これがカカオに繋がるんですか?


羽賀ヒカル
そう、カカオの神様なんです。

マヤ文明やアステカ文明の人たちは結婚式の時に、このカカオの豆をすり潰した飲み物を飲んでいました。

それは精力剤のようなもので、「精力がつく」と考えられていました。

新婚初夜に飲んで、物凄く熱くなった状態で「した」と・・・と言われています。

でも、科学的な証明はされていません。

今まで聞いたこともないですし。


でも、もしかしたら本来のカカオは、そういうパワーがあったのかもしれないと思います。

今のチョコレートはほとんどカカオではなくて、先ほどから何度もお伝えしている通り、白砂糖で美味しいんですから。


あんちゃ
あー確かにね。

私が本物のカカオのチョコレートというと、少し洋酒のような味がして、ふわ~と感じますよね。

これは毎年、ゆにわで食べているから分かるんですけどね。


羽賀ヒカル
そうですね。

あんちゃは本物のカカオのチョコレートである、ゆにわのチョコを食べたことがあるから知ってるんですよ。

ゆにわのガトーショコラはまるでお酒のような香りがふわっとしますね。


ケツアルコアトルという神様が宿る特別な食べ物がカカオであったと考えられていて、深い歴史があります。
ケツアルコアトルには異名があって「ククルカン」と言います。

このククルカンが、マヤ文明やアステカ文明における最高神です。


あんちゃ
そうなんですね。

カカオの神様の位がかなり高いんですね。


羽賀ヒカル
それほど、凄い食べ物だったんですよ。

ちなみに、カカオ豆の一粒で奴隷と人身売買で交換されるほどの価値があったんです。

鳥で言うと、数千匹と交換で、それほど貴重な食べ物でした。

だから、結婚式の時にしか食べてはいけないほど特別な食べ物で、貴重な王の食べ物でだったんです。


ククルカンと言うと、日本語でも「くくる」という言葉がありますね。

「ご縁をくくる」と言うこともありますけど、この名前の付く日本の神様の御神名が「ククリヒメ」です。

カカオはご縁をくくるようなパワーを持った食べ物であることが、名前にも表れているんですね。


あんちゃ
面白いですね。

「ククル」⇒「カカオ」になったようで、名前が似ていますね。


羽賀ヒカル
そうですね。

音も似ていますし、カカオの「カカ」は言霊的に言うとエネルギーが高まるようなパワーを持った言葉です。

ククルカンの「クク」もそうですね。

日本の神話には「ククヌチ」という神様もいますよね。

エネルギーが高まる働きを持ったのがカカオですね。

是非これからはそういったイメージを持って、チョコレートを召し上がって頂けたらなと思いますね。

本物のチョコレートとその余韻



羽賀ヒカル
ただ、チョコレート1枚100円などもありますが、不自然に安すぎるんですよ。

あんちゃはシロフクコーヒーで働いてるよね。

コーヒーも世の中には1杯100円などもありますね。

シロフクコーヒーは1杯いくらの値段がしますか?


あんちゃ
ドリップコーヒーは330円ですね。


羽賀ヒカル
なるほど、かなり安いですね。

コーヒー1杯やチョコレート1枚が100円は安すぎるんですよ。

それはハッキリ言うと、奴隷のような労働条件下で働かされている人たちがいるということなんです。

要するに、そういった安いコーヒーやチョコレートを買うのは、奴隷制度の肯定なんです。



適正価格は1杯300円で、それこそ安いコーヒーに比べると3倍近い値段がしますよ。

ゆにわマートで売っているチョコレートでも1枚1,000円ほどするものもあります。

これはきちんと開発したら分かるんですけど、適正価格で全体に賃金を行き渡らせようと思ったら、それほどの値段になってしまうんです。

皆様に適切な賃金が行き渡りますようにという想いを込めながら、ゆにわでもチョコレートを販売させて頂いています。

バレンタインでは、カカオ本来の香りや味わいが堪能できるように作った「パティスリーゆにわ」のチョコレートです。


ガトーショコラは全国に発送しております。

こちらのパティスリーゆにわのチョコレートは東京白金と大阪の楠葉の店舗で販売しています。

普通のチョコレートとの違いは、その名の通り「アマゾンカカオ」と言う、アマゾンの原生林で野生に生えているカカオだけを使っています。

カカオハンターという、アマゾンの原生林の奥まで入っていって、カカオ豆を取ってくる方がいます。

野生のカカオはエネルギーが全然違いますね。


あんちゃ
はぁ~おいしそう~

直接輸入しているんですか?


羽賀ヒカル
はい、直接輸入しています。

世間には様々なチョコレートが販売されていますが、元のチョコレートはほぼ全て同じものです。

元の巨大な板チョコのようなものがあって、それを溶かして形を変えているだけです。

誰でも知ってるようなチョコレート会社の大手は間違いなくこれをしています。

本来のチョコレートは、先ほどお伝えしたように、発酵したカカオ豆から取れるカカオマスとカカオバターを掛け合わせて出来るものなんですね。


私たちは本来のカカオマスとカカオバターから作りたいなと思って、様々な製菓業者さんに相談したんですよ。

そこでは「無理だと思いますよ」「そんなことをやってる人はいません」と言われましたね。

今から10年ほど前に本物のチョコレートを作ろうと思って、お金がない中で頑張って材料を集めたり、色々な機械を買ってきて試行錯誤を始めました。

でも、このチョコレートが全然固まらなくて、固まっても食べると、歯ごたえがジャリジャリになってしまいました。

また、砂糖と解け合うためには絶妙な温度のバランスが必要で、少しでもこのバランスが狂ったら、なかなか出来上がらないんですよ。

こうして試行錯誤の上に完成させたのが、ゆにわのアマゾンカカオのチョコレートなんです。


あんちゃ
そんなに苦労してたと思いませんでした。

この季節になると、パティスリーゆにわのスタッフは徹夜で仕込みをしてるので、相当大変だとは分かっていたんですけどね。


羽賀ヒカル
10年ほど前から作り出して、様々な試行錯誤を経て、ようやくこの形になったのがこのゆにわのチョコレートです。

白砂糖は体に悪いものが多いんですが、こちらのチョコレートは砂糖も特別なものを使っていて、体に良い「喜界島のきび砂糖」やトウモロコシから取れた「気の高まる果糖」を使いました。

体に優しくて、カカオの神様が宿るようなチョコレートになっています。

ククルカンとして、ご縁をくくるようなチョコレートになりますようにといった想いを込めて、パティスリーゆにわが心を込めて作っています。

このチョコレートがどんな味わいなのか、今から二人で食べてみたいなと思います。

レディーファーストで、あんちゃはどれにしますか。


あんちゃ
じゃあ、ボンボンショコラにします。

箱も可愛くなっていますね。


羽賀ヒカル
実は僕もボンボンショコラにしようと思ってたんですが、トリュフにします。

僕も2022年度版は初めて食べます。

じゃあ、せーのでいただきますよ。

はい、ではいきますね。


あんちゃ
せーのじゃないんかい!!


羽賀ヒカル
すごく優しいけど、カカオの香りが濃厚ですね~。

カカオは本来こういう香りなんだと味わえます。

一瞬でなくなってしまいますが、この何とも言えない余韻が残りますよね。


あんちゃ
ああ~、ありがとうございました!!


羽賀ヒカル
何か感想を一言ぐらいは言おうよ。


あんちゃ
いや、これを少しでも言葉にしたら、陳腐な感想になってしまうんですよ。

先ほど、カカオは王の食べ物とおっしゃっていましたよね。

それぐらい本当に一粒一粒を大事に味わって欲しいですね。

余韻が本当に全然違うので、ふわっと香りが広がるような、心地良くなる感じがするチョコだなと思います。


羽賀ヒカル
是非、東京の白金高輪、そして大阪の枚方の楠葉でお受け取り頂けます。

もしくは、ガトーショコラは全国に発送していますので、もし良かったらお買い求め頂けたらと思います。

今回は「チョコレートの神様」についてお話をさせて頂きました。

あなたの開運をお祈りしております、羽賀ヒカルでした。

ありがとうございました。


神社の秘密や幸せになるための秘訣など限定情報満載で、特別な情報をお届けする「無料LINE@ゆにわ」「フリーメルマガゆにわ」ただいま登録受付中ですので、是非ご登録ください。


・神社チャンネルのこちらのYouTubeバージョンもご覧ください。↓

この記事をまとめた人

やまちゃん
やまちゃん
2人の娘を持つ父親。ゆにわ塾歴3年。ゆにわと出会って、娘との関係が激変しました。神社chの記事を読んでくださる方々が、羽賀さんやゆにわのみなさんの温かみを感じられるような素敵なサイトにしていけたらと思っています。

メルマガでも発信しています。

これらの記事も合わせて読むと、開運の秘訣がわかります。

「神社参拝」カテゴリの記事

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。