神社チャンネル

神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

神社参拝でやってはいけないこと五選

2021年12月29日 2022年11月27日

日本人の心に火を灯す、東洋思想および神道研究家の羽賀ヒカルです。

今回は「神社参拝でやってはいけないこと五選」というお話をします。

橋本ユリ
羽賀さん、初詣に行くのですが、アドバイスあったらお願いします!


羽賀ヒカル
そうですね。

今回は多くの人が意外に知らない「神社参拝でやってはいけないこと」をお話しましょう。


神道は宗教ではない


神道は宗教ではないとよく言われます。

なぜ神道が宗教でないかと言いますと、経典の存在がなくて、教えがないことが一つです。

また、宗教には、イエス・キリスト、マホメットやお釈迦様といった「開祖」という存在がいますが、神道の場合はその開祖もいません。

お坊さんで歴史上の有名な人物がいても、神道や神主さんでそのような人物もいないですし、神道には「あれをやったらいけない」「これをやって良い」といった教えが特に存在しないのです。

神道にあるのは、古事記や日本書紀などに書かれている「物語」のみです。



これらの書物には、教えではなく「精神」が書かれています。

つまり、「禊ぎ祓い(みそぎはらい)することが大事ですよ」でしたり、「全て明らかなる精神が大事ですよ」といった「精神」があるのです。

それらを踏まえて「神社参拝は何が大事なのか?」が出てきます。

触らぬ神に祟りなし


ここで、日本人には「触らぬ神に祟りなし」という考え方があります。

逆を言うと「触ると祟りあり」です。

実際に、神社参拝で「これをやってはいけないこと」をした時に、祟りはあります。


これは私の師匠・北極老人から伺った話です。

神社に参拝した時に入ってはいけない「禁足地(きんそくち)」という場所があります。


だいたい山の中は禁足地です。

ある方がその山中の禁足地に入っていってしまい、途中で戻れなくなってしまいました。

その時にお手洗いに行きたくなって、その場で立ち小便をしてしまったのです。

そこからお医者さんに行っても治らないような、原因不明の体の痛みがずっと続きました。


その後、北極老人の元にその方が来られました。

そこでパッと見た北極老人はその方に、
「〇〇神社に参拝しましたね。」
「えっなんで分かるんですか?」
「いや、〇〇神社のご眷属(けんぞく)の蛇があなたの霊体に噛み付いてます。何かやってはいけない行動をしませんでしたか?」
「実は、禁足地内に入って立小便してしまいました。」
「あーなるほど。では今から、その神様に謝りましょう。」
とお祈りを捧げましたら、一発で痛み取れたのです。

その方は後日、そこの神社にお玉串を持って、謝罪参りに行かれました。


神社で立小便してはいけないことは、なんとなく感覚的に分かると思いますし、実は「大なり小なり、やってはいけないことがある」ということです。

神社参拝のタブー5選


今回、初詣などで神社参拝をする際に、「これはできる限りやらないようにしましょう」という五つのお話をしていきます。

NG行動①「おしゃべりする」



神社参拝で参道を歩く時、真ん中は「正中(せいちゅう)」という神様の通り道ですので、歩いてはいけないとされています。

神聖な気持ちで参道をずっと歩いていき、本殿に到着します。


この時、初詣などでよくある光景ですが、本殿にお参りしながら喋ってる人たちがいます。

これは、周りの真剣に参拝しているお客様に迷惑です。

きちんと神様と向き合ってお祈りしたい方もいらっしゃるので、その時に横でにぎやかに話していると迷惑がかかります。


基本的に神社参拝の時は、人と対話をするよりも、神様と対話するような気持ちでお参りして下さい。

そうやって、自分の意識を天や神社の本殿、神様の方向へ向けていくことによって、自分の想いや伝えたいことも通じやすくなっていきます。

しっかりと心を御神体もしくは天空に向けて繋がるようにして下さいね。

NG行動②「自然物にお賽銭する」



最近、これをやりがちな人が多いです。

神社には玉串を捧げるものを、人によって例えば、池にお賽銭を投げ入れたり、樹木の中にお賽銭を無理に押し込む方もいらっしゃいます。

これは良くないことです。

川や池にお賽銭を投げ込むと、水面が汚れてしまいますし、神社の人たちが水の中から小銭を回収しなくてはならなくなります。

神社によっては「お玉串を投げないで下さい」と書いてる場所もありますが、それでも小銭を投げている方もいらっしゃいます。


自然物にはお賽銭を捧げない方が良いです。

まず、迷惑な行動になりますので、やめるようにして下さい。

そして、しっかりとお玉串は神社の賽銭箱に入れるか、社務所でお納めすることです。

できれば、ご祈祷を受けるという形で、お玉串を捧げて頂くのが一番良いです。

NG行動③「自然物を持って帰る」



例えば、神社参拝した記念に、神社にある石や樹木など持って帰ろうとする方がいらっしゃいます。

基本的に神道は教えはありませんが、「自然は神なり」という精神はあります。

自然物には、神様が宿ってるものなんですね。

だからこそ、家に持って帰りたいという気持ちになるのですが、神社や神様からすると「神が宿るものを、何持って帰ってくれているんだ!」となります。

これも非常に罰が当たりやすいので、自然物を持って帰るのは気を付けてください。

NG行動④「撮ってはいけない場所で写真を撮る」


最近はスマートフォンの写真が進化したことによって、やりがちな人がとても多くなりました。

それは神社の写真をバシャバシャ撮る方です。

でも、写真を撮るという行為自体がNGという神社もあるので気を付けて下さい。


やってはいけないことが「本殿を正面から撮る」ということで、これは御神体が映るからです。

御神体や神様も許可なく映されたくないでしょうし、神社としてもやはり御神体は神聖なものなので、写真をバシャバシャ撮って、SNSにアップすることはあまり喜ばしくないことなんですね。

周りで参拝されている方も「私、後ろから撮られたわ。」みたいな感じで、嫌がられる方もいらっしゃいます。

せっかく神社に参拝して、周りの人に嫌な気持ちをさせられるのも、させるのも嫌ですよね。


しかし、「神社参拝した時の気持ちを記念に残しておきたい」「参拝時の状態をきちんと思い出せるように写真を撮りたい」という気持ちも分かります。

だから、写真を撮る時は、本殿を正面から撮るのではなく、人が写らない形で自然物を撮るようにして下さい。

もしくは本殿をどうしても撮りたい時には、遠く離れて、横からや脇から撮るようにして下さい。

それでしたら、神社によってはOKな場所はあります。

しかし、「境内はNG」という神社もあるので、よく調べてから撮るようにして下さいね。



山や川などといった自然物は、基本的に大丈夫な神社は多いです。

自然物を取るだけでも、神社参拝した時の空気感やエネルギー感が写真に残りますので、そういった形で撮って頂けたらと思います。

NG行動⑤「無礼な服装や行為はやめる」


神社参拝とは、偉い方やすごい方にお会いしに行くことと同じですので、礼儀・礼節をしっかり守るようにして下さい。

でも、初詣など神社参拝に気軽に参拝したい方もいらっしゃると思います。


本当にパジャマに近い服装や、普段着に近い格好でお参りされる方もいらっしゃいます。

しかし、年に一度の大事なお参りなので、出来る限り、ジャケットを着てネクタイをするなど自分なりにきちんとした服装で、気持ちを整えてお参りすることが基本になってきます。

「触らぬ神に祟りなし」という精神もありますし、礼儀・礼節を持ってお参りすることによって、より神様に心が通じやすくなります。


そして、お玉串を捧げる時は「五円でご縁がありますように」といった話もありますが、やはり人間の気持ちがこもるのが「お賽銭」や「お玉串」です。

しっかりと心がこもる金額という意味で千円・三千円・五千円、さらにお金がある方はもっとお納めしてみて下さい。

「多くの金額をお納め頂く方がより心がこもりやすくなり、心がこもるほど祈りも届きやすい」と考えて頂けたらと思います。



橋本ユリ
わわわ~。

聞くと当たり前のことですが、結構やっちゃってました…。

この5つ、気を付けて参拝します!


羽賀ヒカル
今回はやってはいけないこと五選でした。

逆に、オススメの祈りや行為もありますので、また改めてお伝えできたらと思います。


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この記事をご覧になったあなたの開運をお祈りしております。

羽賀ヒカルでした。


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この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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