貧しくなった日本に光を
日本人の心に火を灯す、東洋思想及び神道研究家の羽賀ヒカルです。
2022年、お正月から連続ライブでお届けしていて、今回で9日目です。
今回のテーマは「貧しくなった日本に光を」でお届けさせて頂きます。
橋本ユリ
羽賀さん、年始からなんだか不景気なテーマですね~。
羽賀ヒカル
まずは、見たくない現状をちゃんと知ることからです。
平成30年間で何が起きていたか?
何が問題だったのか?
そこから始めましょう。
平成30年間で何が起きていたか?
何が問題だったのか?
そこから始めましょう。
今日2022年1月11日は「西宮十日えびす」初詣参拝のイベントを行いました。
私は18歳の大学生の時からこの日に合わせて毎年お参りしているので、なんと参拝は20年ぐらいになりますね。
大好きなお祭りのうちのひとつです。
去年はコロナの影響で参拝者が少なかったのですが、今年は結構たくさんの方が来られていました。
「西宮十日えびす」は1000年以上の伝統があるお祭りで、今の形に落ち着いたのは江戸時代以降のことです。
起源を遡ると、平安時代から行われていたご神事であると言われています。
商売繁盛の功徳があるので、関西圏の会社経営者さんや個人事業主さんなど、お商売をされてる方の多くが「西宮十日えびす」にお参りされます。
今回は「豊かになること」について考えていきたいと思います。
日本は貧しくなったのか?
「日本はどんどん貧しくなっている」という実感がある方は、おそらくかなり多いと思います。
例えば、私と同世代の30代だと、まだ日本は豊かな国だというイメージがあると思います。
ただ、今の20代、大学生や高校生の若者たちに「日本は豊かな国だと思いますか?」と聞くと、「そのように感じない」と答える人が多いそうです。
間違いなく、平成の30年間の中で日本は貧しくなっていきました。
これを顕著に感じるのは、海外旅行に行った時だそうです。
国によって状況は違いますが、私が大学時代に海外へ行った時にはそこまで物価の差は感じませんでした。
しかし、昨年2021年に、コロナ禍が少し収まっていた時期に、海外から帰ってこられた方から話を聞くと、韓国であっても、アメリカであっても、「海外は物価が高い!」と皆さんが口を揃えておっしゃっていました。
ハンバーガーなど通常のランチが2000円程度するそうで、物価が2倍ほどになっています。
労働賃金に関しても、同じく日本の2倍ほどある国があります。
間違いなく、日本は貧しくなっています。
この傾向はここ20~30年間で一気に進んだことです。
中国人観光客がたくさん来て、「日本は物価が安いわ~」と爆買いしていく現象も、コロナ禍の前には顕著でしたね。
平成の30年間の中で、日本が全体的に貧しくなっていったことを、どのように肯定的に捉えていくのかが、今回のテーマである「貧しくなった日本に光を」なのです。
データで見る日本の状況
海外の方が物価や労働賃金が高いと述べました。
ここで言う海外とは先進国という意味です。
こちらは、「実質購買力平価 一人当たりのGDP」を示したデータです。
アメリカ(青いライン)を1とし、赤のラインが日本です。
1980年の段階では、日本の一人当たりの購買力を0.7とすると、韓国は0.2と圧倒的な差がありました。
しかし、これが2020年になって抜かれました。
先進国で比較すると、フランス・イギリス・シンガポール・ドイツ・アメリカ・台湾・イタリア・香港といった国々に、全て日本は平成の30年間で抜かれたのです。
次の図を見てみましょう。
こちらはドル換算した場合の「実質購買力平価 一人当たりのGDP」です。
基本的に諸外国はどんどん豊かになっていってます。
日本以下の豊かさの国は中国とインドで、これはまだかなり貧しい方たちがいるからなんですね。
その他の先進国には、ガンガン抜かれていったという現実があります。
為替レート、つまり市場に出回るお金や、輸出入といった貿易の観点で見ると、「まだまだ日本負けてないよ」と言われる方もいらっしゃいます。
でも、そうとは言えない現実があるのです。
こちらは「為替レート換算での一人当たりGDP」の図となります。
確かに、まだ日本は上位に位置しています。
しかし、実際には韓国やアメリカ、香港に抜かれていて、日本は置いていかれて、どんどん衰えていっている現状があります。
これは一体なぜでしょうか?
皆さん、この平成の30年間で、頑張って働いてきた方々が多いと思います。
明らかに、個人の頑張りが問題ではないんですよ。
では、一体誰が悪いのかという話になると、様々な説が出てきます。
悪いとして挙げられるのは、ロックフェラーやロスチャイルド、ディープステートなどです。
このように様々な「〇〇が悪い」という話が出てきても、特定の誰かが悪いというより、悪化の要因は「構造的に」もしくは「複合的に」、または「関係性的に」あると思います。
これは様々な角度から言えることで、日本が平成の30年間でどんどん貧しくなっていった要因を、「考え方」や「思想的」観点から一言で言うと「新自由主義」となります。
新自由主義とは?
これは簡単に言うと「経済は、政府が介入しなくても、市場に任せていれば勝手に豊かになっていくでしょう」ということです。
平成の30年間、日本も「新自由主義」という考え方に基づいて様々なものを民営化していて、それは今もなお続いています。
代表的なものが「郵政民営化」です。
政府は、小さな政府となって市場の原理に任せることをやってきたのです。
その結果は、簡単に言うと、日本人のお金が資本家にどんどん抜かれていくようになっていったんですね。
これは、普通に考えると、分かり易い原理です。
例えば、個人のお給料が上がってみんなが豊かになっていくことは、誰にとっても望ましいことになりますか?
もちろん、日本人の全体性にとっては望ましいことですが、会社経営者や資本家にとっては望ましくないのです。
資本家にしてみると、みんなのお給料が上がることよりも、配当が増えた方が有難いんですよ。
会社経営者にとっても同じです。
みんなのお給料を上げて良いムードになるより、「会社を守っていくこと」の優先順位は高くなります。
経営者層や資本家層にとって、みんなが豊かになっていって、「どんどん物買っていこう」といったムードは望ましくないのです。
そして、政府もその考え方を推奨していたんですね。
平成の初めに、政府は「インフレを押さえましょう」「物価の向上を押さえましょう」「物価をどんどん下げていきましょう」といった方針を掲げました。
それで物価がどんどん下がっていったのです。
物価がどんどん下がっていって、日本人はだんだん貧しくなっていったのが、平成の三十年間で起こったことです。
つまり、日本人が貧しくなったのは、政府のせいなんですね。
新自由主義からの脱却へ
ただ、光も見えてきています。
去年2021年の自民党の総裁選の時、もしくは岸田さんが総理大臣になった時に、明確に言葉として掲げたのが「新自由主義からの脱却」という言葉でした。
つまり、「平成の30年間のやり方は失敗だったよね」と、国のトップリーダーたちが言い出したんですね。
これはもう完全に、今までにない流れが来ていて、明らかな変化として出ていることなのです。
ただ「言うは易く、行うは難し」ですね。
自民党も誰と繋がっているかと言うと、やはり資本家や経営者層との繋がりの方が強いのです。
つまり、国は彼らに対してNOと言って、痛みも伴うことをしなければ、変えることはできないのです。
平成の三十年間の新自由主義を経て、市場に任せれば豊かになるのではなくて、きちんと日本として守っていかなければいけない事業や産業があるよねといったことが認識され出しています。
典型的な例が、IT産業です。
アメリカのGAFAは、まさに平成の三十年間の中でガッと伸びましたね。
日本もきちんと国策として、そういったIT産業に力を入れて積極的に介入していれば、インターネット産業やIT産業において、日本のGAFAみたいな企業が現れた可能性もあったかもしれないのです。
しかし、実情としてそれもやってこなかったのです。
ここまで非常に暗い話になってしまいました。
これは平成の三十年間をかけて行なったことなので、これから逆転しようと思ったら、それこそ十年や三十年かけて回復していかなければならないことでもありますね。
ここで、「平成」という時代を肯定的に捉えることが大事になってきます。
「平成」を肯定的に捉える
まさに、平成とは「平らに成る」です。
日本は、経済的に豊かにならなかったけれども、諸外国はどんどん豊かになり、差が付きました。
「幸せ」という観点から見ると、皆さんはどのように考えますか?
平成の三十年間で日本は幸せになったのでしょうか?
スピリチュアルブームや、目に見えない世界に関心を向けるといった方面では、もしかすると昭和の方が多かったかもしれません。
オウム真理教の影響によって、スピリチュアル・宗教的なものを全否定といった風潮がありました。
そういった目に見えない世界と目に見える世界の繋がりが絶たれたことも事実です。
もう一つ、家族については、人と人との「絆」や「つながり」なども、平成の三十年間の中で失われていったと言えるでしょう。
今は令和の時代になりました。
元号が変わったら空気が変わり、雰囲気が変わると言われています。
実際に元号が変わってすぐに、コロナ禍がやってきて、雰囲気・ムードは変わってきてると思います。
令和の「令」は雨かんむりを付けると、「零 (ゼロ)」という漢字になります。
原点回帰の時代なんです。
では、日本にとっての原点とは、明治時代か、江戸時代か、大化の改新でしょうか?
様々な原点はありますが、私は日本にとっての原点は「縄文時代」だと思います。
古事記や日本書紀はやはり、弥生時代以降に入ってきた政権や権力者たちが作った歴史だと思います。
日本に人が住んでいたという歴史から考えると、圧倒的に縄文時代が一番長いです。
縄文時代は一万年ほどあり、争いの形跡がないんです。
しかし、弥生時代になってから争いの形跡があります。
日本の原点「縄文」と富士
そして、今回の動画の背景は、あえて富士山をバックにしています。
現在2022年で、凄い象徴だと思うんです。
富士山がこの形になったのは、なんと一説では2200年前と言われています。
今年は2022年で、「2」が並んでいます。
22というと、富士ですね。
日本の縄文時代の遺跡を見ていくと、富士山より北のものが凄く多いです。
有名な「三内丸山遺跡」(青森県)もそうです。
「日本人の象徴の山は何ですか?」と聞くと富士山と答える方は多いと思いますが、記紀(古事記・日本書紀)には富士山が一切載っていません。
日本人の象徴の山なのに、なぜか「封印」された山になってしまっているのです。
そこに、やはり縄文との繋がりはあると思います。
2022年は、富士山を見直す機会になっていると思います。
去年の年末に地震が起こったことによって、いつ噴火するのかという話で再び注目を集めてきています。
富士山は活火山ですので、いつ噴火するか分からない山なのです。
富士の辺りにも、間違いなく集落や国のようなものはあったでしょう。
それは失われた富士王朝と言われることもあります。
心の絆から始めよう
富士山・縄文が象徴している、ずっと日本人が大事にしてきたものは何でしょうか?
それは「絆」です。
人と人との絆・繋がり、そして人間と自然との絆です。
何よりも「絆」を大事にする社会があったと思います。
平成の政府の反省点として、どんどんと貧しくなったことが一点で、もう一点は「絆が失われていった」ことだと思います。
コロナウイルスの流行によって、オンライン化を進めていくこととなり、リアルな関わりが2020年代に大きく失われました。
実際に会って信頼関係ができている人たちがオンラインで関わることは良いと思います。
しかし、オンラインのみの出会いだけで本当に人間は信頼関係を構築できるのかというと、私はそうではないと思います。
リアルな信頼関係、人と人との絆の大切さを改めて認識されることが、心の幸せです。
幸せは、一人で成り立つものではなくて、心の絆とセットです。
心の絆は、人と人との絆のみならず、天と人間、地と人間、自然と人間との繋がりもまた一つの絆と考えています。
そういったものを取り戻すところから、時代は変わってくるように思います。
そして「本当の幸せはこういうことですよ」といったことを、ゆにわ塾でもお伝えさせて頂いてます。
橋本ユリ
なんとなく、停滞してるな~って思ってましたが、本当に人と人が出会う祭りやイベントが減っているし、経済的にも貧しくなってきてたんですね!
羽賀ヒカル
平成の三十年間、「何か良くなかったよね」というムードもありますが、それを好意的に捉えて、しっかりと反省点を生かしながら時代を変えていきましょう。
それはこの記事をご覧になっている皆様や、私たちから始まると思います。
それはこの記事をご覧になっている皆様や、私たちから始まると思います。
今回は日本は貧しくなっていってることをデータで紹介させて頂きました。
あなたの開運をお祈りしております、羽賀ヒカルでした。
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この記事をまとめた人
- ゆにわ塾歴8年、初期から神社チャンネルのライターをやっています。これからの激動の時代、人は神様と一緒に頑張らなくっちゃ!神様と人をもっと繋いで行きたーい、と願う神社大好きっ子です。
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