1年の開運の決め手となる『年越大祓』とは?
みなさんは、毎年恒例で行われている『年越大祓』というものをご存知でしょうか?
全国の神社では、この時期、
大祓の申し込み受付が始まっており、
どこの神主さんも、巫女さんも、大忙しの時期にあたるでしょう。
大祓(おおはらえ)とは、禊祓(ミソギハラエ)の一種で、
「たまった罪や穢れを定期的に取り除こう」という神道の習わしです。
この記事では、年越の時期に行う大祓について、詳しく解説していきます。
開運にも繋がる年に2回の心の大掃除
大祓とは、上半期の終わりと下半期の終わりに行う、
禊祓(ミソギハラエ)の神事のことを指します。
禊祓とは、
少しずつ重ねてしまった罪や、
受けてしまった穢れをキレイにし、もとの純粋な状態に戻しましょうという神事です。
簡単にいうと、心のお掃除です。
大祓をすると、不思議とその後に開運したという声をよく耳にします。
大祓をしたあとに…
- 宝くじが当たった
- 投資が大当たりして大儲けした
- 直後に別れがあったが、その後良い出会いがあり、結果的に全部よかったと思えた
- 良い会社と出会い、新たなスタートが切れた
など、大祓をした直後に、
幸運な出来事が舞い込んできたという例をよく耳にします。
心の掃除をしただけなのに、
なぜ、開運する人が多いのでしょうか?
これには、ちゃんとした理由があるのです。
そのことをお伝えする前に、
大祓についてもう一度、おさらいしておきましょう。
罪(ツミ)とは?
人は生きていると、知らず知らずのうちに、
後悔や罪の意識を抱いてしまいます。
「あんなことしなければよかった…」
「なんでもっとできなかったんだろう…」
「あの人さえいなければ…」
そういった気持ちが積み重なると、ツミケガレの「ツミ=罪」になります。
穢れ(ケガレ)とは?
穢れとは、食事やネガティブな情報、
人間関係などで背負ってしまう、いわば外部からの汚れです。
人間社会で生きていれば、穢れから逃れることはできません。
そのため、定期的にきちんとキレイにクリーニングする必要があるのです。
大祓をすると開運し願いが叶う理由
罪や穢れがある状態は、
いわば、自分の心(潜在意識や無意識)が濁ってしまっている状態です。
心が濁った状態だと、
自分の本当にやりたいことや望んでいることがわからなくなります。
自分自身がわからなくなり、信じることができなくなると、
潜在意識へ思いが伝わらない = 願いも叶いにくくなります。
しかし、大祓によって意識の奥深くからクリーニングしてあげると、
- 自分の本音がわかる
- 今するべきことが見える
- 正しい判断ができる
- 役割・天命が見えてくる
- etc…
など、もろもろの今まで見えていなかったことが見えるようになってくるのです。
純粋に、自分の願いや本音がわかり、それを信じることができれば、
開運できたも同然です。
大祓の種類
一口に大祓といっても、いくつかの手法があります。
夏越の大祓(茅の輪くぐり)
夏越の大祓とは、
1年間の下半期で負ったツミケガレを祓い、下半期良いスタートダッシュを切るため、
水無月(6月)に行われる大祓の神事です。
この神事には、主に茅(ち)の輪が使われます。
茅の輪とは、茅(ちがや)を束ねて大きな輪にしたものをいいます。
茅の輪を八の字を描きながらくぐることで、
- 茅の霊力による浄化
- 八の字 = 無限のエネルギーとつながることによる浄化
がされると言われています。
人型形代
人型形代は、人型をした紙を使った浄化法です。
人型をした紙に自分の名前を書き、自分の霊体を映すつもりで息を吹き替けます。
その形代を燃やすと、炎の浄化力により、自分自身のツミケガレも焼き尽くされるという神事です。
心を込めて行うと、とてもスッキリしますので、ぜひやってみてください。
大祓祝詞
祝詞によってツミケガレを祓う方法です。
こちらは、正直なところ、神主によって浄化の力が違っています。
祝詞を奏上した瞬間、その場の空気がクリーンになるくらいの方もいれば、
(残念ながら)まったく空気の変わらない祝詞を読まれる方もいらっしゃいます。
その差は、どのくらい気持ちを込めたかにかかっています。
あくまで「お仕事」として神主をされている方であれば、
浄化の霊力のない祝詞になってしまうでしょう。
とは言え、祝詞の効力が発揮されているか、されていないか、というのは、
一見わかりにくい世界でもありますから、
信頼できる人に紹介してもらったり、お願いするのが一番でしょう。
また、大祓祝詞は、自分で唱えてもOKです。
心を込めて唱えると、潜在意識・無意識がクリーニングされます。
ぜひ、やってみてください。
お風呂による浄化
自分だけでも浄化の儀式を行うことはできます。
オススメの方法は、お風呂を使った浄化方法です。
お風呂に、お塩とお酒を適量入れ、湯船につかります。
イザナギが黄泉の国から逃げてきて、
背負ったツミケガレを癒しに泉に入った神話をイメージし、
身体からあらゆる邪気が抜けていくイメージをすると、より効果を感じられるでしょう。
酒、お風呂、塩の3つは、
米、水、塩の神様に捧げる三種の神器でもあります。
これらが組み合わせることで、
驚くほどの浄化作用を感じられるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今年1年のツミケガレを祓い清め、
来年もより良き1年にできるよう、ぜひ、大祓をやってみてください。
この記事をまとめた人
- 神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)
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