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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

神主が語る、龍神さまのフシギな話

2026年2月7日 2026年02月08日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。



突然ですが、あなたは「龍神様」と聞いて、どんなイメージを持っていますか?

金運アップの神様?願いを叶えてくれる優しい存在?

それとも、なんだかちょっと怖い、畏れ多い存在でしょうか。



じつは今回、ある神社の宮司さんから、龍神様にまつわる不思議なお話をたくさん伺うことができました。

麻酔にかかっている手術中に龍神様に導かれた方のお話や、空を見上げて「あそこに龍神様がいる」と指差す参拝者の方々のこと。

そして、神主さんご自身が体験された、黒い龍神様との出会い――。



正直なところ、わたしも最初は「そんなことって本当にあるの?」と思いました。

でも、お話を聞けば聞くほど、龍神様というのは単なるスピリチュアルな存在ではなく、大自然そのものの働きなのかもしれない、と感じるようになったんです。



龍神様は、世のため人のために志を持って生きる人を応援してくださる存在。そして同時に、畏れを忘れてはいけない、自然の力そのものでもあるのです。



今回は、羽賀ヒカルさんと宮司さんの対談から、龍神様の本当の姿についてお伝えしていきますね。



龍神様を「見る」人たちの不思議な体験



今回お話を伺った神社では、龍神信仰がとても厚いそうです。

ご祭神は「高龗神(タカオカミノカミ)」。龍神の中でも最高位の存在と言われています。



面白いのは、参拝者の方々の様子なんです。

観光で来る方は少なくて、皆さん空を見上げていることが多いのだとか。




羽賀ヒカル

宮司さんによると、参拝者の方が「あそこに龍神様がいる」と指差しながら、いろんな色の龍神様がいらっしゃると話されるそうなんです。




わたしも最初、「えっ、本当に見えるの?」とおどろきました。

でも宮司さんは、そういった方々のお話を聞いていると、「ああ、そういったこともあり得るでしょうね」と自然に思えるような雰囲気の方が多いとおっしゃっていたんです。



じつは、神社界では「神主はそういうことを信じてはいけない」という暗黙の了解があるそうです。

神主は神様と参拝者の間を取り持つだけであって、霊的な体験を真に受けてはいけない、と。



でも宮司さんは、こうおっしゃっていました。



「ここにいると違うんですよ。一番信仰がないのは神主かなと思ったりするんだけど、ここにいるとそうは思えなくなる」



朝には龍のような雲が山を走り、夕方には太陽の光が雲の間から射して、まるで龍が現れたかのように見える。

それは自然現象かもしれません。でも、信仰の深い人たちは、それを龍神様だと感じて手を合わせる。



自然の中に神様を見出す。それが日本の神道の原点なのかもしれませんね。



手術中に龍神様に導かれた男性の話



宮司さんから伺った中で、もっとも印象的だったのがこのお話です。



神社の近くにあるホテルの支配人さんが、脳の大手術を受けることになりました。

手術の日、宮司さんは「今日手術だったよな」と思い出し、ご祈祷をされたそうです。



すると手術後、奥様から電話がかかってきました。

「主人が『宮司、宮司』と言っているから電話しました」と。



いったい何があったのかというと――




羽賀ヒカル

その支配人さんは、麻酔にかかっている手術中に、龍神様に導かれてダムのところから白龍さん、黒龍さんという二つの龍神様にずっと付き添われて、神社の御本殿の中へ案内されたそうなんです。そして「ああ、助かった」と思われたのだとか。




しかも、御本殿の一番奥、内内陣と呼ばれる場所は「金色だった」とおっしゃったそうです。

宮司さんご自身も見たことのない場所を、手術中の方が見ていた。



担当のお医者さんもおどろいて、「麻酔にかかっている状態で、これだけ鮮明に覚えている患者さんは滅多にいない」と言われたそうです。



このお話を聞いたとき、わたしは鳥肌が立ちました。

龍神様は、本当に人を導いてくださることがあるのかもしれない。

目には見えなくても、確かにそこにいらっしゃるのかもしれない、と。



龍神様は「大自然の働き」そのもの



羽賀さんは、龍神様についてこんなふうにおっしゃっていました。




羽賀ヒカル

大自然のものって、樹木の樹皮とか、雲の形とか、地球を上から見たときの山脈の流れが龍に見えたりしますよね。DNAの螺旋構造も龍の形に似ている。自然のものは全部、龍のような形をしているんじゃないかと思うんです。




つまり、龍神様というのは、大自然の働きそのものを神格化した存在なのかもしれません。



最近はスピリチュアルブームで「龍神様で金運アップ」みたいな話もよく聞きますよね。

でも、そんな簡単に願いを叶えてくれる優しい神様なのかな、とわたしは少し疑問に思っていたんです。



羽賀さんも同じことをおっしゃっていました。




羽賀ヒカル

世のため人のため、志を持っている人。自然の流れに沿うような生き方をしている人を応援するのが龍神様なんじゃないかと思っています。




宮司さんも深くうなずいておられました。

「神社というのは自然崇拝なんですよね。あらゆるものに神様がいらっしゃる。そのあらゆるものを支配しているのが龍神様だと言われているんです」



龍神様は、金運の神様でも、願いを何でも叶えてくれる便利な存在でもない。大自然そのものであり、志ある人を後押ししてくださる、とても大きな存在なのです。



水の神様としての龍神様——恐れと感謝



龍神様は、水の神様でもあります。

羽賀さんは、水について興味深いお話をされていました。




羽賀ヒカル

水は記憶の乗り物だと思っています。ありがとうと言ったら、その波動を覚えている。どこの水かによって、同じH2Oでも波長やバイブレーションが違うんじゃないかと。水は魂に必要なエネルギーなんです。




水がなければ、わたしたちは生きていけません。

太陽と同じくらい、いえ、それ以上に根源的なものかもしれません。



でも同時に、水はとても怖いものでもありますよね。

洪水や津波、水害で多くの命が失われてきました。

どこにでも入っていって、止めることができない。



宮司さんは、ある霊能者の方からこんなメッセージを受け取ったそうです。



「神様が言っているよ。水の災害で多くの命が失われているけれど、もし水がなかったら、ほとんどの人がいなくなってしまう。だから水は大切にしなさい」



単純な言葉だけど、本当にそのとおりだな、と思いました。



水への感謝と、水への畏れ。それがそのまま龍神様への向き合い方なのかもしれません。



神様は「見えない」からこそ尊い



「龍神様なんて見えないじゃないか」と言う人もいるでしょう。

でも宮司さんは、こうおっしゃっていました。



「だったら、あなたの心は見えますか?神様というのは、それぞれの人の心の中にあるもの。見える人には見えるんです」



そして、こう続けられました。



「私自身は、一人一人の心が神様だと思っています。私が成功するのも失敗するのも、ほとんど人の力で生かされている。それが神様の力だと思うんです」



この言葉を聞いて、わたしはハッとしました。

神様を外に求めるのではなく、人の心の中に、人との関わりの中に見出す。

それが本当の信仰なのかもしれません。



宮司さんご自身も、御神体をまだご覧になったことがないそうです。

「世の中には見てはいけない、触れてはいけないものがあっていい」と。



すべてを解明しようとしない。

畏れの気持ちを持ち続ける。

それが、神様と向き合う本来の姿勢なのだと、あらためて感じました。



「オールマイティー」なお守りの意味



この神社では、「良縁」「学業成就」「厄除け」といった、特定のご利益を謳ったお守りは置いていないそうです。

「開運」「昇運昇気」など、龍神様にちなんだお守りだけ。



なぜかというと、龍神様は「すべてを支配する」存在だから。

特定の願いだけでなく、あらゆるお願いを聞いてくださる。



「お守りというのは、字のとおり守ってくださるもの。そこに自分の願いを込めて持ってもらえばいい。オールマイティーでいいと思うんですよ」



宮司さんはそうおっしゃっていました。



最近は、サッカー守り、野球守り、仕事守り、恋愛守り……本当にいろんなお守りがありますよね。

でもそれは、参拝者の好奇心を煽るような「仕掛け」になっていないでしょうか。



宮司さんは「神社は経営しなくてはいけないけれど、収入を得るために商売をしてはいけない」とおっしゃっていました。

お守りには、ご祈願が込められている。だからこそ、普通の商品とは違う。



この姿勢を聞いて、わたしは本当の神主さんのあり方を見た気がしました。



龍神様に愛される人とは



羽賀さんは、ご自身の龍神様との体験についてもお話しくださいました。




羽賀ヒカル

自分自身が私利私欲で生きているという気持ちではなく、本当に大きな気持ちで生きるとき。世の中の人のためとか、大自然に対する感謝の気持ちを持っているときに、ふと龍神様を感じる瞬間があるんです。




大自然と共鳴するような気持ちになったとき、龍が見える。

それは、決して特別な能力ではないのかもしれません。



自分のためだけでなく、誰かのために。

大自然への感謝を忘れずに。

そういう心持ちでいるとき、龍神様は近くに来てくださるのでしょう。



いかがでしたか?



龍神様は、金運アップの神様でも、願いを何でも叶えてくれる便利な存在でもありません。

大自然そのものの働きであり、水の恵みと恐ろしさを司り、志ある人を後押ししてくださる存在です。



そして、龍神様を感じるために特別な能力は必要ありません。

大自然への感謝の気持ち、世のため人のためという志、そして畏れの心を持つこと。

それが、龍神様に愛される人の生き方なのだと思います。



宮司さんの言葉で、とても印象に残っているものがあります。



「一人一人の心が神様だと思っています」



あなたの心の中にも、きっと龍神様はいらっしゃいます。

ぜひ、日々の生活の中で、水や自然に感謝する気持ちを大切にしてみてくださいね。



最後までお読みいただきありがとうございました。



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この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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