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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
神社に関する知識をわかりやすく解説します。

なぜ弘法大師・空海は超能力を使いこなせたのか?

2026年1月27日 2026年01月27日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。



突然ですが、あなたは「超能力」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

映画やアニメの中だけの話だと思っていませんか?



じつは、日本の歴史には、まるでリアル呪術廻戦のような力を使いこなした人物がいるんです。

それが、弘法大師(こうぼうだいし)空海。



雨を降らせたり、病気を治したり、投げた宝具が空を飛んでいったり……。

「そんなの作り話でしょ?」と思いますよね。わたしも最初はそう思っていました。



でも、羽賀ヒカルさんから空海の人生を詳しく教えていただいて、考えが変わったんです。



空海が超能力を使いこなせた理由は、特別な血筋と、徹底的に「心を空っぽにする」修行、そして時代の流れを味方につけたからでした。



それでは、天才・空海の秘密を一緒に紐解いていきましょう。



空海は「忍者の家系」に生まれた天才だった



空海と聞くと、「弘法も筆の誤り」や「弘法筆を選ばず」といった言葉が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

字がものすごく上手かった、というイメージですよね。



でも、空海のすごさは字だけじゃないんです。



空海の本名は佐伯真魚(さえきのまお)

この「佐伯氏」という一族が、空海の超能力の秘密を握るカギなんです。




羽賀ヒカル

佐伯一族は、じつは修験道の家系なのです。修験道とは、山岳信仰、自然を神様として祈り祀る古神道の一つです。空海も、その家系だったのですね。




修験道と聞いてもピンとこないかもしれませんが、もっとわかりやすく言うと……忍者の家系なんです。



忍者たちって、全国に情報ネットワークを持っていたり、不思議な術を使えたりしましたよね。

空海がさまざまな超常的なことをできたのは、この佐伯家に生まれたことが大きかったようです。



しかも、空海は幼少期から天才と呼ばれていました。

一説には「三蔵法師の生まれ変わりじゃないか」とまで言われていたそうです。



15歳で都にやってきて仏道を志した空海。

当時の仏道というのは、いまの「出家」のイメージとはまったく違って、エリート官僚になるコースでした。



ところが、空海は途中でドロップアウトしてしまいます。



なぜか?



当時の仏教界は、政治と密接に結びついていて、本来の「悟り」や「精神性」が失われていると感じたから。

「ここにいたら、俺は悟れない」と見切りをつけたんですね。



これ、すごいことだと思いませんか?

エリートコースを捨てて、一人で悟りを求める道を選んだわけです。



「心を空っぽにする」修行で悟りを開いた



ドロップアウトした空海は、20代前半をひたすら四国の山々で修行して過ごします。



このときに実践していたのが、虚空蔵求聞持聡明法(こくうぞうぐもんじそうめいほう)という瞑想法でした。



ちょっと難しい名前ですよね。

簡単に言うと、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)という仏様と一体化することで、頭が良くなったり、霊的に目覚めたりする修行法です。




羽賀ヒカル

虚空蔵とは、読んで字のごとく、まさに「頭が虚空になる」「心が虚空になる」「感情が虚空になる」はたらきをお持ちです。虚空とは、ただ虚(うつろ)な状態ではありません。虚空を作ることによって、情報や知識、悟るためのエネルギーなどを自らの内に取り込むことができる。それが虚空蔵求聞持聡明法なのです。




これ、現代の勉強にも通じる話だと思いませんか?



頭の中が雑念でいっぱいだと、なかなか成績は伸びない。

恋愛のこと、人間関係のこと、親子関係のこと……いろんな悩みがあると、集中できないですよね。



頭の中、心の中を空っぽにするということが、頭が良くなる秘訣であり、悟りへのルートでもあるんです。



そして空海は、高知県の室戸岬でついに悟りを開きます。



そのときの体験は、こう記されています。



「谷(たに)響きを惜しまず。明星(みょうじょう)来影(らいえい)す」



谷底に響き渡り、明星(金星)がやってきた。

金星のエネルギーによって、空海は悟りを開いたということです。



じつは、お釈迦様も金星の導きによって悟ったという伝説があるそうで、そのシンクロニシティもおもしろいですよね。



悟りを開いた空海は、20代前半で『三教指帰(さんごうしいき)』という本を書きます。

仏教、儒教、道教の三つを比較した書物です。



20代前半でそんな本を書けるなんて、まさに天才……!



「天中殺(てんちゅうさつ)」に留学して、数十年分の学びを2年で習得



その後、空海は「空白の7年間」と呼ばれる謎の期間を経て、31歳のときに唐(中国)へ留学することになります。



いまでこそ「留学」って気軽なイメージがありますが、当時は宇宙に行って帰ってくるようなものだったそうです。

船を作り、莫大な国家予算をかけて、往復するだけでも大変なこと。


行き帰りで船が沈没して帰らぬ人に…ということも少なくありませんでした。

だから、「誰が唐に行くか」は国の重要な問題でした。



このとき選ばれたのが、天台宗を開いた最澄さん。

最澄さんは当時の仏教界のエリート、いまで言う大学教授のような存在でした。



一方、空海はまったくの無名。

なぜ選ばれたのかは、いまも謎に包まれています。




羽賀ヒカル

やはり佐伯氏というのは朝廷で影響力があったのではないか、という説や、空海のプレゼンテーション能力がすごかったから国を説得できたんじゃないか? という説。他にも、佐伯氏が莫大な資金源を持っていたからじゃないか? など諸説ありますが、いずれにせよ空海さんは唐に留学できることになりました。




唐の都・長安は、全世界から人々が集まる、時代の中心地でした。

中国人だけでなく、ユダヤ教やキリスト教の影響も受けていた、非常に華やかな都だったそうです。



そこで空海は、恵果阿闍梨(けいかあじゃり)という真言宗の師匠と、運命的な出会いを果たします。



当時、西明寺というお寺には3000人もの弟子がいました。

その中に入った空海は、なんとたった1年ほどの修行で、恵果阿闍梨から伝法灌頂(でんぽうかんじょう)という秘法伝授を受けるんです。



恵果阿闍梨は空海と出会ったとき、「あなたが来るのを待っていました」と言ったという話も残っています。



ここで、ちょっとおもしろい裏話があるんです。




羽賀ヒカル

空海さんが留学した時期、これね、占いの世界の中で伝承で伝わっているんですが、天中殺(大殺界)のときなんですね。通常、天中殺とか大殺界というと「運の悪い時期」というイメージがあったりするんですが、じつは違うんです。これは、勉強とか学問を深めるには、とてもいい時期なんです。




天中殺中に留学した空海は、通常なら数十年かかるような修行を、たった2年で成し遂げました。

特にサンスクリット語(梵語)を習得するなんて、普通は何十年もかかること。

それを空海は見事にマスターして帰ってきたんです。



師匠の恵果阿闘梨から「あなたの国でこの教えを完成させ、広めなさい」という使命を受けて、空海は日本に戻ります。



リアル呪術廻戦! 朝廷の怨念騒動で活躍



帰国後、空海はすぐに活躍したわけではありません。

不遇な時期が何年間かあったそうです。



しかし、時代が空海を求めます。



当時の天皇は、嵯峨(さが)天皇と桓武(かんむ)天皇。

この時代の朝廷は、親子喧嘩、兄弟喧嘩、さまざまな争いがあり、まさにリアル呪術廻戦状態でした。




羽賀ヒカル

いまでこそ熱が出て倒れたりすると「ウイルスなんだな」という認識を持つと思いますが、当時はウイルスという認識がないから、病気で倒れたりすると「これ呪いなんじゃないのか」と思うわけですね。実際にそういった呪い的な力はあったと思います。




天変地異が起こったり、病気で人々が倒れていく中で、活躍するのはお坊さんたち。

加持祈祷(かじきとう)をおこなって、災いを鎮めようとするわけです。



空海は37歳のとき、朝廷に呼ばれて祈祷をおこなうようになります。

政権の怨念騒動に巻き込まれる形で、どんどん有名になっていったんですね。



そして、空海がじっさいに祈ると……




  • ずっと日照りで雨が降らなかったのに、雨がザーッと降るようになった

  • 病気が治った

  • さまざまな不可思議な現象が起きた



こうした超能力伝説が、次々と生まれていったということです。



空海の力は、いまの時代にも必要



ここまで読んで、「でも、神社チャンネルなのになぜ空海?仏教じゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。



でもね、根底には神道が流れているんです。




羽賀ヒカル

空海さん、佐伯氏もやはり神道の家系でございます。この空海さんが使いこなしたということ、これはまさに「魔法」です。密教というのは、ある意味魔法、もしくは呪術なのです。




魔法とか呪術というと、遠い世界の話のように思えるかもしれません。



でも、いまのインターネット空間には、さまざまな怨念やいろんな思いが飛び交っています。

そんな時代の中で幸せに生きていくために、現実を切り開いていくために、術の力、密教の力、秘法の力というものは必要になってくるのではないでしょうか。



空海が超能力を使いこなせたのは、修験道の家系に生まれ、心を空っぽにする修行を徹底し、時代の流れを味方につけたから。

そして、その教えは1200年以上経ったいまも、わたしたちの生活に影響を与え続けているんです。



まとめ:空海の秘密から学べること



いかがでしたか?



弘法大師空海の人生を振り返ってみると、いくつかの大切なことが見えてきます。




  • エリートコースを捨てても、本当に求めるものを追い求めた

  • 心を空っぽにする修行を徹底した

  • 天中殺という「学びに最適な時期」を活かして、短期間で圧倒的な成果を出した

  • 時代の混乱の中で、自分の力を発揮する場を見つけた



これって、いまを生きるわたしたちにも通じることだと思うんです。



頭の中がごちゃごちゃしているときは、一度空っぽにしてみる。

まわりが混乱しているときこそ、自分の力を発揮するチャンスかもしれない。

そんなふうに考えると、空海の生き方から勇気をもらえる気がしませんか?



最後までお読みいただきありがとうございました。



よろしければ、神社チャンネルで動画もご覧ください。↓



この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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