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誰もが直面する「介護」のリアルと向き合い方|さえぐさ誠

2026年2月23日 2026年02月22日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。



突然ですが、あなたは「介護」という言葉を聞いて、

どんな気持ちになりますか?



50代、60代になると、ご両親の介護が現実味を帯びてくる方も多いですよね。

「自分の人生が奪われていくようで怖い」

「どう向き合えばいいのかわからない」

そんな不安を抱えている方も、少なくないのではないでしょうか。



今回は、整体師であり、人生の達人でもあるさえぐさ誠先生に、

ご自身のお父様の介護経験をもとに、介護との向き合い方についてお話しいただきました。



先にお伝えすると、介護は「大変なもの」という思い込みを手放すことで、見える景色が変わってきます。



さえぐさ先生の体験談には、介護に対する常識を覆すような気づきがたくさんありました。

それでは参りましょう!



「介護は大変」という常識を疑ってみる



いま、介護の話題はどこでも聞きますよね。

テレビでも、ネットでも、「介護疲れ」「老老介護」といった言葉が飛び交っています。



でも、さえぐさ先生はこうおっしゃいます。




さえぐさ誠

いまの介護、介護、介護でみんな大変って言いますよね。でもこれ、異常事態なんですよ。普通じゃないんです。




これを聞いたとき、わたしは正直おどろきました。

「介護が大変なのは当たり前」と思い込んでいたからです。



でも、さえぐさ先生の言葉を聞いて気づいたんです。

「みんなそうだから、うちもそうだ」と思い込んでいるだけかもしれない、と。



もちろん、介護が大変なケースはたくさんあります。

でも、「介護=苦しみ」という固定観念に縛られすぎると、

本来見えるはずのものが見えなくなってしまうのかもしれません。



施設に預けて悪化した父、自宅で回復した理由



さえぐさ先生のお父様は、70代で施設に入られたそうです。

ところが、入所して間もなく、認知症の症状が急激に悪化してしまいました。




さえぐさ誠

すごく高いお金を払って入った施設だったんですけど、ボケがひどいから引き取りに来てくれと言われたんですね。行ったら、ベッドに縛り付けられていて、完全にボケていました。僕のことも分かりませんでした。




この話を聞いて、胸が痛くなりました。

施設に預ければ安心、というわけではないんですね。



さえぐさ先生は、お父様を引き取り、ご自宅で介護を始めました。

徘徊したり、電話機を落としたり、たいへんな状況だったそうです。



でも、先生がおこなったのは、「徹底的に大事にする」ということでした。




さえぐさ誠

一番大きなお箸を出して、他の人より一品多く食事を出して。本人は分かってないかもしれないけど、「自分は大事にされている」ということが、だんだん伝わっていくんです。




認知症の方は、言葉の意味は分からなくても、

「自分がどう扱われているか」は感じ取れるのだそうです。



施設では「ハイハイ」と流されがちな対応も、

家族が心を込めて接することで、状況は変わっていく。



じつは、さえぐさ先生のお父様は、3ヶ月でほとんど回復し、半年で完全に治ったそうです。

これには本当におどろきました。



記憶を取り戻した父との対話



さえぐさ先生は、お父様との何気ない会話の中から、

少しずつ記憶の糸をたどっていきました。




さえぐさ誠

小さいとき、親父に「トートートー」っておしっこさせてもらったことがあったんです。介護中、僕が親父に同じことを言ったら、「そうだね、お母さんが言ってくれたね」って。そこから、戦争が終わった日まで、全部思い出したんですよ。




お父様は18歳で志願兵となり、20歳でパイロットになられた方でした。

戦争という極限状態の中で、精神的には20歳で「止まって」しまっていたのかもしれない。



さえぐさ先生は、お父様の記憶を丁寧にたどることで、

その人生の背景を理解していったのです。



そして、戦後60年目の日に、お父様は「将校のところに帰る」とおっしゃったそうです。




さえぐさ誠

親父にとって、戦争で始まって戦争で終わったんだなって。そう思いました。




この言葉を聞いて、わたしは涙が出そうになりました。

介護を通じて、親の人生を深く理解する。

それは、つらいだけの時間ではなく、かけがえのない対話の時間だったのかもしれません。



介護は「復讐」ではなく「尊敬の表現」



さえぐさ先生は、ある興味深いことをおっしゃっていました。




さえぐさ誠

だいたい面白い人生を生きた人って、あまりボケないんですよ。真面目な人がボケるんです。




これは、すべての方に当てはまるわけではないかもしれません。

でも、先生はこう続けます。




さえぐさ誠

僕はとにかく、親に尊敬の念を表そうと思ったんです。それを形に表すために、いろいろとやりました。




「尊敬の念を形に表す」という言葉が、とても印象的でした。



介護というと、どうしても「してあげる」「世話をする」という意識になりがちです。

でも、さえぐさ先生の姿勢は違いました。

親を敬い、大切にするという気持ちを、日々の行動で示していたのです。



お箸の大きさを変える。食事の品数を増やす。

小さなことかもしれませんが、その積み重ねが、

お父様の心に届いていたのではないでしょうか。



最期の瞬間は「位置決定」



さえぐさ先生は、ご両親ともにお看取りには間に合わなかったそうです。

お父様は温泉で、お母様はご自宅のお風呂で、心筋梗塞で亡くなられました。



整体師として、ご両親を病院に頼らせなかったことへの思いもあったでしょう。

でも、先生はこうおっしゃいます。




さえぐさ誠

爆弾で死ぬとか、そういうのじゃない限り、亡くなるっていうのは、最後の位置決定なんですよ。人間は静かに生きて、静かに亡くなるように、基本的にできているんです。




亡くなることは「最後の位置決定」。

この言葉を聞いて、死に対する見方が少し変わりました。



介護の先にある「看取り」は、悲しいものです。

でも、それは同時に、その人の人生の完成でもある。

そう考えると、介護という時間の意味も、また違って見えてきます。



介護との向き合い方のヒント



さえぐさ先生のお話から、わたしなりに感じたことをまとめてみますね。




  • 「介護は大変」という常識を、いったん手放してみる

  • 施設任せにせず、できる範囲で「心を込めた関わり」を持つ

  • 認知症の方でも、「大事にされている」という感覚は伝わる

  • 介護を通じて、親の人生を深く理解する機会にする

  • 「してあげる」ではなく、「尊敬を形にする」という意識を持つ



もちろん、介護の状況は人それぞれです。

すべてを自分で抱え込む必要はありませんし、

専門家や施設の力を借りることも大切です。



でも、もし心のどこかで「介護は苦しいもの」と決めつけているなら、

少しだけ、その前提を疑ってみてもいいのかもしれません。



いかがでしたか?



介護は、誰もがいつか直面する可能性のあるテーマです。

そして、それは単なる「負担」ではなく、

親との最後の対話の時間になりうるものでもあります。



さえぐさ先生の言葉の中で、とくに心に残ったのは、

「尊敬の念を形に表す」ということでした。



介護をしていると、つい「やってあげている」という気持ちになりがちです。

でも、そこに「敬意」があるかどうかで、

相手に伝わるものは、まったく違ってくるのではないでしょうか。



今回のお話が、介護に対する不安を少しでも和らげるきっかけになれば嬉しいです。



最後までお読みいただきありがとうございました。



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この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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