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神道専門家の羽賀ヒカル監修のもと、新米巫女の橋本ユリが、
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立ち方も歩き方も忘れてしまった日本人。正しい立ち方とは?さえぐさ誠

2026年2月24日 2026年02月22日

こんにちは、北極神社の新米巫女、橋本ユリです。



突然ですが、あなたは正しい立ち方を意識したことがありますか?



「立ち方なんて、誰でもできるでしょう?」と思うかもしれません。

わたしも最初はそう思っていました。



でも、じつは多くの日本人が、本来の日本人にあった立ち方を忘れてしまっているのだそうです。



今回は、合気道家であり整体師でもあるさえぐさ誠先生と羽賀ヒカルさんの対談から、日本人本来の立ち方・歩き方についてお伝えしていきますね。



結論から言えば、明治維新以降の教育によって、わたしたちは日本人に合った体の使い方を見失ってしまいました。それを取り戻すことが、心身の健康にもつながるのです。



それでは参りましょう!



明治維新から始まった「体の使い方」の変化



さえぐさ先生は、いまの日本人の体の使い方がおかしくなった原因について、こうおっしゃっています。




さえぐさ誠

立ち方が間違っているんじゃなくて、立ち方まで間違っている。何が原因かというと、基本的には黒船から始まった明治維新ですよね。あれから教育が全部間違っているんですよ。




これ、ちょっとおどろきませんか?



わたしたちは学校で「膝を伸ばして歩け」「胸を張って堂々と」と教わってきましたよね。

でも、さえぐさ先生によると、それ自体が日本人の体には合っていないというのです。



昔の日本人は、膝を少し曲げて、とぼとぼと歩いていました。

一見、姿勢が悪そうに見えるかもしれません。



でもね、そういうおじいちゃんたちは、ものすごく元気だったそうです。

山道だっていくらでも歩けたし、「ついてらっしゃい」なんて言いながら、どんどん先を行ってしまう。



なぜそんなことができたのでしょうか?



それは、体に負担をかけない使い方をしていたからなんです。



「前屈」と「後屈」で体の動きがまったく違う



ここで少し専門的な話になりますが、さえぐさ先生は「仙骨の位置」がとても大事だとおっしゃっています。



仙骨というのは、背骨の一番下、お尻の上あたりにある骨のことですね。




さえぐさ誠

日本人の場合は、仙骨がキュッと内側に入っているんですよ。要するにデッチリじゃなくて、後屈している。そうすると、体をねじらない使い方になるわけです。




世界中のほとんどの民族は「前屈」の姿勢で、お尻が後ろに突き出た状態なのだそうです。

黒人の方は大臀筋が後ろに発達していて、直線的な動きにとても強い。

だから100m走が速いんですね。



一方、日本人は「後屈」の姿勢。

体をねじらないから、和服を着ていてもはだけない。

かみしもを着て、スッスッと歩く。

お殿様のような歩き方、イメージできますか?



たとえば、野球で考えてみましょう。



大谷翔平選手は、アメリカ式のトレーニングを徹底的に行っているので、すくい上げるような動きでホームランを打ちます。

一方、イチロー選手や王貞治選手は、後屈の状態から重心移動で打っている。



同じ野球でも、体の使い方がまったく違うんですね。



王選手が一本足打法を完成させたのは、合気道の指導を受けてからだったそうです。

「立ち方の姿勢」が、スポーツのパフォーマンスにも直結しているということなんですね。



能の動きに見る「ねじらない」体の使い方



日本人本来の体の使い方を、もっとわかりやすく表しているのが「能」です。




さえぐさ誠

能なんていうのは、もう典型的な体の使い方ですよね。絶対ねじらないんですから。ずーっと体がこういう動きをするわけです。




能を見たことがある方はわかると思いますが、演者の体は常にブレません。

上下の重心移動だけで、スーッと動いていく。



これが日本人本来の動き方なんです。



ねじらないということは、ブレないということ。

心の使い方にも通じる話だと、さえぐさ先生はおっしゃっています。




さえぐさ誠

スーッとした力で動く。いまはどこでも心臓大革命って言ったけど、全部それは体育と同じく、対症的なことのみにしている。最終的にどういう力が流れていくかってことは考えないで、いろんな問題があるんです。




一時的にガッと力を出すのではなく、長い力で物事を進めていく。

そういう体の使い方をしていると、心も安定してくるのだそうです。



うつ病などの心の問題も、こうした体の使い方と関係があるのかもしれませんね。



正座が膝を守る「ストレッチ」だった



さて、日本人本来の体の使い方を取り戻すために、いますぐできることがあります。



それは正座です。




さえぐさ誠

正座してみればわかるじゃないですか。ストレッチですよ、簡単に言ったら。あれがなくなると膝はどんどん壊れていくんです。




アメリカでは、年を取ると多くの方が膝を壊してしまうそうです。

ロッキングチェアの世界になってしまう。



それは、日常生活の中に膝のストレッチがないから。

和式便器に座ることもない、正座をすることもない。

そうすると、膝がどんどん弱っていってしまうんですね。



いまの日本人も、同じ状況になりつつあります。



サポーターを買ったり、膝にいいサプリメントを飲んだり。

でも、本質的なところ——つまり生活の中での膝のストレッチがなくなっているんです。



ちなみに、膝は「ヒジ」と並んで、人間の体の大きな中心を成しているのだそうです。

「肘(ひじ)」という字は「肉月」に「寸」、そして「膝」は「足」に「漆」。

この二つが体の要になっているんですね。



日本人に戻るために必要な三つのこと



さえぐさ先生は、日本人として生まれたからといって、自動的に日本人になれるわけではないとおっしゃっています。




さえぐさ誠

DNAだけでつながっていくんじゃないんです。DNA以外に二つやらなきゃいけないことがあって、一つは日本語、きちんとした日本語を喋るということ。そしてもう一つは行動様式。正座も含めて、執行法を含めた立ち方を含めた中で、初めて日本人に戻れるんだよ。




つまり、日本人として心身を整えていくためには、




  • DNA(血統)

  • 日本語をきちんと話すこと

  • 日本人としての行動様式(立ち方、正座など)



この三つが必要だということなんですね。



いまのわたしたちは、日本人でもなければ西洋人でもない、中途半端な状態になってしまっています。



本来の日本人に戻っていくことが、日本人のためにも、世界の人のためにもなる。



さえぐさ先生は、そう力強くおっしゃっていました。



まずは「立ち方」から始めてみましょう



ドジャースの山本由伸投手のトレーナーである矢沢さんは、こうおっしゃっているそうです。



「立ち方から始めなきゃ。立てれば走れる。走れれば打てる」



マウンドに立ったときの山本選手の気持ちは、「いつものように立とう。いつものようにすれば勝てる」という、体の中から湧き上がる確信だったのではないでしょうか。



ドキドキするんじゃなくて、まず大切なのは自分がきちっと立っているということ。



これ、わたしたちの日常生活にも当てはまりますよね。



不安なとき、心がざわざわするとき。

そんなときこそ、自分の立ち方を見直してみる。

地球の重力と調和するように、スッと立ってみる。



それだけで、心も少し落ち着いてくるかもしれません。



いかがでしたか?



今回は、さえぐさ誠先生と羽賀ヒカルさんの対談から、日本人本来の立ち方・歩き方についてお伝えしました。



明治維新以降、わたしたちは西洋式の体の使い方を教わってきました。

でも、それは日本人の体には本来合っていないものだったんですね。



日本人本来の体の使い方を取り戻すために、まずできることは、




  • 膝を少し柔らかく使って立つこと

  • 正座を日常に取り入れること

  • 体をねじらず、上下の重心移動を意識すること



です。



難しく考える必要はありません。

ぜひ、日常生活の中で少しずつ意識してみてくださいね。



心を取り戻す前に、まず立ち方を取り戻す。

そこから始めてみましょう。



最後までお読みいただきありがとうございました。



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この記事をまとめた人

橋本ユリ
橋本ユリ
神社チャンネルのメインキャラクター。北極神社の新米巫女。2017年、神社参拝セミナーで羽賀ヒカルと出会い、日本人の良さと伝統を伝えていきたい!という思いから、この神社チャンネルサイトが始まりました。(という設定です。)

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